新しい学校に通うコ、進級してクラス替えがあるコ。桜が満開になるこの時期、これから始まる生活にドキドキしてるコも多いよね。そんな「青春」ど真ん中にいるみんなに読んでほしいのが、学校が舞台の青春小説。リアルな日常では起きないような物語でも、学校が舞台になってると入り込みやすいかも。

ある高校で起きた連続自殺。そのウラにあるのは!?

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1カ月の間に2年生の3人が連続自殺した私立北楓高校。3人とも自殺だと疑っていなかった友弘に同クラで幼なじみの美月は「みんなあいつに殺されたの」と「犯人」がいることを伝えてくる。そして友弘のところに差出人不明の手紙が届いて……。犯人は何者!? そして目的はなんなの!?「え? そうくる!?」な展開にぐいぐいハマっちゃう青春ミステリ。
『教室が、ひとりになるまで』浅倉秋成 ¥1500/KADOKAWA

男子4人、ハンドベルに青春をかける!

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共学なのに女子は0人。来年には廃校が決まってるビミョーな高校に通ってる錫之助。担任から頼まれて同級生3人と音楽室を片付けてたら、昔使われてたハンドベルを発見。近所の女子高と一緒に練習=出会いアリ!?って考えた4人はハンドベル部を結成。音楽経験もなくて、チームワークもバラバラな4人がだんだんハンドベルのおもしろさにのめりこんでいく様子が笑えて泣ける! やっぱり「部活」」って青春だよね。
『誰がために鐘を鳴らす』山本幸久 ¥840/KADOKAWA

ファミコンゲームがカギになる青春小説

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中3の達也は一度見たことを忘れない体質の持ち主。母親を亡くした復讐のため、奈良県・大和郡山にある越天学園に入学して、学生寮で生活していた。同じ寮で暮らしていた先輩女子・流(みつる)がのこしていったファミコンソフト『ドラゴンクエスト』が達也にとっての「ふっかつのじゅもん」に? 達也を軸に、周囲の人々の不思議なつながりがわかっていくのがおもしろい!
『さよならよ、こんにちは』円居挽(著)、くまおり純(イラスト) ¥1350/星海社
構成/古川はる香