
『SPY×FAMILY』声優・種﨑敦美さん&加藤英美里さんに河村ここあがファン代表質問【みんなが知りたい声優のお仕事】
10月4日からSeason3の放送が始まる大人気TVアニメ『SPY×FAMILY』から、声優をつとめる種﨑敦美さん&加藤英美里さんがSTに登場してくれたよ。気になるお仕事の魅力についてここあがあれこれ質問!
アーニャ・フォージャー役 種﨑敦美さん


ベッキー・ブラックベル役 加藤英美里さん


ファンを代表してここあが質問!

[種﨑さん]シャツ¥7590(AS KNOW AS PINKY)/アズ ノゥ アズ イヤリング¥3960(Raffia kobe JewCas)/Raffia神戸 リング(右手人さし指)¥3520/hanaemi(ハナエミ) 靴¥13970/RANDA その他/スタイリスト私物 [ここあ]キャミ¥14520(MARGARIN FINGERS)・パンツ¥16470(MEENDERI)/HANA KOREA ニット(ブローチつき)¥1399・靴¥1999/GRL(グレイル) ボンドのかぶり物/編集部私物
ここあがボンドに変身!


アフレコ現場には学校1クラス分の人たちが!?
ここあ「はじめまして!」
種﨑「はじめまして! ボンドだ!」
加藤「かわいい〜!」
ここあ「はい、今日はボンドでいかせていただきます(笑)。先ほどの撮影では表紙のアーニャとベッキーを再現したポーズも撮っていただきましたが、いかがでしたか?」
加藤「学生時代にプリで撮っていたようなポーズを久しぶりにしたので、なつかしい気持ちでした! でもノリノリでしたね(笑)。」
種﨑「私は“今私、加藤英美里さんとハートつくってる〜!”と内心ワァワァしながら撮っていました(笑)。」
ここあ「すごく貴重な撮影をありがとうございます! 実は私『SPY×FAMILY』がずっと大好きなんです。なのでかなり緊張していますが、ファン代表として質問させてください。ではさっそく……TVアニメ『SPY×FAMILY』がついにSeason 3に突入ということで、注目してほしいポイントを教えてください。
種﨑「Season 3はかなり盛りだくさんではあるんですよねぇ。
加藤「本当に! フォージャー家にフォーカスされているお話もあれば、アーニャちゃんとベッキーが通うイーデン校のみんなにフォーカスが当たっているお話もあるんです。」
ここあ「楽しみすぎます……!」
加藤「だからその分、ココ!と決めるのが難しいのですが……私はイーデン校のみんなが一致団結するエピソードですかね! アーニャとダミアンがどういう行動をするのかをぜひ注目してもらいたいです。」
種﨑「では、私からはフォージャー家の父……〈黄昏〉の過去が見られます!とお伝えさせてください。」
ここあ「……それはやばいです!」
種﨑「やばいです。」
ここあ「では、台本を読まれてアフレコを楽しみにしていたシーンを教えてください。」
加藤「ネタバレにならない言い方が難しいのですが、イーデン校にとある先生がやってくるお話があって、生徒たちの“あの人はいったい!?”とワッ!となるエピソードは台本を読みながら楽しみにしていました。」
種﨑「私はSeason 3で初めて登場されるダミアンのお母様のシーンはとても楽しみにしていました。」
加藤「確かに!」
種﨑「アフレコはもう終えているのですが、感想としては“すごいものを見た!”という感じでした。」
ここあ「みなさん同じ部屋でアフレコされるんですか?」
加藤「そうです。Season 3は登場人物も多かったので、スタジオの中にいっぱいになって収録しました。」
ここあ「どんな雰囲気ですか?」
種﨑「これまでのシーズンでは経験したことのない人数がひとつのスタジオにぎゅっと集まるから、席が足りなくなることが多くて(笑)。みんなでイスを運んだりして楽しかったです。
ここあ「何人ぐらいいたんですか?」
加藤「多くて20人以上。30はギリいかないかなっていうくらい。」
種﨑「誰かが“学校の1クラスより多いかも”みたいに言ってたり(笑)。」
加藤「でもマイク自体は4本しか立っていないんですよ。そこにみんながワッと集まっていくんです(笑)。」
ここあ「頭こんがらがりそう……!」
種﨑「マイク前はこんがらがっていました(笑)。」
加藤「それぞれの身長によってマイクの高さもちがったりするので、自分の身長に合わせるとあのマイク前に行きたいけど……みたいなのを考えたり、私も久しぶりにマイク前のわちゃわちゃを感じました。」
ここあ「本当に学校みたいです! おふたりはSeason 1からご一緒されていますが、お互いの印象の変化や“ここがすごい!”と思うところを教えてください。」
種﨑「印象の変化は本当にいい意味でないんです。出会ったときから加藤さんが現場に現れると“太陽が入ってきた?”という明るさを持っているかた。」
ここあ「私も先ほどお会いしたときにそれを感じました!」
種﨑「ですよね! 存在もお声も太陽のようなかただと思っています。」
加藤「ありがとうございます。私もあっちゃん(種﨑さん)の印象はずっと変わらないのですが、本当にすごいなと思うのは百面相のようなアーニャの声を表現できるところ。可愛さを保ったままいろんなアーニャの表現をされるし、アーニャはアドリブも多いので収録のたびに“ここはどう表現するんだろう”と楽しみにしています。」
ここあ「アドリブもあるんですね!」
種﨑「すごく……(笑)。」
加藤「アーニャは多いですよね。」
ここあ「すごすぎる!」
種﨑「いや、私はすごくないんです。遠藤達哉先生の原作が本当におもしろいので、そこをどう拾えるかというので毎回必死です。」
ここあ「大変な作業ですよね。私はTVアニメが始まる前から原作マンガを読んでいたんですが、そのときは自分のイメージでキャラクターの声が再生されるじゃないですか。でもアーニャはいろんな表情をしているから声の想像が追いつかない部分もあって。アニメになって一気にいろんなアーニャが再生されるようになって感激しました。」
種﨑「ここあちゃんの中でどんなアーニャが再現されていたのかもかなり気になります……!」
ここあ「わぁ、恥ずかしいです(笑)。再現とはまた違うんですが、アーニャが学校から帰ってきたときに言う『アーニャきかん(帰還)したー!』という言葉が大好きで、私も家に帰ったらいつもお母さんに『きかんしたー!』って言っています(笑)。」
種﨑「お母さんになりたい……!」
加藤「ねぇ、かわいい〜! なんか日常生活の中に『SPY×FAMILY』があるのがすごくうれしいです。」
種﨑「ですね。「きかんしたー!』をぜひ、流行らせてほしいです(笑)。」
ここあ「はい! 流行らせます!」


【Season 3】イーデン校の生徒たちに注目!
得意科目は美術に作文……気になる高校時代に迫る!
ここあ「おふたりがST読者と同じ高校生だったころの話を聞かせてください。アーニャは古語が得意ですが、おふたりは得意だった科目はありますか?」
加藤「私はデザインコースという少し変わった高校に通っていたので、ほかの高校よりも美術の時間がすごく多かったんです。だからこそやっぱり美術の時間が大好きでした。1年生はデッサン中心、2年生になると彫金……と学年ごとに学ぶ科目が変わったりもして。」
ここあ「なんだか美大のよう!」
加藤「近い感じはあったかも。エアブラシとか高校ではなかなかない美術用品にふれるのも楽しかったです。」
ここあ「ベッキーも図工で手先の器用さを発揮していますもんね……! 通ずる部分かもしれません!」
種﨑「私も美術は好きだったんですが、得意なのは国語でした。」
ここあ「それもアーニャと近いですね!」
種﨑「確かに! 作文のコンクールなどで賞に選ばれたりすることも何度かありました。」
加藤「すごい!」
種﨑「文章を書くことが好きで、原稿用紙50枚分の大作を授業中に書きあげるようなコで。先生に『そんなに書かなくていいよ?』って言われたりも(笑)。」
ここあ「素晴らしいです! 学生時代に好きだったことが今につながっているなと思ったりもしますか?」
加藤「私の場合は趣味とはつながっているかもしれません。今も絵を描くのは好きですし、あとは写真を撮ることも今は好きで。学生時代に学んだ構図だったり色みの部分は写真にもつながっているなと思います。」
種﨑「声優というお仕事自体が国語の授業のような一面もあるなと思います。」
ここあ「確かに。読解力とか!」
種﨑「そうですね……!」
加藤「キャラクターの心情はかなり考えている部分ですもんね。」
ここあ「声優になりたいコは国語、大事かもですね……!」
種﨑「大事だと思います!」
加藤「本をたくさん読んでおくにこしたことはないかも。今はなかなか読む時間がないですが、高校のときは教科書よりも本を読んでいるタイプ(笑)。」
種﨑「私は高校時代はバイト三昧でたくさんは読めていませんでしたが、小中学生のころはかなり読んでいました。」
ここあ「本、たくさん読みます!」
種﨑「読書はもちろん、それ以外にも“学生時代は思い切り好きなことをやろう”というのも大事ですよね。」
加藤「それはある。いろんな経験が、未来につながると思います!」
ここあ「おふたりは声優を志したきっかけはいつでしたか?」
加藤「私は人に自慢できるような経緯ではなくて(笑)。声優というお仕事自体ちゃんと認識したのは高校生になってからでした。」
ここあ「まさに読者と同じ世代!」
加藤「そうです! 子どものころからアニメはもちろん見ていたんですけど、声優さんを意識したことはなかったんです。高校生になって友達から初めてドラマCDを借りたときに“アニメじゃないのにキャラクターがしゃべっていてすごい!”と思ったのが声優を意識するきっかけでした。」
ここあ「ドラマCDから!」
加藤「はい。そのあと友達が声優体験ができるところに誘ってくれて、やってみたら自分があまりにもヘタで(笑)。“声優さんってすごい”と“うまくなりたい”って気持ちが芽生えました。」
種﨑「私は本当にちっちゃいころから絵本とか物語を熱中して読んでいるようなコだったんです。ずっと“物語の中に入りたい”と思っていました。ドラマも昔から好きで、“お芝居する人いいな”と思っていたり。」
ここあ「憧れがあったんですね。」
種﨑「はい。そんなときにTVアニメ『セーラームーン』の【セーラー戦士死す!悲壮なる最終戦】というエピソードを見たときに“あ、私はこの中に入るんだ”と思ったんです。
ここあ「すごい!」
種﨑「そのエピソードはけっこう衝撃的なんですが、命が燃え尽きる瞬間の声優さんのお芝居に感銘を受けすぎて。そこで声優というものを知り、“私は声優になるんだ”と信じて疑わずに育っていきました。」
ここあ「夢がブレることがなかったんですね。先ほど高校時代はバイト三昧とおっしゃっていましたが、それも声優さんになるためにですか?」
種﨑「東京に行かないと声優になれないと思っていたので、まずは上京するお金を貯めるためのバイトでした。東京で就職して、次は声優養成所に入るためのお金をまた貯めてという流れです。」
ここあ「人生設計が、しっかりしている……! 今回のSTはカルチャーがテーマですが、おふたりが高校時代に強く影響を受けたものはありますか?」
加藤「今につながるルーツにもなっていると思うのが『うる星やつら』です。小学生のころからアニメの再放送を見たり、劇場版のビデオをレンタルショップで借りて家で見たり。高校生になると単行本を友達と貸し借りしていたぐらい好きな作品です。あのドタバタラブコメディ感が大好きで。笑ったり泣いたり、せつなくなったりときめいたり……いろいろな感情を与えてくれた作品。声優になった今、コメディって本当に難しいと感じるんです。」
種﨑「わかります。」
加藤「ですよね。どれぐらいのコメディ感でテンション高くいくかは演じる前に『うる星やつら』での先輩声優さんたちのお芝居を思い出すようにしています。どこまでやったらあのかたたちにちょっとだけ手が届くだろうかと自分の中で探りながらお芝居をするときが今でもあります。」
種﨑「私はお笑いですね。」
ここあ「えっ、お笑い!」
種﨑「小さい頃から『爆笑オンエアバトル』や『ボキャブラ天国』といったネタを披露する番組が大好きで。“声優になりたい”はずっと変わらなかったけど、それこそ高校生のころには同じくらい“おもしろいことがやりたい”の気持ちも大きかったです。今もそれが根底にあるので、コメディ色の強い作品に携われているときは、お仕事なのに本当に「ワクワク」します。なので、大変おこがましいのですが夢はでっかく、今の将来の夢はお笑い芸人です(笑)。」
ここあ「えぇ! まさかの!」
種﨑「ネタが書ける相方さんさえいればいつだって……!の気持ちです(笑)。」
ここあ「でも学生時代に原稿用紙50枚分書かれていたなら、ネタも書けそうな気もします……!」
種﨑「こんなにも文章を書くのは好きなのにネタとなると全然ダメで。コメディエンヌになりたいとはずっと思っています。」
ここあ「でもアーニャ役はおもしろい部分が発揮できていると思います!」
加藤「本当に。アーニャの百面相はお笑い好きからきていたのかって今お話を聞いていて思いました!」
ここあ「ふたりとも貴重なお話をありがとうございました。」

【Season 3】アーニャの百面相は健在!

加藤さん収録マストITEM

「メントール系タブレットは、口の中がスッキリすることで少し滑舌が良くなる気がするので必需品。長時間収録になりがちなゲーム収録で重宝することが多いです」
種﨑さん収録マストITEM

「タブレットにのどあめとあらゆる種類の“龍角散”を持っていってます。いろいろのどあめを試した結果、龍角散に戻ってきました。持ってるだけで安心するお守り的意味もあります」
表紙のアーニャ&ベッキーのポーズを再現してくれました!

インタビュー動画もチェックしてね♡
TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3 10月4日(土)23:00よりテレ東系列ほかにて放送開始!

精神科医ロイド・フォージャーは、実は凄腕スパイ。任務のため仮初めの家族を作ることになったが、彼が出会った娘・アーニャは他人の心が読める超能力者、母・ヨルは凄腕の殺し屋、番犬・ボンドは未来予知犬だった! 3人と1匹がそれぞれに素顔を隠して過ごす日々をときにコミカルに、ときにシリアスなバトルも描いた大人気作品! 原作マンガは『少年ジャンプ+』で連載中!
ワクワクしかないTVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3! 絶対チェックしなきゃ♡
たねざき・あつみ●9月27日生まれ、大分県出身。2012年にTVアニメの声優デビュー。アーニャ役のほか主な作品は『葬送のフリーレン』フリーレン役、『わんだふるぷりきゅあ!』犬飼いろは/キュアフレンディ役など。【公式X】@tanezakiatsumi
かとう・えみり●11月26日生まれ、東京都出身。2004年に声優デビュー。『SPY×FAMILY』ベッキー役のほか、主な作品は『メダリスト』高峰瞳役、『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえ役、『らき☆すた』柊かがみ役など。
撮影/浜村菜月 スタイリスト/髙橋結[種﨑さん] 藤原わこ[加藤さん] 近藤久美子[ここあ] ヘア&メイク/菅原利沙[種﨑さん] 河口ナオ[加藤さん] 黒石真衣(Lila)[ここあ] モデル/河村ここあ(STモデル) 取材・文/上村祐子 小波津遼子
©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会