注目のPEOPLE☆屋比久知奈さん 映画『モアナと伝説の海』の主人公・モアナの日本版声優に大抜擢!!
ディズニー映画のヒロイン史上最大規模のオーディションで、主人公・モアナに選ばれた屋比久さん。「声優は初挑戦!」という22歳の素顔に直撃してきたよ♪
Q・ヒロイン・モアナの声優に選ばれたときの感想は?
「サプライズで発表してもらったんですけど、最初はなにが起きたのかわからなくて、驚きで泣いてしまいました。歌のレッスンということで沖縄から東京に来ていたときに、『レッスンの前に打ち合わせがあるからこの部屋で待っていて』と言われたんです。そしたら、テレビのモニターに“モアナ決定です”という映像がうつって! そのもようは、カメラで収録もされていたんですけど、そのときに何をしゃべったか覚えていないくらい、頭がパニック状態でした……(笑)。オーディションを受けられただけでも満足していたので、選んでいただけて、本当にうれしくて、今でも夢なんじゃないかと思うくらい幸せです!」
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Q・オーディションでの勝因は何だったと思う?
「正直、まったくわからないです。でも、『モアナと伝説の海』は、島で育った女の子の話で、私が沖縄出身なので、なにか同じ雰囲気みたいなものを自然にかもし出せていたのかなぁと思ったりもしています」
Q・屋比久さん自身、モアナに似てると言われませんか?
「すごく言われます! 髪型とか(笑)。オーディションのときも、モアナっぽい服を着てのぞんだりもしたので、審査する方に、見た目でも少しモアナっぽいと思っていただけたのかなぁと思ってます」
Q・日本語の吹き替えをやってみてどうでしたか?
「初めての体験だったので、すべてが難しかったです。私ができることをやろうという思いで、ただただ台本を読んで、モアナというキャラクターを理解する努力をしました。吹き替えに関しては、まわりのスタッフの方がていねいに指導してくださって、ダメな部分も少しずつ改善できたのでうれしかったです。吹き替えをしながら、私もモアナといっしょに成長していけました。あと、自分の声を客観的に聞くことがいままでなかったので、最初は“自分の声ってこんな感じなんだ!”という驚きもありました(笑)。同じ日本版声優をやられている(尾上)松也さんや夏木(マリ)さんとは別録りだったんですけど、収録後のイベントなどでお会いできました。素晴らしい方々と作品でご一緒できる機会をいただけただけで、本当にうれしいです。作品の中でモアナがいろんな人に支えられているように、私も声優として、いろんな方々に支えられて素敵な作品が出来上がったんだなと感じています」
Q・劇中では『どこまでも~How Far I’ll Go~』などの歌声も披露。歌に関しては?
「歌うことはもともと大好きだったので、セリフよりも歌の収録のほうが伸び伸びとできました(笑)。もちろん緊張はしていたんですけど……。実際に、海や風をイメージしながら、歌いました。沖縄も海や風を感じられる場所が多いので、モアナの冒険する世界はイメージしやすかったですね。『どこまでも~How Far I’ll Go~』は、加藤ミリヤさんがエンディングで歌ってくださっているんですけど、お会いしたときにハグをしてくれて感激しました! 同じ歌詞なんですけど、私が歌っているのとは違ったアレンジでとてもかっこよく素敵です。私も加藤ミリヤさん風に家族の前で歌ってみたことがあるんですけど、『全然違う』『かっこよさが足りない』と言われました……(苦笑)。ST読者のみなさんにも、どちらのバージョンも歌ってもらいたいです!」
Q・公開されてから、まわりの反応は?
「身内や友達は、公開されてすぐに見に行ってくれた方が多くて! 私の吹き替えが上手い下手とかではなく、『元気がもらえた』、『明日からがんばろうって思えた』という感想がもらえてうれしかったですね」
Q・映画『モアナと伝説の海』の見どころは?
「映像と音楽がとにかく素晴らしいです! 海の水しぶきや波の動きがとてもリアルで、すごく美しいです。音楽もワクワクするようなものばかりなので、映画館でぜひ体感してもらいたいです。ストーリーも、モアナという少女の行動にも共感できる部分がいっぱいあると思いますし、迷いや葛藤をどう振り切って成長していくか見届けて、モアナと一緒に冒険している気持ちになってほしいです」
Q・屋比久さん自身はどんな性格?
「負けず嫌いです。“くやしい”などの負の感情をプラスに変えられる性格だと思います。でも、ビビリな面もあるので、失敗はこわいです(笑)。最近は、やってみると意外に大丈夫だったり、失敗も成長につなげられていると思えるようになったので、ビビリグセはなくなりつつあります。あとは、せっかちです。私は時間前に行動したい人なんですけど、まわりにゆったりしている性格の人が多いので、『もっと早く歩かないと間にあわないよ!』って思うことが結構あります(笑)」
Q・中高生時代はどんな学生でしたか?
「休み時間も、ずっと教室で本を読んでいるマジメな子でした。4歳からずっとバレエをやっていたので、部活動はやっていませんでした。バレエの時間までは、図書館にいて本を読んでいることが多かったです。高校時代は、クラスのメンバーがわりとアクティブなコたちが多かったので、私もつられて、少し明るい性格になりました(笑)。もちろん、本好きは変わらずでしたけど。高校の友達は、今もずっと仲がいいので、高校生活は私にとって、大事な時間だったと思います。それから高校時代に、10ヶ月ほどアメリカのミシガン州へ留学したことも、私の世界観を拡げた大きな出来事でした」
Q・今気になることや好きなことは?
「ミュージカルが大好きです。大学2年生の時に初めてミュージカル作品への出演を経験したのですが、興味がより強くなってきているので、いろんな曲を聞いたり、いろんな映画を見て、もっと表現力を身につけたいです。歌うことも小さい頃から好きで、ディズニー映画の曲もよく歌ってました♪ 洋楽が好きで、最近では、エド・シーランさんはよく聞いてます。邦楽はあまり聞かないので……これから勉強します!」
Q・今後の野望を教えて!
「本格的にミュージカル女優を目指します! そして、さらに野望を言うなら、今回のような声優だったり、映画などの映像のお仕事だったり、新しい世界をもっと拡げて、いろんなパフォーマンスができる表現者になりたいです。大学も卒業が確定したので(笑)、これからは好きなことにより打ち込んでいきたいです!」
やびくともな●’94年6月6日生まれ、沖縄県出身。2016年、全国拡大版ミュージカルワークショップ「集まれ!ミュージカルのど自慢」帝国劇場グランドファイナル最優秀賞を受賞。3月26日(日)に東京国際フォーラム・ホールAで行われる『フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2017』に出演。
構成/宮平なつき