映画『惡の華』で、生きづらさにもがく中学生を演じたのが健太郎くんとティナちゃん。2人の狂気の演技は必見! 映画についてあれこれ語ってくれたよ!

過激なシーンもバチくそ息が合ってた

惡の華 伊藤健太郎&玉城ティナ特別インタの画像_1

同学年で共演歴もある2人。取材時も作品とは違ってほのぼのムード。

健太郎「玉城さんは、本読みの段階で、“仲村”の役ができあがってて『最初から作り込んできたな、さすがだな』と思った」

ティナ「私も、本読みの時に伊藤さんが“春日”をやってる雰囲気を見て、『すごい! わかるわかる』って感じだったよ」

健太郎「僕の役作りは、14歳の自分と向き合う作業から始まったんだよね。春日の葛藤みたいなものを、自分に置き換えるとしたらって。当時は、すでに仕事をしてたから、大人にならざるを得なくて、モヤモヤしてたな。それを思い出してからはラクになった」

ティナ「私が演じた仲村は、表情をマネできる材料がマンガしかなかったから、気になるコマを写真に撮ってスマホで見返してた。目が大きいことが私の特性でもあるから、それを最大限に生かそうとも意識してたかな。あと、今回はかわいく写ろうとか1ミクロンも思わずにやってたし、モニターもほとんど見返さなかった(笑)」  

春日と仲村のような息苦しく過ごしてる10代に声をかけるとしたら?

健太郎「なにも変える必要ないと思う! やりたいことをやればいいんじゃないかな。息苦しいと思っていても、それがないと、そのあとがもっとしんどいと思うから。誰かに反抗したいならすればいい。そして僕みたいに、当時反抗してた大人に後々感謝することもあるはず」

ティナ「なにかひとつ、自分で自分を認めて、育ててあげることがすごく大事だと思う。あと、10代の感覚はその年代にしかないもの! 私は今21だけど、10代前半の感覚がなくなってるなって日々実感してる。文章を書くにしても、写真を撮るにしても、視点がどんどん変わってしまってるから、その時に思ってたことをノートに書いておいてほしい。年を重ねてから見返すと、おもしろいんじゃないかな」

『惡の華』9月27日(金)より全国ロードショー

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地方都市に暮らす中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、憧れのクラスメイトの体操着を盗むところを、問題児・仲村佐和(玉城ティナ)に見られてしまい……。
©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会

Profile&Information

いとうけんたろう●'97年6月30日生まれ、東京都出身。モデルを経て、俳優デビュー。映画『ういらぶ。』、ドラマ『今日から俺は!!』などに出演。ラジオのパーソナリティーや情報番組のMCなどでも活躍。【公式Instagram】@kentaro_official_

たましろてぃな●’97年10月8日生まれ、沖縄県出身。ファッション雑誌の専属モデルとして活動後、女優デビュー。主演映画『地獄少女』が11月15日公開予定。【公式Instagram】@tinapouty

映画には、憧れのクラスメイト佐伯さん役でST㋲の秋田汐梨ちゃんも出演♪
撮影/神戸健太郎 スタイリスト/山口ゆうすけ[伊藤さん] 松居瑠里[玉城さん] ヘア&メイク/山田今日子[伊藤さん] 今井貴子[玉城さん] 文/宮平なつき (Seventeen10月号)