音楽担当K(帰国子女のため文章に英語が混ざりがち)が全身全霊で音楽情報をINTRODUCEするコーナー! そのSOUNDと、ハイトーンな歌声が耳をとらえてはなさないバンド・Benthamが登場♪ 待望のメジャーデビューシングルについてや、メンバーの素顔にせまったよ! <写真左から:鈴木 敬(Dr/Cho)、小関竜矢(Vo/Gt)、辻怜次(Ba)、須田原生(Gt/Cho)>

Q.メンバー紹介をお願いします!

須田「Vo&Gtのおぜ(小関)はバンドのリーダー。何か迷ったことがあったときは、彼が”コレで”って決めてくれます」
小関「Gtの須田は天然。彼はふつうだと思ってるけど、検討ちがいなことを言うことがよくあるんですよ。”何?”って俺らが聞き返して、もう1回言って須田がスベるっていうのがよくある流れ」
辻「ライブMCでは、彼のボケをひろいにいくことにみんな集中しちゃってます(笑)」
鈴木「Baの辻は、かなりよくしゃべる。移動の車内とか一番うるさい」
辻「しゃべりすぎてポリープができちゃいました(笑)」
鈴木「でも、心を開くのに時間かかるもんね」
小関「敬もほぐれるの時間かかったよ(笑)。最初はもっとビシっとクールな感じだったのが…ひょうきんになってきた。3年くらいかかったね」
鈴木「そうだね(笑)。でも辻くんは5年かかるから」
辻「俺はもうちょい、7年くらいかかる(笑)」

Q.結成のキッカケを教えて!

小関「もともと、地元が同じ僕と須田が、コピーバンドを学生時代にやっていて。その流れで、2011年くらいに“しっかりバンドをやっていきたいね”ってことで、Benthamを結成したんです。それからすぐオリジナル曲を作って、ライブをやっていたんですが…就職でベースとドラムが抜けることに。そこで当時僕が働いていた、練習スタジオの先輩の辻くんに声をかけたんです」
辻「同じ職場ということもあって、もともとよくBenthamのライブは観にいってたんです。とにかくメロディがグッとくるバンドで、“いつか一緒にバンドやれたらうれしいな”って話もしていたので、誘ってくれたときはうれしくて即答でした」須田「1年くらいは、サポートドラムを入れて活動してたよね」
小関「その当時スタジオに練習に来てたのが、敬。声をかけたんですが、心を開くまで3年かかるので(笑)。サポート加入を3年続けた後、一緒にやろうってことで今の体制になりました」
鈴木「最初にライブを観にいったとき、おぜくんの感情が高まったときの歌声がすごくいいなと思ったのを覚えてます」

Q.メジャーデビューシングル『激しい雨/ファンファーレ』について教えて!

小関「メジャーデビューするにあたり、“変わらない僕ららしさ”っていうのと、“バンドサウンドでメジャーシーンに挑んでいく”っていう2つを表現した決意表明のような1枚になっていると思います」
須田「そうだね。今までの僕らが詰まってる。シングルで4曲っていう少ない数ではあるけど、この4曲で僕らが表現したいことを知ってもらえると思います。リリースしてどういう反応が返ってくるのか楽しみです」
辻「メジャーデビュー発表をしてから、けっこう期間があったから心づもりはできてたつもりだけど…いざ発売が近くなると緊張するね」
小関「年越しの瞬間とかさ、“どう過ごそうかな”って考えてふわふわするじゃん。その感じに似てる」
鈴木「わかる。大事に迎えたいから、どうしよっかな~っていう」小関「一生に1回しかないことだからね」
(※取材はシングル発売前に行いました)
Bentham『激しい雨/ファンファーレ』 <発売中・SINGLE>7インチEPサイズ紙ジャケット仕様¥1389/ポニーキャニオン

Q.ST世代のコには、どういうときに聞いてほしいですか?

小関「17歳ってすごく多感な年頃。僕自身、14~20歳のころ、音楽にすごい支えられました。なので、若いコに響いたり若いコが救われるような曲をっていうのは、楽曲製作の中で大前提としてあるんです。悲しくてつらいときはもちろんですけど、とにかくいろんなシチュエーションで聞いてみてほしい」
鈴木「春ということで、新しいことが始まったりして不安になっているコも多いと思うんです。僕ら自身も“メジャーデビュー”っていう1つの節目のときに作った曲なので、新学期で、不安を抱えてるコの気持ちとリンクする部分は多いと思います」
須田「学生時代に聴いた曲って、大人になって聴いても一瞬でそのときの感覚を思い出せるよね」
辻「ぜひST世代のコに、通学電車の中とかで僕らの曲を聴いてもらいたい」
須田「大人になったときに、僕らの曲を聴くと学生時代のシチュエーションを思い出してもらえるようなバンドになりたいですね」

Q.高校生時代の思い出の1曲は?

辻「ザ・ビートルズ『In My Life』。受験のときに、よく聴いてたんです。イントロが流れただけでも、当時を思い出してホロっとします」
小関「GOING STEADYの『もしも君が泣くならば』。サウンドが当時の僕にすごく響いて。それまでもバンドはやりたかったし、音楽も好きだったけど、どこかでその気持ちを押し込めてる自分もいて。そんな気持ちを開放してくれた曲です」
須田「GO!GO!7188『映画と雨降りの朝』。高3のとき、大学受験をするか就職か、バンドでプロを目指すのか…っていうのを迷っていた時期によく聴いてました」
鈴木「KISS『Rock and Roll All Nite』。当時、アメリカンハードロックがすごく好きで。でも、当時のハヤりは邦楽ロック。でも僕は、学園祭の後夜祭でアメリカンハードロックをやったんです。そうしたらかなり盛り上がって。その思い出の曲です」

PROFILE&INFO

べんさむ●’10年結成。’14年にKEYTALKのツアーゲストアクトに抜擢され、注目を集める。メジャーデビューシングルの東名阪インストアツアーを実施中。【HP】http://www.bentham-web.com/
文/上村祐子