初詣とか福袋とかセールとかあるけど「寒いしあんまり出かけたくない」ってゆーのがホンネだったりw だったら読書垢っぽく「気になる作品読んでみた」な冬休みを過ごすのは? 集英社文庫の冬のフェア「ふゆイチ」からおすすめ文庫をピックアップ!

2人の裏稼業コンビをめぐってつながる物語

冬休みは「ふゆイチ」文庫をよまにゃ!の画像_1
裏稼業を仕事にしている「溝口」と「岡田」を巡る5つの物語。夫の浮気が原因で離婚することになった夫婦+その娘と岡田がドライブに行くことになったり、あざのある少年と出会った溝口と岡田が少年の父親に虐待をやめさせようとしたり。ただ「溝口」と「岡田」でつながる連作短編集かなと思っていると、衝撃のラストが!? なお、Noritakeさんが描く「ふゆイチ」限定カバーが手に入るのは今だけ!
『残り全部バケーション』伊坂幸太郎 ¥560/集英社文庫

『ちびまる子ちゃん』作者はどんな赤ちゃんだった?

冬休みは「ふゆイチ」文庫をよまにゃ!の画像_2
『ちびまる子ちゃん』の作者としておなじみのさくらももこさん。エッセイのおもしろさも人気!『おんぶにだっこ』にはさくらさんの赤ちゃんの頃から小学生時代までの思い出が描かれているよ。人一倍ナイーブで、いつも悩んでたさくらさんが、小学1年生であの「たまちゃん」と運命の出会いをすることに! ピュアな気持ちにじーんとしちゃう。
『おんぶにだっこ』さくらももこ ¥590/集英社文庫

どんなに平凡な人の人生にもドラマはある!

冬休みは「ふゆイチ」文庫をよまにゃ!の画像_3
主人公はどこにでもいる普通の女の子・紀子。高3の紀子は、サッカー部のエースで人気者の安田くんに片想い中。同じ美術部の金井さんに安田くんを紹介してもらうはずが、現れたのはバレー部の補欠で目立たない保田くんで……。「ヤスダ違い」で出会った2人だけど、なぜかつきあうことに。10歳のころから始まって、高校を卒業してからのことまで、紀子が成長していく様子を自分と重ねて考えちゃいそう。
『永遠の出口』森絵都 ¥560/集英社文庫

江戸時代唯一の「女大名」を描く歴史ファンタジー

冬休みは「ふゆイチ」文庫をよまにゃ!の画像_4
「大名」といえば男の人。でも江戸時代にたったひとりだけ大名になった女性がいたんだって。今の青森県で八戸南部氏21代当主になった袮々(ねね)の人生を描く歴史ファンタジーだよ。ちなみにタイトルの「かたづの!」は袮々と出会って仲良くなった片方しか角がない(片角)カモシカのこと。亡くなった後も角に魂が移って袮々を見守ることに。ほかにも河童やペリカンなどかわいい生き物が出てきて、歴史小説が苦手な人も楽しく読めるはず♪
『かたづの!』中島京子 ¥760/集英社文庫

「学校」が楽しくないのはどうしてなんだろう

冬休みは「ふゆイチ」文庫をよまにゃ!の画像_5
学校が長い休みに入ると学校に行かなくていいことにホッとするコもいるのでは? この小説に出てくるのも学校生活に息苦しさを感じてるJCたち。仲いい友達がいて、毎日なんだかんだありながら楽しく学校に通えたらいいけど、本人が悪いわけじゃないのにそうできなくて苦しんでるコもいる。そもそも「学校」って絶対誰もが通わなきゃいけない場所なのかな?「学校」って場所について改めて考えるきっかけにもなりそう。
『雨の降る日は学校に行かない』相沢沙呼 ¥520/集英社文庫
気になる文庫はあったかな?「ふゆイチ」ではほかにもいろんな文庫を紹介してるよ。「よまにゃ」のポーチプレゼント企画も。Webサイト(http://bunko.shueisha.co.jp/fuyuichi/)をチェックしてみてね。
構成/古川はる香