中島瑠菜ちゃんが山時聡真さんとW主演！映画『蔵のある街』が全国公開中！

映画『蔵のある街』は、美しい白壁の街並みが残る岡山県倉敷市が舞台。「絵の神様が住む街」と称されるその美しい街に花火を打ち上げようと奮闘する高校生たちの物語。主人公を山時聡真さんと中島瑠菜ちゃんがW主演で演じているよ。ST-Webでは中島瑠菜ちゃんが登壇した全国公開初日の舞台挨拶に潜入！

＜ストーリー＞

川沿いに白い蔵が並ぶ美観地区を抱える岡山県倉敷に暮らす高校生の難波蒼（山時聡真）、白神紅子（中島瑠菜）、亀山祈一（櫻井健人）は幼なじみ。
ある日、蒼と祈一は、紅子の兄でで自閉症スペクトラム症のきょんくん（堀家一希）が神社の高い木の上で叫んでいるところに出くわした。きょんくんは、幼い頃に家族で見た打ち上げ花火を見ているんだ、と話す紅子は、自ら兄を木から降ろそうとしていた。
無茶をする紅子を止めようと、蒼は「今度、ここで打ち上げ花火を見せちゃる！」と約束をして無事に木から降ろした。得意になる蒼だったが、紅子は蒼と祈一に「あほ！」と叫んで立ち去ってしまった。

母が家を出てから、酒浸りの父と兄を支えてきた紅子にとって、打ち上げ花火は家族４人で過ごした大事な思い出。「花火を上げる」という口先だけの、できない約束は兄妹を傷つけていたのだった。
その気持ちを知った蒼と祈一は、きょんくんとの約束を実際に果たそうと行動を起こす。たまたまジャズ喫茶で知り合った学芸員の古城緑郎（高橋大輔）から、「100人分の署名が集まったら協力する」という約束を取り付けることはできたが、すぐにその現実の厳しさを思い知ることになった。

コロナ禍に日本全国の街々で打ち上げられた”サプライズ花火”のエピソードをきっかけに誕生したというこの作品は「つなぐ映画」。
コロナ禍が人と人、街と街、国と国を分断し、繋がることがいかに難しいかを感じたという平松監督。「何かをきっかけに少しでも繋がりができればいいな。この映画がそのきっかけになればいいなと思います」

中島「撮影中、ずっと倉敷の方たちと繋がれていた気がしています。撮影が順調に進められるように配慮してくださったり、街のお店の方たちもがんばってねと応援してくれたりしました。差し入れもフルーツが！私はフルーツが大好きで、岡山はフルーツが美味しいと聞いていたので、マスカットとか、桃とかたくさんあってうれしくて（笑）」
監督「マスカットは宿に持ち帰ったらしいです（笑）」
中島「はい、一房パクパク食べちゃって（笑）。本当に美味しかったです！」

中島「こうやって長編の映画で一つの役を通して演じるというのはほとんど初めてで。誰かの影響を受けて成長していくという役を経験して、私自身も人を助けようという気持ちの大事さを感じることができたので、人間として成長できるきっかけをいただけたなと。これからまだまだ成長していきます！」

中島「この映画で、これから前を向いて行こうという気持ちをもらいました。皆さんも観て何か感じられたことだったりを書いていただけたら。私たちも書かれた感想を見て、すごい！そこも見てくださったんだなと嬉しくなるので、ぜひ書いていただいて、繋いでバトンを渡してもらえたらなと思います！」

登壇するときにはちょっぴり緊張気味の表情だった瑠菜ちゃんだったけど、笑い声がたえない会話が進む中で、だんだんリラックス。瑠菜ちゃんが山時さんにツッコミを入れる場面も（笑）。瑠菜ちゃんが言葉を選んで一生懸命に話す姿を、監督も共演の皆さんも微笑ましく見守る雰囲気が温かかったよ。

平松監督、高橋大輔さん、ジャズ喫茶店主役の前野さん、紅子の母のMEGUMIさんと、岡山県出身の方々が多いこの作品。高橋さんと前野さんはなんと同級生だったんだって。撮影に使用されたジャズ喫茶も実際に前野さんが高校時代に通っていたお店だとか。皆さんの岡山愛がたっぷり詰まってるのを感じたよ。
でも、平松監督は「皆さんの大事な街のことを思いながら、この映画のことを大事にしてもらえたら。街の姿は決して永遠ではないので、今の素敵な街の姿を大事にしていきたいと思っていただけたらと思います」と。
誰もが自分の大事にしたい街を思う映画なんだね。