大人気マンガ『山田くんとLv999の恋をする』がついに実写映画化!(3月28日(金)公開)最強のギャップ男子・山田秋斗を演じた作間龍斗さんと、そんな山田に惹かれていく女子大生の木之下茜を演じた山下美月さんにインタビュー。撮影の裏側やおすすめの胸キュンシーンを教えてもらったよ。

Profile

作間龍斗・さくまりゅうと●’02年9月30日生まれ、神奈川県出身。ACEesのメンバーとして活動しながら俳優としても活躍し、ドラマ『コタツがない家』やNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演。最近の主な公開作に映画『うちの弟どもがすみません』がある。

山下美月・やましたみづき●’99年7月26日生まれ、東京都出身。2016年から8年間、乃木坂46の3期生として活動。卒業後は俳優、モデルとして活躍中。待機作には劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』(25年4月18日公開)がある。

ふたりの役作りの秘訣は、“何もしない”と“毎週テーマパーク通い”⁉

最強のギャップ男子・山田秋斗を演じた作間龍斗さん

――出演が決まった時の率直な気持ちを教えて!

作間 原作を連載開始当初から読んでいたので、うれしかったです! 「いつかきっと実写化するんだろうな」って第三者目線で思ってはいたけど、まさか自分にその話が舞い降りてくるとは考えてもみなかったので。原作が好きなぶんプレッシャーもありましたけど、撮影が始まるのを楽しみに待ってました。

山下 私も原作をもともと知っていて、幅広い層の方から支持されている作品の実写化だったので「自分で大丈夫なのかな?」という不安が少しありました。しかも、茜ちゃんはテンションが高くて明るくて、私自身もあこがれちゃうような女のコだから、そういう役柄を演じきれるのかなって……。でも、すごくステキな原作なので、しっかり実写化できるように頑張りたいなと思ってました。

撮影中の作間さん

――周囲からはどんな反響があった?

作間 イライラされました!

山下 えっ(笑)?

作間 やっぱり原作を好きな人が多くて、僕も「この作品おもしろいからマジで読んだほうがいいよ」って、まわりに広めてたんですよ。そう言ってた本人が山田をやりますってなったから、地元の友だちに「結局お前なの?(笑)」ってなんかイライラされました(笑)。でも、総じて「楽しみ」っていう反応でしたね。

山下 私もまわりに原作ファンの友だちがすごく多かったので、連絡が来ました。「演じてる画が想像できる」って言ってもらえて、とてもうれしかったです。

山田に惹かれていく女子大生の木之下茜を演じた山下美月さん

――クールに見えて実はやさしい山田は、作間さんのパブリックイメージと近い気がしますが、実際はどうですか?

作間 見た目の部分はたしかに似てるのかもなって思うんですけど、僕はゲームをやらないですし、山田ほどしゃべらないこともないですし、中身は意外とちがう点もあったりして。でも、そう言ってもらえるのはすごくありがたいなと思いながら演じてましたね。

――では、そんな山田を演じる上で準備したことは?

作間 それがあまりないんですよね(笑)。アニメもマンガも見ていたので、これといった役作りはしてないですし、台本に本読みで監督が言ってたことをメモしたくらい。だから、台本は今もめっちゃキレイに保管してあります。まぁほかの作品の時も書き込みはしないんですけど(笑)、なので特に変わらずっていう感じですね。三次元に落とし込む上で臨機応変に動きたいなと思って、役を作り込みすぎないようにしました。

クールなゲーマーの山田

――山下さんが演じられた茜は、先ほどご自分で「テンションが高くて明るくて、私自身もあこがれちゃうような女のコ」だとおっしゃっていましたが、どんな役作りをしましたか?

山下 私は今25歳で、最近は実年齢より上の役やどちらかというと落ち着いた役を演じることが増えてきたので、まさかこのタイミングでこんなキラキラした作品に出られるとは思っていなかったんです。なので、どうにか若くいたくて(笑)、撮影期間中は毎週のようにテーマパークに行ったりとか……。

作間 あれって、役作りの一環だったんですか(笑)?

山下 そうです(笑)。ほかにも、役に引っ張られすぎて毎日朝から晩まで声のトーンが高くなったりして。あと、茜ちゃんは誰とでもすぐに仲よくなれちゃうキャラクターなのですが、私自身は真逆ですごく人見知りなので、どうにか自分の心の壁をこじあけようと頑張りすぎた結果、毎週テーマパークに行く、みたいな(笑)。ふだんはインドア派なので、こんな自分もいるんだなって新発見でした。

お気に入りの胸キュンシーンを発表♡

作間さん

――キュンがつまったラブコメ作品を演じる上で心がけたことは?

作間 文化祭のシーンで山田が何十人もの女子高生に追いかけられるシーンがあるんですけど、僕にとっては非現実的なことすぎて、笑いをこらえるのが大変だったんです。でもこれを現実だと思わなきゃいけないのは、ラブコメ特有だなって思いましたね。 

山下 あのシーンは80人くらいの現役女子高生のエキストラさんたちと一緒に撮影したのですが、みなさんのキラキラ感がすごくて「高校生ってこんな輝いてるんだ!」って思いながら見ていました(笑)。私はラブコメ作品って、見てくださる方が「男のコがカッコいいからとなりに立ちたい」っていう気持ちになることが大事だと思うんです。なので、自分のお芝居も意識しつつ、山田がいかにカッコよく映るかを考えていました。

作間 たしかに。山田くんってカッコよくなきゃいけなかったですね(笑)。ヤバいヤバい。

文化祭で大勢のJKに追いかけられる山田。

文化祭で大勢のJKに追いかけられる山田。

 ――山田は登場シーンからキラキラしていました。カッコよかったです!

作間 あれはステキな演出のおかげです。カメラマンさんとか照明さんとか、いろんな方の力を借りましたから。

山下 あのシーンの撮影、おもしろかったですよね。照明さんが逆光を入れたり、メイクさんが作間さんの足元でずっとブロワー(風を送る装置)をかまえていたり、全スタッフさんが総力をあげて作間さんをきらびやかにしていました(笑)。

作間 本当に初めての経験でした(笑)。

山田のキラキラの登場シーン

山田のキラキラの登場シーン。

 ――特に印象に残っている胸キュンシーンは?

山下 私がいちばん好きなのは、最後のほうで椅子に座っている茜に山田が手を差し出すシーン。その作間さんの手がすごく大きいんです!

作間 ハハハハ! 僕、手がでかいんですよ。縦の長さがだいたい20cmくらいあります。

山下 だから私の手が、小さく見えて(笑)。でも、すごく大事なシーンなので、ふたりの手の大きさのちがいで茜のキュンとする気持ちが表現されたのが奇跡だなと思っていて、お気に入りです。

作間 僕がいちばん好きなシーンは、実はカットされちゃったんです(笑)。山田が茜の壊れたパソコンを直しているうちに茜が寝ちゃって、山田がその茜の髪留めを外すっていうシーンなんですけど。撮影が終わった時、スタッフさんたちから「よかったね」「いい感じだったよ」って言われたから、完成が楽しみだなって思ってたのに(笑)。

山下 分かる、ビックリしました(笑)。しかも、何回も撮りましたよね?

作間 そう。髪留めを外した瞬間の髪の落ち方がなかなか難しくて。だから、原作を知ってる方はちゃんとあのシーンも撮ってたんだなっていう気持ちで見ていただきたいです!

山下さん

――NOAさん、月島琉衣さん、鈴木もぐらさんといった共演者の方たちとの撮影を振り返って、楽しかった思い出は?

山下 私のクランクインが、みなさんよりちょっと遅かったんですけど……。

作間 3日くらい、ずれてたんですよね。

山下 そうなんです。それで、私が初めて現場入りした日、琉衣ちゃんに「お兄さんふたり(作間さんとNOAさん)が全然話してくれなくて緊張するんです」って言われました(笑)。作間さんもNOAさんも人見知りする方だったので。

作間 僕、NOAくんとちゃんと話したの最終日でしたもん。

山下 えーっ(笑)。

作間 だから、「もうちょっと早く話しておけばよかったね」っていう話をして、「お疲れ様でした」って終わりました(笑)。

左から山田のゲーム友だちの、鴨田たけぞう役の鈴木もぐらさん、佐々木瑠奈役の月島琉衣さん、佐々木瑛太役のNOAさん

左から、鴨田たけぞう役の鈴木もぐらさん、佐々木瑠奈役の月島琉衣さん、佐々木瑛太役のNOAさん。

ふたりのゲーム事情&自分のキャラを作るなら?

作間さんと山下さん

――山田と茜はオンラインゲームを通じて出会うけど、ふたりはふだんゲームをすることはある?

山下 毎晩毎晩っていう感じじゃないですけど、ゲームは好きなので、する時はしますね。ジャンルはいろいろで、『ポケモン』とか『マリオ』とか。あと、おととしくらいにプレステをGETしたので、『グラセフ』(『グランド・セフト・オートV』)もやります。

作間 マジか! 男子高校生みたい(笑)。僕は流行ったゲームは1回やるんですけど、すぐ離脱しますね。たぶん、技術が必要なものがあんまり得意じゃないんだと思います。だから、今はなめこを育ててコレクションする、みたいなゆるいゲームだけスマホに入ってます。たぶん全部枯れてると思うんですけど(笑)。

撮影中の作間さんと山下さん

撮影中の作間さんと山下さん。

――では、オンラインゲーム上で自分のキャラクターを作るとしたら、どんなビジュアルにしたい?

山下 私は、めっちゃいかついおじさん。ゴリゴリのマッチョな見た目にしたい(笑)。

作間 ハハハ! 僕は、任天堂のゲームで作れるアバターみたいなのがあって……。

山下 Miiだ!

作間 それです! それのデフォルトみたいな髪型と顔をしてるんですよ。

山下 たしかに……(笑)?

作間 だから、自分のMiiはデフォルトから何も変えてないです。ちょっと身長を高くしたくらい。

山下 作間さんの顔がMiiにしか見えなくなってきました(笑)。撮影中に聞いていたら本番で笑っちゃっていたかもしれないから、このタイミングで聞いてよかったです。

山田と茜の急接近シーン


映画『山田くんとLv999の恋をする』は3月28日(金)公開だよ! 作間さんと現役JK80人のシーンや、山下さんのお気に入りの胸キュンシーンは、ぜひ映画館でチェックしてね♡ 


『山田くんとLv999の恋をする』3月28日(金)全国劇場にてGAME START♡

作間龍斗さん&山下美月さんを直撃♡ 映画の画像_13

彼氏に振られたばかりの女子大生・茜(山下美月)がネトゲ(オンラインゲーム)で出会ったのは、超塩対応の高校生プロゲーマー・山田(作間龍斗)。茜の山田に対する第一印象は最悪だったが、ふとした瞬間に見せる彼の無自覚なやさしさに少しずつ惹かれていく。ところが、山田は恋愛に興味ゼロなのにモテまくる難攻不落の強敵! 茜は、恋愛難易度レベル“史上最高”の山田との恋を攻略できるのか⁉

映画『山田くんとLv999の恋をする』公式サイトはこちら♡

撮影/北浦敦子 取材/吉川由希子 配給:KADOKAWA ©ましろ/COMISMA INC.  ©2025『山田くんとLv999の恋をする』製作委員会