デビューするなり、世界で最も権威のある音楽祭「第59回グラミー賞」にノミネート&2度も「iPhone」のテレビCMに大抜擢!! オリジナリティ溢れるポップなサウンドに、世界中のティーンがハマりまくり。夏にハマりすぎるダンスミュージック、今すぐチェックするっきゃなーい♡

Q.「ソフィー・タッカー」結成のキッカケは?

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タッカー「ふたりとも大学時代から音楽を作っていて、同じ美術展でのイベントに参加したんだ。お互いステージでパフォーマンスをしたんだけど、ソフィーの音楽がとてもユニークで印象的だったんだ。彼女は当時、ポルトガルのボサノバを作ってたけど。ダンスミュージックっぽさを加えたら、もっと良くなるな!とひらめいたんだ。話しかけたら意気投合して、それで『ドリンキー』っていう曲を作ったんだ。完成した曲にお互いすごく満足して、ふたりで音楽を追求していこう、と活動を始めたんだよ」

Q.“大親友”のふたり。お互いの好きなところ&苦手なところは? そして男女の友情をキープする秘訣は?

タッカー「ソフィーはとても友達想いで、気遣いができる人。細かいところまで良く気がついて、いつも驚かされているよ。悪いところは、とにかくマイペース。遅刻も多いし……」

ソフィー「遅刻はたまに、よ! ただ、歩くのがゆっくりなだけ(笑)」

タッカー「あまりにものんびりしているから、スロー(=ゆっくり)とソフィーを合わせて、“スローフィー”というあだ名を付けたんだ。その途端に、時間を守るようになってね。“もうスローフィーと呼ぶのはやめるよ”と宣言したら、また遅刻するように(笑)」

ソフィー「あはは(笑)。タッカーの好きなところは、お気楽なところかな。私が深く考えすぎる性格だから、一緒にいてとても安心するの。嫌なところは……う〜ん」

タッカー「何もないの!?」

ソフィー「お気楽すぎて、たまに不真面目なところかな! 男女に限らず、友情を保つために何よりも大切なのが、コミュニケーション。問題や不満があったら、ためらわずに明かす。きちんと話し合って解決すれば、喧嘩も起きないわ」

タッカー「お互いをリスペクトして、学ぼうとする姿勢を持つことも大事だね。ソフィーからたくさんのことを学んで、人間としてすごく成長できたと思う。家族ではない女性とこれほどたくさんの時間を共有するのは初めてだったけど、驚くほどリラックスできるんだ」

ソフィー「私も! 性格が正反対だからこそ、お互いを高め合えるんだと思う。自分と似た人間の方がラクだけど、その分、学べることも少ないからね。私たち、恋愛相談もするのよ」

タッカー「まったく違う視点からの意見は、いつも参考になるよ。僕たちはツアーなどで世界中を飛び回っているから、恋人との関係をキープするのが難しいこともあるんだ。同じシチュエーションのソフィーと相談し合えることが、心のサポートにもなっているよ」

Q.名門大学卒のふたりだけど、どんな高校生活を送っていた? 勉強と音楽活動の両立はどうしていたの?

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ソフィー「高校の途中まで、サッカーに夢中だったわ。ケガをして引退したのをきっかけに、イタリアの高校に転入したの。それまではできなかったイベントのリーダーをしたり、生徒会長を務めたり。生活は180度変わったけど、いろいろな経験ができて楽しかったな」

タッカー「僕も“部活命”って感じだったね。ひたすらバスケ漬けの毎日を過ごしていたよ。大学に進学してからも続けていたし、一時はプロを目指していたほどさ」

ソフィー「学校では学業に集中して、音楽活動は放課後、と自分でしっかり時間配分をしていたから、まったく問題なかったわ! 歌詞を書くときにも大学で学んだことが役に立っているから、大学に行って本当に良かったと感じてる」

タッカー「もし高校を卒業してすぐに音楽活動一本に専念していたら、きっとここまで成功できなかったんじゃないかな。18歳では、自分の本質を理解できないからね。これは個人的な意見だけど、仕事をするためには自分自身ときちんと向き合い、自信をつけることが必要不可欠だと思う。遠回りしてるように感じて焦るかもしれないけど、熱意を持って真面目に活動を続けていれば、必ず報われるよ!」

Q.デビュー・アルバムのタイトル『ツリーハウス』って、どういう意味?

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ソフィー「ツリーハウスを直訳すると“木の家”。“秘密基地”みたいな存在かな。子供のとき、ツリーハウスで遊ぶことが何よりも楽しみだったわ! そのときに感じていたワクワク感、熱意、想像力を、ソフィー・タッカーとして活動する上でも、常に大切にしているの」

タッカー「僕たちがツリーハウスで感じた、たくさんのよろこびや楽しさを、みんなにも感じてほしい!という想いが込められているんだ。嫌なことなんて、忘れてしまえるようにね!」

ソフィー・タッカー『ツリーハウス』<発売中・ALBUM>¥2000/ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

Q.アルバムからの一曲『ベスト・フレンド』では、日本の植野有砂さんとコラボ。どうやって実現したの?

タッカー「この楽曲に参加してるもうひとりのアーティスト、ナーヴォが、有砂の知り合いで。昔から日本語のイントネーションが大好きだったこともあって、誘ってみたんだ。みんな住んでいる国がバラバラだから、それぞれ自分たちのパートをメールで送り合って完成させたんだ。パズルゲームみたいな感覚で、楽しかったよ」

Q.落ち込んだときと、気分を上げたいとき。それぞれの場面でオススメする曲を選んで!

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タッカー「落ち込んだ時は、『バットシット』一択。気分がスカッとして、悩みも吹っ飛ぶはず!」

ソフィー「私は落ち込んだときの気分も嫌いじゃないから、あえて暗めの『ベネドリル』かな。別れについて書いたんだけど、切なさとポジティブさの両方を兼ね備えた曲なの。自分がハッピーでいるために別れを選択するっていう歌詞に、共感してもらえるんじゃないかな」

タッカー「じゃあ次は、気分を上げたい曲だね。うーん……『バットシット』!」

ソフィー「えっ、また!?(笑) 私は断然、『エネルギア』。タイトルの通りエネルギーに満ち溢れた曲で、とびきり元気になれるの!」

Q.今回、2度目の来日を果たしたふたり。日本で楽しみにしていることは?

タッカー「たくさん買い物をしたい。靴がほしくて、すでに何軒か見たんだけど……僕のサイズを売っていなくて、まだ1足も買えていないんだ。日本にはおしゃれな靴がたくさんあるから、本当にくやしい!」

ソフィー「私も買い物が楽しみ! 今日は全身、有砂がプロデュースする『FIG&VIPER』なの。日本のファッション文化は最高にクール。あとは、お寺巡りもいいな。日本版のアルバムのジャケットに描かれた、富士山にも登ってみたい!」

PROFILE&INFORMATION

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ソフィー・ホーリー・ウェルドとタッカー・ハルペルンのふたりによる、新人デュオ。’17年、ふたりで初めて作った曲『ドリンキー』が第59回グラミー賞「ベストダンス・レコーディング賞」にノミネートされ、一躍有名に。その後も『ベスト・フレンド feat.ナーヴォ、ザ・ノックス&アリサ・ウエノ』が26カ国のiTunesダンス・チャートで1位を獲得。さらに、同曲と『バットシット』がそれぞれ「iPhone」のテレビCMにも起用されるなど、世界中で人気が急上昇中。
撮影/中澤真央 文/中西彩乃