”次世代のテイラー・スウィフト”と噂のグレース・ヴァンダーウォールちゃんに会ってきたよ!
自らが作詞作曲した曲を堂々と披露し、アメリカで絶大な人気を誇るオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』で優勝。審査員から“次世代のテイラー・スウィフトになる”と絶賛され、世界中の注目を集める期待の大型新人は、なんと13歳! 取材中もSTを熟読しながら「この髪型かわいい!」「この服欲しい!」と興奮していた等身大のティーンガールに、クローズアップ☆
Q.『アメリカズ・ゴット・タレント』に応募したきっかけは? 優勝したときの感想も教えて!
「お母さんが出演者の募集を見つけて、すすめられたの。出たいというよりは、とても個性的な出演者がたくさんいるからその人達を一度生で見てみたかった、というのが正直な気持ち(笑)。本出場がかなう前のオーディションで落ちると思っていたし、まさか優勝するなんて、夢にも思ってもみなかったわ。優勝が決まったときは……うーん、説明できない。きっと今後もずっと、あのときの感情を言葉に表すことは無理だと思う。うれしかったとか、シンプルな表現では足りないの!」
Q. オーディションに出るまで友達は、歌うことや作曲していることを知らなかったとか! その理由は?
「別に秘密にしていたわけじゃないの。私が通っていた学校はすごく生徒数が多くて、みんな他人に無関心なのね。そんな場所で目立とうとしても馬鹿にされるのがオチだし、私自身、目立ちたがりな行動は絶対にしたくないと思っていたから。友達に歌ってみせることもしなかったわ。実際テレビに出てからも“へー、歌うんだ”って程度のコメントしかなかったし、優勝した瞬間も“よかったね!”ってサラッとした反応で(笑)。大好物のピザには興奮するけど、興味がないことには冷めた感じ。いい意味で、みんなすごく自分に正直なの」
Q. 3歳から曲作りをしてきたというグレースちゃん。曲のインスピレーションはどこから湧いてくるの?
「うーん……(STの誌面を指差して)例えばこの写真を見ているだけで、どんどんストーリーが湧いてくるの。でも日常生活で湧いてくるわけではなくて、よし書くぞ!と思ったときだけ。そもそも今まで“こんなアーティストになりたい!”って誰かに憧れたり、“こういう曲が作りたい!”って目標を抱いたことはないかな。なんとなく頭に浮かんだメロディの断片をくっつけていったら曲ができた、みたいな」
Q. デビューアルバム『ジャスト・ザ・ビギニング』は、自分にとってどんな作品?
「一言でいえば、“成長”かな。今後どんなふうに成長していきたいか、自分のなかでより明確になった作品だから。今までは自分ひとりで曲作りをしてきたから、プロの人に囲まれての仕事は毎日、新しいことの発見ばかり。なかでも一番大きな変化は、曲の受け取りかた、聴きかたが変わったこと。ひとつの曲にどれだけ多くの人が情熱を注いで、どうやって完成するかを知って、音楽をもっと好きになったし、曲作りがより一層楽しくなった!」
グレース・ヴァンダーウォール『ジャスト・ザ・ビギニング』<発売中・ALBUM>¥1920/ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
Q. アルバムのなかから、思い入れがある曲と、ST読者におすすめの曲を教えて!
「もっとも思い入れがある曲は、はじめて“ちゃんと”完成させたと言える『ムーンライト』。ミュージックビデオの撮影を初経験したり、とにかくたくさんの思い出が詰まってる♡ ティーンにはぜひ、『フローレッツ』も聴いてほしい。ポップでアップビートなメロディーだから、気分が上がるはず♪」
Q. ウクレレを使ってパフォーマンスを行うけど、数ある楽器からウクレレを選んだ理由は?
「両親の友人がウクレレを弾いてくれたことがあって。すごくクールだと感じて、ずっと欲しかった。だから11歳の誕生日に、おばあちゃんからプレゼントされた30ドル(約3000円)で買ったの!」
Q. 日本に来るときに楽しみにしていたことはある?
「インスタグラムにも公開したネイル! アメリカを出発する前に、大好きなユーチューバーの“プリンセス・メイ”(@princessmei)が日本でやったネイルの画像をアップしていたことを思い出して。同じサロンに行きたくて調べたら、たまたま私が滞在してるホテルの近くだったの♡ すごく細かい技術に、感激しちゃった。また日本に来たときは、絶対に行きたい!」
Q. もうすぐクリスマス! 楽しみなイベントはある?
「これまでは友達へのプレゼントリストを紙に書いて、お母さんに買ってきてもらっていたけど、そろそろ自分で買いに行かなきゃなあ……(笑)。一番の楽しみは、クリスマスツリーをデコレーションすること。毎年、自宅の暖炉のある部屋にツリーを飾るんだけど、うっとりするくらいキレイなの♡」
Q. 最後に、ST読者へメッセージを!
「まずは、人の意見なんて気にせずに自分らしく生きて! それから『Seventeen』は世界で一番クールな雑誌だから、これからもずっと読み続けるのをオススメするわ。そして最後に、せひ私のアルバム『ジャスト・ザ・ビギニング』を聴いてね!」
PROFILE&INFORMATION
ぐれーす・ゔぁんだーうぉーる●2004年1月15日生まれ、アメリカ・ニューヨーク州出身。’16年、若干12歳にしてアメリカの人気オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』で優勝。同年11月にリリースしたミニアルバム『パーフェクトリー・インパーフェクト』が、全米アルバムチャートで初登場9位を獲得。12歳以下のポップ・アーディストのデビューアルバムがTOP10入りするのは46年前のマイケル・ジャクソン以来の快挙となり、デビュー間もなくして話題を独占中!
撮影/中澤真央 文/中西彩乃