ドラマ『からかい上手の高木さん』(W主演をつとめるST㋲月島琉衣ちゃんとの対談インタビューはこちら!)で、うぶな中学生男子・西片を好演して大注目の俳優・黒川想矢くんがST-Webに単独初登場! どんな瞬間も絵になるビジュアルと、等身大の14歳らしさを感じる内面は、どんどん深掘りしたくなるほどに魅力的!

オーディションを重ねていくうちにお芝居が楽しく!

――芸能界に入ったキッカケを教えてください。

母がいろんな世界を見てみたらいいんじゃないかということで、習い事の一つとして、5才から子役として活動し始めました。当時は想矢はまず漢字を読めるようになろうねというレベルで(笑)。あまりお芝居に対して楽しいとは思っていなかった気がします。

――楽しくなったのはいつごろから?

本当に気づいたらという感じです。負けず嫌いな性格なので、オーディションを受けていく中でこの役は絶対に僕がやりたい!と思いながら回数を重ねていくうちに楽しいなと思えるようになりました。

――昨年話題となった映画『怪物』も、ドラマ『からかい上手の高木さん』もオーディションでつかんだ役ですよね。黒川くんなりの必勝法は?

あんまり考えたことがないんですけど、オーディションでもなるべくその役になりきれるように心がけています。『からかい上手の高木さん』の西片役のときも、スタッフさんが言うには「マジで西片が来た!」と思って決めてくださったようですが、僕自身はオーディションのときはいつも必死で、緊張しっぱなしです(笑)。

――負けず嫌いでよかったと思うことは、このお仕事をしていると多いですか?

いや……僕はこの自分の負けず嫌いな部分がちょっと、イヤだなって思うんです。あまり争いたくないというか、できるだけ平和に丸く収めたい気持ちがあるので、負けず嫌いは卒業したい(笑)。

短所はすぐ出るのに長所はなかなか浮かばない⁉

――負けず嫌い以外に自分の性格の短所や長所は何だと思いますか?

短所はネガティブで、長所は……え、長所か……あぁーーー、ないかもしれないです(笑)。

――えぇ、そんな! 自分では思わなくてもまわりからはホメられる部分とかは?

ホメていただいても、素直に受け止められないというか……。今日の撮影中もスタッフのみなさんに「顔がオシャレ!」と言ってもらえたりしたんですが、オシャレに撮ってもらえてるだけなんだー!って思ってしまうんです(笑)。4歳下の弟は僕とちがってすごくポジティブで。なんでそんなにポジティブなの⁉って思ってうらやましいです。

――弟さんとはどんな関係ですか?

昔は本当にくだらないことでよくケンカしていました。「あの登場人物の名前はキヨシだよ」「いや、ちがうよタケシだよ」みたいな(笑)。でも最近は僕も弟も落ち着いたのか、おたがいにゆずりあえる関係になった気がします。

――家族と過ごす時間だと何が好きですか?

父が料理人なので、家でみんなで餃子を作ったりする時間が好きです。餃子を包むのには自信があって、一時期LINEのアイコンを自分で包んだ餃子にしていたことも(笑)。父が作る餃子はお肉じゃなくて、マグロやエビを使った海鮮系の具なのが特徴です。
父の影響で僕もたまに料理をするんですが、去年スパイスを組み合わせてカレーを作ったとき大失敗ちゃって、家族にめちゃくちゃ怒られました(笑)。晩ごはん用に家族全員分を作ろうとしたんですけど、ウコンを入れすぎちゃったみたいで。「おいしくない!」ってストレートに言われました(笑)。スパイスを組み合わせて味を考えるのは楽しいからまた挑戦はしたいんですけど、「もう二度と作らないでね」って言われてしまって。あれ以来封印されてます(笑)

学校では教室のすみっこで大盛りあがり!

――4月から中学3年生に。学校ではどう過ごしていますか?

教室のすみっこで友達ふたりと過ごしていて、おとなしいタイプだと思います。

――すみっこで何してるんですか?

メダカの餌やり(笑)。あとはひたすら国の名前を書きあって、「この国、さっきも書いたよね?」って言ったり……そういう時間が楽しいです。体を動かすのも好きなので、休み時間にサッカーやバスケで遊んだりもしたいけど、それはちょっと怖い気持ちもあって。サッカーやバスケをしてるときってみんな、パワーがあふれているのが怖いなと。でも僕も授業でやるときには本気を出します!

――好きな授業と苦手な授業は?

好きなのは技術と数学。技術はプログラミングをしたり、はんだごてをしたりするのが楽しくて。特にはんだごての時間は、授業でいちばん好きな時間かも! だって鉄が溶けるって感動しませんか(笑)? 中3になってからもあってほしい授業です。数学は方程式があんまりだけど、図形とか確率が得意!
苦手なのは英語です。単語を覚えるのがあんまり得意じゃなくて……文法的には理解しているほうだとは思うけど、単語はやればやるほど意味が広がっていくものもあるので難しい! でも英語も含め、授業を受けること自体が楽しくて好きなんです。僕の中学にはいろんな先生がいて。元お医者さんの理科の先生や、ミュージカルの劇団員だった国語の先生とか。今までの人生経験をふまえていろんなお話をしてくれるので、授業を聞いてるだけでおもしろい。

――じゃあ成績もいいほう?

わりといいほうかもしれないです!

――すばらしい! テスト勉強のコツはありますか?

先生たちのおかげで授業をしっかり聞けているので、テスト前にあわてて勉強しなおすってことはあまりないかもしれないです。ワークで復習をするくらい。

恋はまだまだわからないことだらけ!

――ドラマ『からかい上手の高木さん』では、黒川くん演じる西片とST㋲月島琉衣ちゃんが演じる高木さんが、ふたりで下校するシーンも多いですよね。黒川くんの帰り道は?

西片みたいなことはまったくないです(笑)。小学校から仲がいい友達が、僕とちがって明るくて学校でも人気者で。友達もたくさんいるはずなのに、毎日僕と一緒に登下校してくれるんですよね。本当にやさしいなって思います。

――きっとお友達は黒川くんと一緒に帰りたいんだと思いますよ(笑)。西片は高木さんによくからかわれているけど、高木さんみたいなコはどう思いますか?

僕は……ちょっと苦手です(笑)。からかわれると、どんな反応したらいいかわかんないのもありますし、単純にからかわれてばっかりじゃイヤだみたいな気持ちになります。もし僕が高木さんにからかわれたら、ちゃんと仕返しして戦いたい!

――黒川くん自身はどんな恋に憧れますか?

ネガティブな自分を引っ張ってくれるような、ポジティブな人がいいなとは思います。
告白もデートへの誘いも自分から積極的にいけたらいいなとも思うし、恋愛への憧れはあるけど、まだ身近ではないのが正直なところ。でも、友達いわく、僕のクラスには恋愛しているコがいるみたいで、「えぇ!」って驚きました(笑)。

――黒川くんは気づいてなかったんですか?

はい、友達からの又聞きです(笑)。

――どんなデートが理想ですか?

うーん……公園とか行ってみたいです。あとは本屋さんに行くのもいいし、おいしいものも食べに行きたい! 父のお店に行くのもいいなと思ったけど、やっぱりそれは照れくさいですね(笑)。

 

授業をキッカケにあることに大ハマり中!

――お休みの日は何をしてることが多いですか?

近所の市民プールに行くことが多いです。1日休みのときは、10時くらいに行って、16時ぐらいまで泳いでいることも(笑)。お弁当を持っていって、お昼はプールの休憩スペースでそのお弁当を食べて。ずっと泳いでいると、いろんな想像が膨らむのですごく好きな時間です。泳ぎ方は、バタフライが多め(笑)。

――今いちばんハマっていることは?

……ちょっと恥ずかしいんですけど、ミシン(笑)。中1のときに家庭科の授業で初めてミシンに触って。「なんだこれは⁉」って衝撃! そこからどんどんハマって、去年の夏ごろに自分用のミシンも買いました。ガタガタガタっていうあの音もいいし、あの手軽さでちゃんと布が縫えてるのがすごい。着なくなったズボンの生地を使ってポーチやトートバッグを作りました。ズボンについてたタグを切って縫いつけたり、アレンジを考えるのも楽しい! 次は、折りたためるエコバッグや自分が着る服にも挑戦したいです。

▼黒川くんがミシンでリメイクしたトートバッグ&ポーチ。器用すぎる!

――ファッション自体も好きですか?

いろんな服を着たいなという気持ちはあるけど、自分ではまだよくわからなくて。母が買ってくれた服を、パパッと着ることがほとんど。今後は服についても勉強して、いつか自分でズボンやシャツを作ってみたい! でも生地がすごく高いんですよね……。近所に生地を売っているお店があるんですけど「10センチでこんなに⁉」ってビックリしました。

尊敬するあの俳優さんのような人間にいつかなりたい

――5歳からお芝居をされていますが、役作りをする上で大事にしていることはありますか?

最近は歩き方を意識するようになりました。衣装合わせのときに、演じる役の靴を実際に履いてみて、そのときの感覚を覚えておいてどんな歩き方をするだろうって考えるんです。
そういう役作りをするようになったのは、映画『怪物』がキッカケです。安藤サクラさんが役作りっていうのは歩き方からもするんだよってことをおっしゃっていて。それまでは全然気にしていない部分だったので「えー、そうなんですか!」って驚きで。そのあと是枝監督にこの話をしたら、すごくうなづきながら「靴は大事だね」って言われたんです。改めて意識してまわりを見ても、歩き方にはすごく性格がにじみでるなと思ったし、役作りの面白さも感じました!

――西片の歩き方はどんな感じですか?

西片の靴は底が少し厚くて、坂道だと少しだけ歩きづらいような感覚があったんです。少しヒザを曲げるような感覚が西片に合っているかなと思いながら演じているので、歩き方にもぜひ注目してもらいたいです!

――撮影現場ではST㋲の琉衣ちゃんはどんな感じでしたか?

本当にずっと笑っていて、月島さんが現場にいるとすごく緊張がやわらぐような存在でした。僕自身はけっこう人見知りなので、撮影現場では月島さんがいっぱい話しかけてくれました(笑)。

――西片と黒川くんは似ていますか?

僕はあんまり似てると思っていないんですけど、月島さんやスタッフさんには「めっちゃ似てる、西片そのまんま!」ってよく言われました。自分では正直、複雑(笑)。西片はいいコだけど、優柔不断だったりする部分もあるので。

――これからの目標はありますか?

自分の中で大きな目標というのはないんですが、目の前のことをひとつひとつ挑戦していく中で、きっと大きな目標が見えてくるのかなっていう風に思っています。
あとは俳優の前に、ひとりの人間としてやさしい人になりたいです。今はほかの役者さんに何かを与えてもらえたりすることで、助けられている部分が多くて。でもいつか、僕も誰かに頼られる人になりたい。そんな存在として思い浮かべるひとりが、安藤サクラさんです。安藤さんは常に自分を持っているし、面白いし、やさしくて。今も緊張したときは安藤さんを思い出します。あんな大人になれたらなと思います。
ただ、今の自分を見るとまだまだ無理だなって。足りないところだらけだけど、いちばん足りないのはポジティブさかも。自分自身にマジメに明るく向き合うことで、自信をもって自分を出しきれるんじゃないかなと思います。

――では最後にSeventeen-Web読者にメッセージを!

これから挑戦してみたいことも、今挑戦していることもいろいろあるので、楽しみに待っていただけたらうれしいです! そしてドラマ『からかい上手の高木さん』をぜひ見てください!
 


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 Profile 

くろかわ・そうや●2009年12月5日生まれの14歳。埼玉県出身。2023年に公開された映画『怪物』では、第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
想矢という名前は児童文学『トム・ソーヤーの冒険』から。「弟は『赤毛のアン』が由来になっていて、母が児童文学が好きなんです」(黒川くん)
中学では美術部に所属。よく聞く音楽はエレファントカシマシ、Queenなど。

 

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撮影/千葉タイチ スタイリスト/小笠原弘子 ヘア&メイク/菅長ふみ(Lila) 取材・文/上村祐子