9月公開映画の原作小説にちゅーもく☆
9月に公開した映画の原作小説を集めてみたよ! もともと小説として人気&話題だった作品も。まだ映画を観てないコも、小説を読んだら映画でも観たいって思っちゃうはず!
時間が止まった世界で出会ったのは運命の相手!?
映画は板垣瑞生くん、吉柳咲良ちゃん、竹内涼真くん出演。せつなさと謎めきでいっぱいの作品だよ。高校生の相葉孝司に突然起きたのは「自分以外の時が1時間だけ止まる」っていう現象。時間が止まっている中、学校の外に出た孝司は自分以外に動いている女のコ・時音と出会うことに。時音に惹かれていく孝司だけど、彼女はある重大な秘密を隠していて……。続編になる小説『初恋ロスタイム -Advanced Time-』も必読!
『初恋ロスタイム -First Time-』仁科裕貴 ¥610/KADOKAWA
人と人はどこかでつながっているものだから
ミステリーをたくさん書いてる伊坂幸太郎さんの「初」恋愛小説集がコチラ。妻に出て行かれた上司に代わって街頭アンケートをしていた会社員の佐藤。声しか知らない相手に恋してる美容師の美奈子。学生時代いじめられていた相手に再会してしまったOL。それぞれバラバラに見える物語が実はつながっている仕掛けにハマる! 映画では三浦春馬さん演じる佐藤を中心としたストーリーに。平凡なように感じる日常にも実はドラマが隠されているのかも!
『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎 ¥600/幻冬舎
「思い」がつながれば誰とでも「家族」になれる?
お母さんの三回忌に、実家がある離島に里帰りした橙花。実家で橙花を迎えてくれたのは、お母さんのワンピースを着たお父さん!! しかも実家には見知らぬ中年男性・和生とJKのダリアが。そしてお父さんは「みんなで家族になろうと思う」と宣言。最初はありえないと思ってた橙花もみんなの思いを知るうちに気持ちが変わっていくことに。公開中の映画で監督・脚本を手掛けるふくだももこさん自身が書いた小説版。ちなみに映画では松本穂香ちゃんと板尾創路さんが親子役に。性別も血のつながりも国籍も、すべてを超えた家族のあり方を考えるきっかけに。
『おいしい家族』ふくだももこ ¥1500/集英社
構成/古川はる香