地方上等! WE LOVE "INAKA"!!
みんなが住んでるのはどんなとこ? 住宅街? 都会? それとも、ぶっちゃけイナカ?「イナカ」っていうだけで、都会に負けてる感あるかもしれないけど、イイところだっていっぱいあるはず……? いや、あるに決まってるじゃん!! イナカ=地方を舞台にした小説を読んで地元愛を高めよう♪
「別れの日」がわかってるから、愛おしい!
瀬戸内海に浮かぶ小さな島・冴島。朱里、衣花、源樹、新は島でたった4人だけの同級生。島には高校がないので、毎日フェリーで高校に通っています。そして、高校を卒業したら島を出ることも決まっていて……。みんなの中にも、進学・就職するには地元を出るしかないコがいるんじゃないかな? 少しずつ「別れの時」に近づく朱里たちにもいろんな思いがあるけど、旅立つ若者を見送る島の大人たちだってそれぞれの事情や思いが。この本を読むことが、今まで見過ごしていた大事なことに気づくきっかけになるかも。
文庫版『島はぼくらと』辻村深月 ¥700/講談社
イイところがないなら、自分たちで作ってみる?
この小説の舞台は限界集落・晴太多(はれただ)。限界集落っていうのは、住人が減少&高齢化して、地元の行事や産業がうまくまわらなくなってるような場所。近い将来、住人がひとりもいなくなる危険があるのだ!! そんな地元をなんとかしようと町役場で働くあゆみは晴太多に移住してくれる人を募集。でも、やってきたのは駆け落ちカップルとかニートの男性とか、ちょっとワケありな人たちばかり!? 地元のためにがんばるあゆみの姿を見てると、「こんなトコ最悪!!」ってモンク言うだけじゃなく、自分の力でなんとかする方法もあるのかなって思うよね。
『ストレンジャー・イン・パラダイス』小路幸也 ¥1300/中央公論新社
「東京住みたい」の願いが、こんな形で叶ったら!?
8月26日から公開されるアニメ映画の小説版だよ。山深い田舎町で暮らすJKの三葉と東京で暮らすDKの瀧。全然接点のない2人に突然つながりが。そのつながりとは、相手と入れ替わるようになったこと。会ったこともないまま、入れ替わりを通じて仲良くなる2人だったけど、ある日入れ替わりが途切れちゃう。そして、瀧は三葉に会いに行くことを決意!「東京住みだったらなぁ」って考える”地方住みあるある”が東京住みのDKと入れ替わって叶うって、夢展開すぎ! キュンキュンしながら小説の世界に浸ろう♡
『小説 君の名は。』新海誠 ¥560/KADOKAWA
構成/古川はる香