2024年4月にソロデビューをしてから、1stアルバム『N / bias(ノンバイアス)』をひっさげ、2025年は全国ツアーを行ってきた健人くん。9月14日に行われた、自身初となる台北での海外公演『KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 in Taipei “N / bias” 凱』の様子をレポートするよ♡

  • 中島健人 空港写真

    公演前日の 9 月 13 日は、台湾・松山空港に到着した瞬間から大勢のファンがお出迎え。約 500 人のファンに囲まれながら、現地のメディアへ向けたフォトセッションが行われた。さらに夜には台湾プロ野球球団の楽天モンキーズが開催する「SINGDOME Music Radio」にゲスト出演も。台北ドームでの日本人ソロアーティストとしてのパフォーマンスは健人くんが初!

  • 中島健人 台北ドーム写真

    台北ドームでは、約 30,000 人の観客の前で「ピカレスク」「ファタール」「CANDY~Can U be my BABY~」の3曲を披露。リリーフカーに乗って会場を一周するなど、国内外問わないサービス精神あふれるパフォーマンスに会場は大きな歓声で包まれた!

台北に白銀の王子降臨⁉

中島健人 コンサート写真1

開園前、モニターにジョーカーと名乗るキャラクターが現れ、グッズの紹介やペンライトのカラーチェンジをレクチャーしていると、次第にジョーカーの声が健人くんの声に……。「Let’s begin!」の合図とともに映像が切り替わり、1月19日に行われた有明コンサートのセリフ「俺、たぶん死ぬまでアイドルだわ」が流れると、会場からは大歓声が! 真っ白なライトに照らされ、全身白とシルバーを基調にした衣装をまとった健人くんがステージにせり上がる。「Hey, Zepp New Taipei! 一起跳(いっしょに踊ろう!)」と1曲目の『CANDY』がはじまると、お決まりの「LOVE ケンティー!」の合いの手で、会場は一気に健人くんへの愛で溢れた♡ 

トラブル発生⁉ ケンティーにかかれば、それもファンタステック☆

最初のMCは、なんとほとんどが英語! ときどき日本語や現地の言葉も交えて、台北のU:nity(ユニティー、ファンネーム)とトークを繰り広げる姿は、さすが健人くん♪ そんななか、じつはオープニング映像に乱れがあったことに触れ、「なんかファンタスティックトラブルがあったんですけど……Trouble is entertainment!」とケンティー語がさく裂。「エンターテイメントっていうのは俺とUnityと一緒に作り上げていくものだから。よろしくね♡」と、トラブルさえもスペシャルな出来事に変換していた。その後、「悲しみ、痛み、寂しさはここに置いていこう」というメッセージとともに、『ヒトゴト』『Raise Your Light』の2曲でUnityにエールをお届け。真剣な表情で歌っていた『ヒトゴト』から一転、『Raise Your Light』では、Unityをあおったり、いっしょに歌いながら終始ニコニコ♪ あまりにも子犬のようなかわいい目で笑っているな……?と思ったら、「I forgot the lyrics!(歌詞忘れちゃった!)」とまさかのハプニング⁉ でも、もちろんこの瞬間も、この日だけのファンタスティックトラブルとして特別な思い出になったのでした♪

ケンティーの色気にU:nityが大絶叫♡

中島健人 コンサート写真2

今年5月に発売された1stシングル『MONTAGE』からは、衣装も黒に変わり、パフォーマーとともにクールなダンスでステージの雰囲気も一転。『Mission』では、ジャケットを脱ぎ、黒いTシャツ姿になったかと思えば、首元に手をやり豪快にシャツを引き裂いて上半身裸に! たくましく仕上がった上腕や胸板、腹筋にU:nityの悲鳴と歓声が上がり、健人くんのダンスはますます激しさを増した。づづいてSexy Zone時代のソロ曲『ROSSO』がはじまると、ゴージャスなバスローブを羽織って女性ダンサーとセクシーなからみで魅せ、ラストには赤ワインのボトルを手に豪快に浴びる姿に会場は大熱狂‼ 曲が終わり暗転すると、満身創痍の健人くんの荒い息遣いが響きわたり、余韻までセクシー♡ そのままMCへ突入し、ビショ濡れの健人くんが着替えに行こうとすると、会場からは「えーーーーー!!」と引き留める声が。「ここで脱ぐのもあり?」とバスロープをはだけながらクルクル回ったり、おちゃめな一面も見せていたよ。

台湾への愛とリスペクトに溢れるMC

2回目のMCでは、「台湾での公演はたった1度のライブなんです。limited night. Okay?」と特別な夜を強調。「コンサートタイトルになっている“凱”は凱旋の意味で、昨年、ドラマ『リビングの松永さん』のファンミーティングで台湾を訪れたとき、本当にみなさんに元気をもらえたので、その恩返しに来ました」と、この1文字に込めた思いを教えてくれたよ。そして台湾でのコンサートで言ってみたかったフレーズというのを練習してきたそうで……「準備好?(準備はいい?)」「你們喜歡我嗎?(俺のこと好き?」など、現地の言葉を流ちょうに披露。客席から歓声があがると「去年よりうまくなった?」と思わず照れ笑いする場面も♡ MC終わりには、台湾で有名なアーティスト、ジェイ・チョウさんの『晴天』という歌をカバー。アコースティックギターの音色にのせてやさしい歌声をしっとりと聴かせつつ、ラストはラップという難易度高めの曲をみごとに歌いあげた。「めっちゃ緊張したぁー!」と正直な感想を叫びつつ、「むずかしかったけど、台湾の人たちにどうしても歌で気持ちを伝えたくて……」と、台湾へのリスペクトとU:nityへの愛が伝わった瞬間だったよ。

一夜限りの台北公演もいよいよクライマックス! 

中島健人 コンサート写真

Sexy Zoneを卒業し、ソロデビューをして1年。さまざまな賛否両論の声があり葛藤をつづけてきたであろう健人くん。「新しい決断をするときは、悪だと言われたりする。でも、そうなって改めて前を向けない人の気持ちを深く知ることができた。感謝してます。そして今の俺は、闇は晴れて、光しか見てない」そう現在の気持ちを語ると、「これからも俺のピカレスクロードについてこいよ!」と叫び、『ピカレスク』へ。「Everybodyもっとー! もっとー!」とイヤモニを外して何度もあおり、細かいビートと激しく切り替わるライティングの中、あやしくほほえみ、力強いダンスと歌唱で魅せた。そして息つく間もなく『ファタール』へ。ライブ終盤にきて激しい曲がつづき、会場のボルテージも最高潮に! パフォーマンスが終わると、U:nityからは「Woohoo‼」という歓声が湧きおこり、次第に「ケンティー! ケンティー!」コールへ。大歓声の中、英語で最後のあいさつをする健人くん。息が切れて言葉につまる瞬間もありながら、台北のU:nityへ、配信を見ている世界へ、感謝のメッセージを伝えると、「2年後、東京ドームのステージに立ちます!」と宣言! 英語バージョンでの「ハイパーセクシーサンキュー」も飛び出し、会場は大盛り上がり♪ そして、本編最後の『迷夢』では、歌詞の一部を現地の言葉に訳して披露。健人くんが語った夢とともに、スペシャルな一夜の記憶がU:nityの心に刻まれた!

SET LIST
~Overture~
M1 CANDY 2024
M2 SHE IS...LOVE

~MC①~

M3 ヒトゴト
M4 Raise Your Light

~映像~

M5 MONTAGE

Mission INTER(映像)

M6 Mission
M7 ROSSO

~MC②~

M8 晴天(ジェイ・チョウ)
M9 Jasmine tea
M10  Heartbeats

~映像~

M11 碧暦

~MC③~

M12 ピカレスク
M13 ファタール

~あいさつ~

M14 迷夢

《ENCORE》

EN-1 jealous
EN-2 JUST KENTY☆

《W ENCORE》

W EN-1 Unite

中島健人

なかじま・けんと●1994 年 3 月 13 日生まれ。2011 年に男性アイドルグループ「Sexy Zone」のメンバーとしてメジャーデビュー。ケンティーの愛称で親しまれる。グループ卒業以降はアイドル、俳優とマルチに活躍。キタニタツヤとのユニット 「GEMN」 や、自身主演ドラマの主題歌プロジェクト 『HITOGOTO』を経て、2024 年 12 月 25 日に 1st アルバム『N /bias』で待望のソロデビュー。2025 年 1 月には自身初のソロアリーナライブを開催し、約 6 万人を動員。5 月には TV アニメ『謎解きはディナーのあとで』OPテーマを収録した 1st シングル『MONTAGE』をリリース。

取材・文/山浦真輝