Seventeenモデルの原田花埜ちゃんが、7月10日(金)公開の映画『トロフィー』に出演。在日コリアンの少女が家族・友人との関係や自らのルーツと向き合う日常を描いた物語。花埜ちゃんは学校で朝鮮舞踊に取り組む部活の部長・リョニ役を演じたよ。

朝鮮舞踊の練習に1年間取り組みました!

新しい挑戦をした原田花埜ちゃん

——原田花埜ちゃんが今回演じたのは、朝鮮学校に通う在日コリアンの少女・リョニ。演じるにあたっては、韓国語と朝鮮舞踊を猛練習したとか。

「朝鮮舞踊の練習は1年弱しました。朝鮮舞踊の動きは関節を柔らかく使わないといけなくて、いつも踊ってるダンスではやらない動きばかりだったので、そこが難しかったです。体幹がしっかりしてないとキレイに見えなくて、指先までちゃんと意識しないとバランスも崩れてしまうんです。リョニは朝鮮舞踊の部長の役だったので、特にちゃんと踊れないと…というプレッシャーがありました。また、韓国語と日本語とでは発音するときの舌の使い方が全く違うので、慣れるのに苦戦したことも。でも、撮影の前には、完璧にセリフを入れるように頑張りました。朝鮮舞踊も韓国語も自分なりに成果は出ているかなと思っています」

自然に演じることを意識しました

在日コリアンの悩みを抱えるソヒ(恒那)

在日コリアンの悩みを抱える主人公・ソヒ(恒那)

――監督さんに言われたことはある?

「今回の作品は普段以上に“自然さ”“リアルさ”が求められました。自分の中で“自然に、自然に…”って逆に意識してしまって難しかったです。演じるときに考えていたのは“ペースを落ち着かせること”でした。“もっと時間を使っていいよ”と言われてもセリフを焦って言ってしまうときがあって、ゆっくり、ゆっくり時間が流れているように考えました。完成した作品を見たら思ったよりも自然な流れでできていたので、良かったなって安心してます。

――朝鮮学校シーンの撮影の合間は共演者とどんなことをしてたの?

「ソヒ役の恒那ちゃんとは、舞踊の話をしたり、あと、他の学校のメンバーとは現場に置いてあったお菓子ボックスのお菓子を食べたりして、本当にふだんの学校の友達みたいに楽しく過ごしていました(笑)」

リョニが自分の気持ちを告白するシーンを大事に演じました

  • 日本人の友達と盛り上がるソヒ

    日本人の友達と盛り上がるソヒ

  • 高校生活を満喫する朝鮮学校の学生たち

    高校生活を満喫する朝鮮学校の学生たち

――自分の好きなシーンを教えてください。

「リョニは怪我をしてしまい朝鮮舞踊の大会に出られなくなって、その代わりをソヒがやることになるんです。それで仲良かった2人が、少し気まずい雰囲気になっていくんですけど、ある夜リョニがソヒに“私も踊りたかったんだよ”という気持ちを告白して、仲直りをするんです。そのシーンの後にソヒも踊りへの姿勢が変わっていくというシーンだったので、そこはすごく大事に演じるように心がけました。リョニが本当に“部長”って感じで(笑)。あと、最初の朝の登校シーンも、クラスのみんなと明るく仲良く掛け合いをしてて、演じていても楽しかったし、映画の中での明るい雰囲気のシーンだったので好きです。あと私は出てないけれど、ソヒと日本人の友達の未来(梨里花)が川辺で水鉄砲をして遊んでるところは、すごくかわいくて、目に留まるシーンだなって思います」

――在日コリアンの世界は、ふだん知らないことも多いですが、この作品に出て感じたことを教えてください。

「撮影当時は中学3年生の夏ごろだったので、まだちゃんと理解できていなかったところがあって、監督さん、在日コリアンの方から歴史を学ぶ時間を取っていただいたりして学びました。やっぱり10代の私たちには難しい題材ではあるんですけど、撮影を通して難しいながらに、できるだけたくさんの人に朝鮮学校や在日コリアンの人たちのことを知ってもらえるように頑張ったので、ぜひこの作品を見てほしいです。また朝鮮舞踊も新鮮で楽しんでもらえるかなと思うので、この作品の世界にちょっとでも興味を持っていただけたならいいなと思います」

撮影が大変なときはかき氷を食べてリラックス(笑)

  • 朝鮮舞踊を練習する学生たちの後ろ姿

    朝鮮舞踊を練習する学生たち。

  • 窓際でたたずむ朝鮮舞踊を練習する学生たち

――撮影が大変なとき、どうやってリラックスしていたの?

「私はとても食べることが好きなので、撮影が終わった後のご褒美を決めたり、コンビニでお菓子を買って一気に食べたりします。この作品の撮影は夏だったので、かき氷を食べました! かき氷が大好きで、毎年お母さんといろんなお店に行って珍しい味のものを食べたりしています。メロンとか、チーズとイチジクみたいな組み合わせのものも大好きでお母さんとシェアして食べてます。やっぱりかき氷は気分が復活します(笑)。今のかき氷ってサイズが大きいじゃないですか? 最後のほうは溶けてお皿に溜まっちゃうのがちょっと悲しいです。

あと、寝るのも好きなので、自由時間とかバス移動中とかはすぐ寝ちゃう(笑)。すぐ寝られるタイプなので、電車の中でもリラックスはできます! 他には、匂いが強すぎるのは苦手なんですけど、たまに、優しい自然な香りのキャンドルとかを寝る前に少し焚いたりすることもあります」

――今ハマってることはある?

「学校でみんなでハマってるのは、1時間に1回動画を撮るアプリです。仲のいい女の子たちで、動画をアップしたり、あとガチャトイも流行ってます。妖怪ウオッチとかちいかわとか、たくさんの種類の傘につける目印チャームとか、コスメのミニチュアとか新作が出たら、友達で探しに行きます。欲しいのがいっぱいあるから大変です(笑)」

 

“原田花埜と気づかなかった”と言われるくらいの俳優さんになりたい

凛とした部長・リョニを演じた原田花埜(写真中央)

――これからはどんな俳優さんになりたいですか。

「今回みたいなこういうドキュメンタリーに近いような映画もできるし、ラブコメみたいなはっちゃけた映画もどっちもできる女優さんになりたいです。あと、“演技が自然だからこそ、花埜ちゃんだって気づかなかった”と言われるぐらい、その役の人にしか見えない…という演技に憧れます。“学園もの”とかにも出てみたいです!」

朝鮮舞踊もきれいです。少しでも作品に、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

朝鮮舞踊の飾り

――最後にSeventeen読者におすすめ部分を教えて。

「朝鮮学校や、在日コリアンの子どもたちを描いた作品という、ふだんはなかなか接点のない世界だったのですが、朝鮮舞踊という踊りを通して友達や家族と絆を深めていくとか、そういう在日コリアンの方たちの“ひとつの今”を知ることができる作品だと思います。 “あ、原田花埜が出てるんだ”ということで、少しでも興味を持って、新しい世界や知識を知ることができた…って思ってもらえたら嬉しいです」

 

 

『トロフィー』ポスター

<STORY>
在日コリアンの14歳の少女ソヒ(恒那・はんな)は、朝鮮学校に通い、部活で友達のリョニ(原田)たちと朝鮮舞踊に打ち込む日々を過ごしている。ある日、日本学校との交流会で日本人の少女・未来(梨里花)と出会ったソヒは、K-POP好きという共通点から親しくなり、少しずつ外の世界とつながりを持ちはじめる。ソヒと未来はK-POPアイドルのライブチケット代を稼ぐため、ソヒの家にある不用品をフリマサイトで売ることにする。朝鮮学校の校長であるソヒの父サンジュが持っていた北朝鮮のCDが高値で売れたことに味をしめたふたりは、サンジュが祖国・北朝鮮から授与された勲章までも売ってしまい…。

 出演:恒那/梨里花 原田花埜 禾本珠彩 ちすん 笠松将/ソウジ・アライ 黒田大輔 山中崇 白川和子 YOU きたろう/市川実和子/井浦新

 

7月10日(金) 全国公開

『トロフィー』

©2026 K2 Pictures



映画『トロフィー』

構成/落合佑桂里