虹色デイズSPECIALインタビュー
なっちゃんを演じる佐野玲於くん
「なっちゃん、まっつん、つよぽん、恵ちゃん。 この4人の何気ないやりとりを描いているのが、原作のよさのひとつ。 マンガを読んだときに感じる“いそうだな〜、こういう高校生”っていう感覚を、 映画を観た人にも思ってもらいたかった。 そのために、役を演じるうえで心がけたのは、 なっちゃんと同じ、17歳のときに持っていた感情を思い出すこと。 この作品は、原作の見た目を忠実に再現することよりも、 キャラクターの気持ちを理解して演じることが、 原作の魅力を伝えられる、一番の方法だと思ったんです。 思い出してみたら、僕もなっちゃんのように自分から 女のコには積極的にいけなかったり……共感できる部分が多かったです(笑)。」
さのれお●'96年1月8日生まれ、東京都出身。GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー。'12年に俳優デビュー。出演映画『ハナレイ・ベイ』が10/19(金)公開。
まっつんを演じる中川大志くん
「男子ならわかる、男同士のシュールなやりとりも描かれていて、 今まで読んできた少女マンガとはまったくちがいました。 でも、マンガだときれいな絵で描かれてるからいいけど、 その男子高校生の空気感を三次元で出そうとすると…… きれいじゃない部分ばっかりになるんで(笑)。 その絶妙なバランスを、監督とも相談しながら作っていきました。 僕が演じたまっつんは、4人の中ではひっぱっていくような役どころ。 チャラチャラしてる部分もあるんですけど、 大の男嫌いな女子・まりに恋をして マジになっていく変化がいいなと思いながら演じていました。 男女問わず人気があるまっつんは、僕の憧れです(笑)!」
なかがわたいし●'98年6月14日生まれ、東京都出身。'09年映画出演デビュー。10/12(金)に公開される主演映画『覚悟はいいかそこの女子。』のドラマ版が現在放送中。
つよぽんを演じる高杉真宙くん
「原作はもともとアニメで知っていて、好きだった作品。 実際の世界で繰り広げられていても、おかしくないくらい リアルな会話の成りたちが楽しくて観ていました。 実写化が決まったとき、映画でもその部分は大事にしたかった。 僕が演じたつよぽんは、マイペースなアニメ好きのオタク。 少しおバカな3人とちがって、秀才という設定も。 3人のやりとりを、少し離れたところから見てるような存在です。 だけどもちろん、3人のことは好きだし一緒にくだらないコトもする。 そのキョリ感をうまく出せればいいな、と思っていました。 あとつよぽんは、唯一、最初から彼女がいるキャラクター。 片想いとはまたちがう悩みをかかえてるので、 その感覚も大事にしながら演じていきました。」
たかすぎまひろ●'96年7月4日生まれ、福岡県出身。'09年俳優デビュー。9/1(土)公開のアニメーション映画『君の膵臓をたべたい』では主人公・僕として、声優に初挑戦する。
恵ちゃんを演じる横浜流星くん
「原作マンガを初めて読んだときの感想は、"なつかしいなぁ"でした。 少女マンガを読んでそう思えるなんて 想像してなかったので、ビックリしました。 でも、そのくらい男子高校生4人のやりとりがリアルなんです。 ST読者のまわりの男子も、こんなやりとりをしてるんじゃないかな。 男子高校生が集まったときに出るその空気感を 映画でも大切にしたいなと思いました。 僕が演じた恵ちゃんは、4人の中でも明るく活発なコ。 一見、何も考えてなさそうだけど、実はカンがするどい部分もあって。 ほかの3人がそれぞれの恋に悩む中、恵ちゃんは それを少し離れたところから見守ってるんです。 4人とハシャぐときと、そうじゃないとき。 その切り替えをうまく表現したいと思って演じました!」
よこはまりゅうせい●'96年9月16日生まれ、神奈川県出身。'11年俳優デビュー。GReeeeNの大ヒット曲をモチーフにした主演映画『愛唄』が'19年に公開予定。
原作マンガに対し、4人全員からあがった「男子の会話がリアル!」という感想。けれど、そのいっぽうで、「うらやましい!」という真逆の声も。
佐野「男子同士の会話はリアルで"あるある"って思うけど、女子がらみのエピソードになったとたん……こんな青春送りたかったって思ってばかり(笑)」
高杉「誰も経験できてない(笑)」
中川「夏休みに男女みんなが集まるシーン、あれめちゃくちゃ憧れる! 男女別々で行ってたけど、ぐうぜん会って合流〜、みたいな流れ」
佐野「わかる〜、いいよね。大きすぎない地元のお祭りとかね」
中川「そうそう。行けば誰かしら同級生がいるような。あれ高校生のときにしたかった!」
横浜「俺は制服のままプールに飛び込むシーン、憧れたな。めっちゃ青春じゃない?」
高杉「実際に完成した映画を観ても、青春感ハンパじゃなかった。 俺は、男女で勉強をしてるシーンが、カルチャーショックだった(笑)」
横浜「高校生のときも集まって勉強はしたけど、全員男(笑)」
高杉「そう! 誰かの家に男女で集まって勉強会するって、そんな世界あるんだね……」
佐野「俺は、登下校のシーンがうらやましかったわ〜。それこそ、勉強会以上に絶対に誰もが経験してる"登下校"ではあるけどさ。好きなコと一緒に……っていうのがいいよね〜」
中川「わかる。結局はすべて女のコ(笑)。 実際、高校生のときは何で通学してた?」
佐野「基本は電車、たまにチャリ。気分で変えてたよ」
横浜「俺、家から学校まで2時間もかかってたんだよね……」
中川「うわ、しんどいー」
横浜「でしょ。朝早すぎて、最寄り駅までの道、誰もいないから。 女のコどころの話じゃない(笑)。電車はどんどん満員になるし、大変だったなぁ」
高杉「俺もめちゃくちゃ満員電車の中、通学してた。今となっては、それもなつかしいけど。そういえば高校生のとき、役で金髪にしてたことがあって。学校には黒髪のカツラをかぶっていってたんだけど……ズレまくってて、車内のおじさんたちの視線が痛かった(笑)。大志は何で通学してたの?」
中川「俺はバス」 横浜「バスかぁ〜、いいね」
中川「流星とは真逆で、徒歩でも行けるキョリ。でも俺も、男女ほぼ誰もいない通学路」
横浜「え、なんで?」
中川「ほとんどの生徒が向かう最寄り駅とは、逆方向だったんだよ。それがさみしくて、わざと友達と同じ方向から帰ってた。遠回りだったけどね」
佐野「寄り道とかして?」
中川「うん。通学路に焼き鳥屋さんがあってそこに寄ったり、ボウリングとかカラオケとか」
高杉「俺もカラオケ行ってた」
横浜「えっ、意外。何歌うの?」
高杉「俺は歌わない(笑)」
佐野「歌わないんかい!」
高杉「そう。聴くのは好きだから、手拍子してるだけ(笑)」
それぞれが演じた、個性豊かな4人のキャクター。この中で、友達にしたいキャラは?
中川「俺、恵ちゃん」
佐野「俺も」
横浜「俺もそうだなぁ」
高杉「楽しそうではあるよね。でも俺は、つよぽんがいい」
中川「真宙とつよぽん、趣味が同じだもんね」
高杉「そう。だからつよぽん一択! つよぽんの部屋のセットに置かれてたマンガの種類、ほぼほぼ俺と同じだった(笑)」
佐野「細かいな〜(笑)。恵ちゃんは一緒にバカさわぎができそうでいいなと思うんだよね」
横浜「そういう意味だと、まっつんもノリよくない?」
中川「そうだね〜。でもたぶん、まっつんは基本的には女のコ優先よ。恵ちゃんは、まわりの人間関係をよく見てるし、明るいけど客観視もできるから、友達になったら安心感がある」
横浜「なるほどね。ちなみに、女子キャラだと誰が好き?」
高杉「俺はゆきりん。演じたつよぽんの彼女っていうのもあるけど、原作読んでたときから好きなんだよね。ゆきりんも俺と同じマンガやアニメ好きっていうのもあるし、性格も明るくて一途でいいなって思う」
佐野「ゆきりんいいよね。俺もそうかも。基本的には明るいけど、その裏でつよぽんに対しての健気さがあって……めっちゃいい人じゃんって思ってた」
中川「つよぽんとゆきりん、長年つれそった夫婦みたいな雰囲気出てるよね」
横浜「俺は小早川さんかな」
佐野「ひかえめなコが好き?」
横浜「好き」
中川「そういうコに、流星はグイグイいくの?」
横浜「グイグイっていうか、じわじわ……?」
佐野「言い方がイヤだわ〜(笑)」
高杉「じわじわ自分のものにするの(笑)?」
横浜「何色にも染まってない感じがいいよね」
佐野「まさか"俺色に染めたい"とか言っちゃうの?」
横浜「虹色ではなく(笑)」
中川「でもちょっとその感覚はわかる。俺は、役で演じた部分も多いけど、まりっぺが好き。男嫌いで、まっつんたちに対してかなりバリアを張ってるけど……それを俺がぶっこわしたいって思っちゃう」
佐野「あ〜大志にしか見せない顔を見せてほしいんだ」
高杉「玲於くん、さっきからすごい変換するね(笑)」
佐野「え、ちがうの?」
中川「いや合ってるけど(笑)。"つっぱってるけど、本当はちがうんだろ?"みたいなね」
横浜「でもまりっぺは、ツンのバリアがつよすぎない?」
中川「まぁね(笑)。でもだからこそ好きになりがいがある!」