話題のドラマに連続出演の18歳! ドラマ『小さい頃は、神様がいて』近藤華さんにインタビュー
今年の夏のドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』で存在感ある演技を見せていた近藤華さんが、この秋のドラマ『小さい頃は、神様がいて』に出演中。演じているのは、実家暮らしの大学2年生・小倉ゆず。大学では映画研究会に所属していて、将来は映画監督を夢見ているという役どころ。両親とも消防士の兄とも仲良しな小倉家なのだけど、実は両親はゆずが二十歳になったら離婚する予定――!?
ドラマで実年齢よりちょっと年上の役を演じる近藤華さんに、役づくりのこと、いまハマってることなど、お話を聞いたよ。
ーゆずちゃんはどんなコだと思いますか?
「ゆずちゃんはのびのびと自由に生きてきたコだなと思ってて。たとえば、自分のイヤなことにはイヤと言える、好きなことは好きと言える、すごく素直なコです。いい意味で気取らなさというか、自分の素を自分で愛してあげてる人なんじゃないかなと思います。あとは、やっぱり親が大好き。だからこそ甘えてるという部分があるかなと」
ーそんなゆずちゃんを演じる上で大切にしてたことは?
「結構、私自身の素がゆずちゃんと近しいものがあるので、自分を参考にしようと思ってたんです。でも、自分自身を観察するのって難しくて、自分のクセを見つけるのとかも難しい。自分を観察するという点では演じるのがちょっと難しかったかなというのはありました」
ーどんなところが似ていると感じますか?
「ゆずちゃんは朝ご飯の後に二度寝しちゃうんですが、私もよく二度寝しちゃうし、ゆずちゃんは映画を撮ったりもしていますが、私も動画や写真を撮るのが好きなので、そこも似ていますね。私は今まで数十秒のアニメを創ったことはあるんですが、もう少し長いアニメを創りたいなと思って、ただいま制作中です。いつ完成できるかはわからないんですけど(笑)」
ー今回は大学生の役で、実年齢よりちょっと上ですね
「年上の役をやるのは初めてです。大学生自体あまりわからなくて。最初に脚本で読んだ時に、大学生でも二度寝できるんだ!っていう驚きから入りました(笑)。大学って結構ゆったりなのかなと思って、単位をとる仕組みだとかを調べたりもしました。でも、やっぱり年齢以外でゆずちゃんと自分との違いをあまり見つけられなかったので、あえて大人っぽくすることはないのかなって。大学のことは知識としては貯めておきつつ、それを演技に落とし込むということはあまりしてないですね」
ー共演者はベテランの方々ですね
「私はもともと日常系のドラマを見るのがすごく好きなので、その世界観に自分が入れるというのはすごく楽しみでしたし、ベテランのキャストの皆さんの演技を間近でみられるというのは本当に貴重な経験だと思っています。自然な演技とか、アドリブ力とかが皆さん素晴らしくて。だからこそ自分もアドリブしてみようとか、おもしろポイントを入れてみようかとか、ちょっと一歩踏み出してみようと思えるような、挑戦の機会をいただける現場です。
台詞量が多かったり、皆さんが素晴らしいことで、自分が滑舌が悪いということに気づかされました(笑)。あと、ゆずちゃんは結構ツッコミをするんですが、私は苦手で。家で親に相談してみたら、結構つっこんでるし、辛辣なことも言ってるよ、って言われました(笑)。でもツッコミは間(ま)とかが本当に難しくて、面白くするにはどうしたらいいんだろうと思って、芸人さんのツッコミ動画集を見たりとかしました(笑)」
ー撮影の合間にはどんなお話をされていますか?
「私は小倉家の人たちと話すことが多いですね。仲間(由紀恵)さんは現場の雰囲気を明るく、みんなを笑顔にしてくださっていて、自分もそうなりたいなと思うような方です。北村(有起哉)さんもたくさんお話ししてくださってとても嬉しいです。演技のこととかもそうですし、他愛のない話、このお菓子美味しいね、とかも。最初はどんな方なのかなぁと思っていたんですが、すごく明るくて面白い方で、いろいろな役のイメージがあったので、いい意味でギャップがありました。
小瀧(望)さんとは、2話のファミレスでの二人のシーンで私はガチガチで。撮影が進むにつれ徐々にそれもなくなってきて、二人のシーンでは結構ふざけあって自然な兄妹感が出せるようになってるんじゃないかなと自分的には思っています。小瀧さんも学校のことだとか聞いてくださったり、話しかけてくださるのでありがたいですね」
ー小倉家の将来について、近藤さんの希望的結末は?
「あん(仲間由紀恵)さんの思いは尊重したいと思うので、離婚を止めようという気持ちはないです。離婚しても、週1で会うとか、家族のような日常を過ごせたらいいなと思います。小倉家はすごく素敵な家族で、皆さんそれぞれに愛がある。離婚という話はしていますが、それにも愛があるので素敵だなぁと」
ー住人の交流が盛んな「たそがれステイツ」ですが、もしご自身が住んでたらどう?
「自分は一人で過ごすことが好きなので、結構引きこもっちゃうほうかなと思います。でも週に1回の食事会には参加するって感じ。私は一人でご飯食べるのが好き、というタイプだと思います」
ーこれから役の幅もさらに広がっていくと思いますが、俳優の仕事の魅力はどんなとこですか?
「純粋に、楽しいというのがまずあります。そして、自分の想像力が広がること。たとえば、両親が亡くなってしまったという役をするとして、世の中にはそういう方はたくさんいて、自分もその気持ちになることで本当に一瞬、一瞬ですが体感する。そうすると、人にはそれぞれ背景があるんだろうなとか思えるようになる。すごくふてくされてバスに乗ってる人がいても、この人はなんでイライラしているんだろうって考える。そこにもロマンがあると思うんです。
今後は俳優として、自分ができないことに挑戦してみたいです。楽器を練習して撮影に挑むとか、方言を使った演技をするとか、そういうのを経験してみたいです」
ーいまハマっていることはありますか?
「麻辣担! 私は流行りものにはうといほうなんですけど、辛いものが大好きなので、麻辣担に今すごくハマってますね」
ー普段はどんなファッションを?
「オシャレは好きなんですけど、パジャマみたいな服が一番いいなと思ってる人です(笑)。着やすいのが一番かなと思っていて、撮影にはパジャマみたいな服で行きます。でも普段は可愛らしい服が好き。たとえば、ズボンがコアラ柄だったり、後ろに中華のメニューが書いてある服だったり、なんか一味おもしろポイントが入った服(笑)。人に話しかけるのが苦手だったりするので、そういう衝撃の強いものを着て、可愛いねって言ってもらうのを待つ。そういうのあります(笑)」
ーではST読者にメッセージを!
「ぜひ面白く、楽しく、日常の一コマとして気楽に観てください。そして、ふと、渉(北村有起哉)があんなこと言ってたな、ゆずがあんなこと言ってたな、とか思い出す機会があったら私としては本望です。ゆずちゃんが今後どうなっていくのか、私も想像つかないんですけど、一緒に見守っていただけたらなと思います」
2007年8月6日生まれ、東京都出身。7月期の『僕たちはまだその星の校則を知らない』(カンテレ・フジテレビ系)で演じた天文部の三木美月役は印象に新しい。連ドラが続いたことで、キャラクターの違いを出すことを意識。「声のトーンを変えてみようと思って。前作では低めだったので、今回は少し高めに」しているのだそう。
STORY
東京郊外にあるレトロな趣の3階建てマンション「たそがれステイツ」。
1階には永島慎一(草刈正雄)、妻さとこの夫婦。
2階には、樋口奈央(小野花梨)と高村志保(石井杏奈)のカップル。
3階には小倉渉(北村有起哉)、妻あん(仲間由紀恵)、娘ゆず(近藤華)。兄の順(小瀧望)は消防士で実家を出て寮生活をしている。
年代の異なる3組の家族は、台風が接近したある日、川の氾濫に備えて
みんなで小倉家で一晩を過ごすことになった。
それをきっかけに仲を深める3組。
それぞれ自己紹介などしてすっかり打ち解けるなか、
渉は自分たち夫婦のことを「子どもが二十歳になったら離婚するなんて言ってたこともありました(笑)」
と笑顔で過去を懐かしんだ。
が、あんに「生きてるんだけど、あの約束」と言われガク然とする、、、。
勝手に見どころ
19年前にした離婚の約束をすっかり忘れていた夫と、その約束を心の支えに日々を過ごしてきた妻。
シビアな大人のお話に見えて、実は軽やかで明るくユーモラスなホームコメディ。登場人物一人ひとりの人生が繊細に描かれているし、セットのすみずみまで気になるところがいっぱいだよ。
●部屋ごとにインテリアが個性的!
3部屋にそれぞれの生活ぶりが雰囲気ににじみでているので、インテリアにぜひ注目を。特に、高校の同級生で今は恋人同士の奈央と志保の住む部屋は、二人のキャンプ好きが高じて部屋の中にテントが! このテントには「たそがれステイツ」女子みんなはしゃいでたよ。
●小倉家の長男・順の天使ぶりに注目!
消防士として働く順は、母のことも父のことも妹のことも思いやりを持って接することができる超好青年。職場でもイケメン消防士としてファンもたくさんで、消防専門誌の表紙を飾るほどの人気者。カンペキすぎて、逆にちょっと心配になっちゃう!?
●ゆずの誕生日に家族はどうなる?
「子どもが二十歳になったら」の、その日は今年のゆずの誕生日。すでにカウントダウンが始まっている。それを知ってしまったゆずは、もちろん心中穏やかではいられない。今制作している自主映画をコンテストに出品することにしたけれど、その審査結果が出るのも誕生日! その日が小倉家のXデーになるの!?
●シニア夫婦・永島家の緊急事態とは?
仕事一筋で家庭をかえりみなかった罪滅ぼし、と家事一般を担当している夫。マイペースでツッコミ上手な妻。年輪を感じさせる絶妙なご夫婦に緊急事態が!? 二人の暮らしに変化が訪れるのか、その時「たそがれステイツ」の住人たちは? 新たな展開にハラハラ。
●先輩女子たちのボヤキの内容にびっくり!
さとこさん、あんさんの先輩女子たちが話す昭和の男女格差ばなしは、今じゃありえないことばかり。そんな中で、今でも生きづらさのともなう奈央と志保のこれからも気になる。応援しながら見守りたいね。でも、渉の会社でのほのぼの昭和テイストも憎めないんだよなぁ。
『小さい頃は、神様がいて』
フジテレビ系・毎週木曜夜10時〜
出演:北村有起哉 小野花梨 石井杏奈 小瀧望 近藤華 / 阿川佐和子 草刈正雄 仲間由紀恵 他
製作著作:フジテレビ
©フジテレビ 撮影/高橋明宏 スタイリスト/椎名倉平 ヘア&メイク/外丸愛 構成/鹿住恭子