9月4日に新橋演舞場にて初日の幕を開けた、7MEN 侍単独初主演舞台『MASSARA』の公開ゲネプロの様子をレポートしちゃうよ。10代ならではの将来への不安や迷い、葛藤に押しつぶされそうになりながらも、仲間とのぶつかり合いや絆のなかで光を見出していくストーリーが感動的! カッコいいダンスや歌はもちろん、全員が卓越した楽器の演奏スキルを持つ7MEN 侍らしさあふれるステージを、編集部的見どころPOINT4選と一緒に紹介します!

※この先ネタバレを含みます。

 

Story:

骨折して入院することになったケイ(矢花黎)のもとに、高校時代の友人たちである、タカ(佐々木大光)、カズト(本髙克樹)、ハルキ(中村嶺亜)、リョウタロウ(今野大輝)、ダン(菅田琳寧)がお見舞いに訪れる。高校1年生、まだ何色にも染まっていない”まっさら”な状態で出会い、ともに青春を過ごしてきた6人。卒業後、それぞれ別の道に進み疎遠になりつつあった彼らは、ケイの骨折という思いがけない形ではあったが再集結した。再会を喜び合い、ひとりずつ近況報告をし始める。ケイがこれまで趣味のフィルムカメラで撮影してきた6人のモノクロ写真たちを眺め当時の思い出を語り合いながら、各々が抱えている問題や不安をありのままにぶつけ合っていく。

 

見どころPOINT① 感情が揺さぶられる新曲2曲をいきなり披露!

冒頭に1曲目の『re:start』と、タイトルにもなっている『MASSARA』の2曲を初パフォーマンス! 物語が大きく動く大切な場面で、何度も登場する!

 

新曲『re:start』

白い緞帳がゆっくり開き、大階段の上から登場する7MEN 侍。おそろいのスパンコール付きの黒ジャケットに、メンバーが動くたびにひらひらと広がるズボンで、新曲『re:start』を披露。この曲は、爽やかで軽やかなステップと、いつでも何回でもやり直せるという未来へのエールを込めた歌詞が印象的。途中かなりの高音パートもあったけど、今野くんと矢花くんが丁寧に歌い上げた!

 

新曲『MASSARA』

その後『re:start』で着ていた黒ジャケットを脱ぎ、白シャツになったところで、新曲『MASSARA』が語り調のラップからスタート。真っ白な衣装に身を包んだジュニア17人と合流し、大階段を使った総勢24名の群舞に。「スタートライン一列、ここから歩き出す」と、24人全員横一列で一歩を踏み出す場面の迫力は圧倒的! テンポの早いビートに合わせた細かい振付も息ぴったりだったよ。ジュニアならではの勢いのあるパフォーマンスから目が離せない!

 

見どころPOINT② 6人のわちゃわちゃ感がたまらん…‼

お互いを信頼しきっているからこそ繰り出せる唐突なボケやギャグが大渋滞!? 演技なのかアドリブなのか、もはや判断不能なするどいツッコミもどんどん飛び出し、いつもの6人そのままの空気感が楽しめちゃいます☆

 

わちゃわちゃ度:120%

~6人が久しぶりに再開する場面~

骨折し入院することになったケイの病室に、騒がしい音とともにタカ(大光)が飛び込んできて始まる場面は、ボケとギャグとツッコミで大忙し! ケイ(矢花)が「入院することになった」とグループラインに送ったメッセージを見て、急いで病室に駆けつけてくれた5人。タカは「まだお見舞いにやりがいを感じていないから」となぜかおもむろにシャツを脱ぎ始め、上裸にサスペンダーという不思議な格好に…(笑)。そんなタカに、「落ち着いて、お願い。服着て」と冷静にツッコむケイ。このパートはほぼアドリブらしく、日によってはタカのアドリブが長すぎて次に登場してくるカズト(本髙)は出戻ることもあるそう! その後すぐに仕事帰りでスーツ姿のハルキ(嶺亜)とリョウタロウ(今野)、最後に作業着姿のダン(琳寧)がやってきて、高校時代いつも一緒に過ごしていた6人が勢ぞろい。ダンの全力筋肉ギャグに、「おもしろいね」と穏やかにコメントするハルキや、丁寧に切って持ってきた梨にみんなが群がってきて「手で食うなよ!」と不満そうなカズトも見れちゃう! 全員がやりたい放題過ぎて、ケイ役の矢花くんはツッコミ&回収に大忙しだけどそれはそれで楽しそう!? 7MEN 侍、通常運転です!

 

 

わちゃわちゃ度:86%

~失恋したタカをみんなで励ます場面~

高校生2年生の冬を回想するシーンも見どころのひとつ。駅前のカフェの店員、通称”エリちゃん”に一目ぼれしてしまったタカ。恥ずかしくて直接伝えられない彼女への思いを、Hey! Say! JUMPの『White Love』にのせて甘酸っぱく歌う! しかしバレンタインデー当日、タカの気持ちを知らないリョウタロウが、”エリちゃん”にデートに誘われたことを何気なくみんなに伝えてしまう…。初めての恋があっけなく散ってしまいひどく落ち込むタカ。ハルキ・カズト・ダン・ケイの4人が、V6の『愛なんだ』を歌いながら、思い思いのドリンクをタカにおごって慰めてくれる! タカは4本のドリンクを無理やり飲まされ、失恋で落ち込んでいるのか、お腹がタプタプで苦しくてうなだれているのか分からなくなってしまう(笑)! 切ない失恋も笑い話にできるのは、茶化しながらもあたたかく見守ってくれる仲間がいるから!?

 

 

見どころPOINT③ 20名のジュニアが大活躍!

この舞台では総勢20名のジュニアが、7MEN 侍と一緒にパフォーマンスを作り上げるのはもちろん、弟役や司会役、クラスメイト役、などさまざまな役柄で登場! 彼らの歌やダンスや演技も、要チェック☆

 

足場の上でも余裕のダンス!

工事現場で一生懸命に働くダンとキュートなつなぎ姿のジュニアが、SUPER EIGHTの『ナントカナルサ』を明るく元気にお届け! 足場の板にダンを乗せて運んだり、土のう袋を高く投げ合ったりとかなりアクロバティックなシーンをジュニアたちが全力パフォーマンス。不安定な工事現場の足場の上でも軽快なステップを踏み、バツグンの運動神経を見せつけていたよ!

 

 

舞台上は、たとえ先輩でも遠慮なし!

高校時代、ケイのカメラをおもちゃのように投げ合ってからかういじめっ子役を、ジュニアの千井野空翔くん・竹村実悟くん・関翔馬くんが熱演! そこにハルキたち5人がケイをかばうように割って入り、ジュニア演じる他のクラスメイトも巻き込んで大乱闘になってしまう! SMAPの『FIVE RESPECT』の激しいリズムに合わせて、ケイたち6人 VS クラスメイト大勢がバチバチに衝突! ようやく抗争も落ちつきカメラは大きな傷なく取り返せたものの、大多数を相手にして全員ボロボロ。そこで初めて6人はお互いの存在を知り、仲を深めることになる…。6人の物語が始まるきっかけを与えてくれたのは、先輩にも臆することなくいじめっ子を演じぬいてくれたジュニアの度胸あってこそ!?

 

見どころPOINT④ 7MEN 侍だからこそ生み出せるエモシーンに感動…

ストーリーや登場人物に、実際の6人の姿を重ねてしまいがちな今回の作品。互いの気持ちがぶつかってしまうシーンのもどかしさや、それでもまた手を取り合って一歩踏み出すシーンの力強さは、長く苦楽をともにしてきた6人の関係性あってこそ…!

 

すれ違いも衝突も、すべて絆に変える! 〜高校最後の夏のシーン〜

高校最後の夏、「文化祭のステージでバンドを結成しよう!」と意気込み、その場のノリと雰囲気でボーカルはリョウタロウ、ギターはダンとハルキ、ベースはケイ、キーボードはカズト、ドラムはタカに決定! しかしカズトは両親から学業優先だと叱られ、とうとう5人の前で「お前らには俺の悩みなんか分からない!」とぶちまけてしまう…。衝突し合い空中分解寸前、ケイの励ましもあってカズトは思いを改め、無事仲直り! 文化祭本番は、リョウタロウがイキって名付けた『SIX PACK』というバンド名に照れながらも、これまでのすべてを出し切る。将来への悩みや葛藤や迷いは、仲間と過ごす時間の中で一緒に乗り越えていける、と彼らが体現しているようにも感じられた名場面だったよ。7MEN 侍がこれまで歩んできた道のりと重なり合って、絶対に涙なしには観られない…。BAND Ver.の『re:start』の演奏中は、時折目を合わせながら本当に楽しそうで役を越えて素の7MEN 侍かと思うほどナチュラル! パワフルな演奏&歌声と一緒に、熱い友情も感じられるなんて最高すぎるシーンかも!?

 

走り出すなら6人一緒にっ…!〜病室を脱出するシーン〜

病室で昔のいろいろな出来事やその時の感情に思いを馳せていたケイたちだったが、面会時間が終了してしまう。「ひとりになりたくない…」というケイの本当の気持ちを聞き、全員で脱出して夜の街へ飛び出す! 大きなステージが回転し、その上をtimeleszの『RUN』を歌いながら走り続ける6人。疾走感のあるメロディーと「君がいなきゃ何も始まらない」という歌詞がぴったりすぎる! いつもの公園に到着した一行は、星空を見上げながら自分たちの“色”は何色なのか語り始める。再会することによってそれぞれが未来に希望を見いだせた6人は、記念にケイのフィルムカメラで写真を撮ることに! タイマー機能を設定し、客席に背中を向け肩を組んでギュッと集合。この密着度からも、7MEN 侍のいつもの仲のよさを再確認できちゃいます! そんな6人の二度とないこの瞬間を永遠に焼き付けるかのようにシャッター音が響きわたり、夜空をバックに映し出される密着したシルエットがエモすぎる…!

 

 

見どころPOINT番外編 記者会見でもわちゃわちゃしちゃってます☆

この『MASSARA』の公演に並行して、『7MEN 侍 LIVE 2024 and JOY!~全国ホールツアー~』の公演もあり、大忙しの7MEN 侍! 移動もホテルも楽屋も、常にメンバーと共にしているため、一緒にいすぎているらしい⁉︎ 初日公演前の記者会見では、常に一緒にいるからこその息ぴったりな掛け合いを見せてくれました!

 

 

ーー7MEN 侍としての”色”を見つけて、夢を描いていくような舞台だと思うのですが、初日を迎えていかがですか?

嶺亜 この物語をいろんな自分に落とし込んで観ていただきたいなと思います。僕たちもこれから芸能界で活躍していく上でまだまだ着色できる部分がたくさんあるので、今回の舞台や、いま行っているライブでのみなさんとの思い出のなかで色付いていけたらいいなって思っています。

大光 いま7MEN 侍を色で例えると、レインボーですかね…! 6人6色、みたいな。

嶺亜 マーブルカラーみたいな、ね!

大光 1色というよりかは、6色が集まって混ざった、ちょっと汚い色で…。

嶺亜 汚くなくていいだろ(笑)! そこに、ファンの方がきらめきを入れてくれたらステキな色になると思います!

大光 そうです、そうです。キラキラパウダーをね(笑)。

 

 

ーー今年はライブと初座長公演と、すごく濃い時間をメンバーのみなさんで過ごしていると思うのですが…。

本髙 一緒にいすぎです!

大光 そうなんです! この前も北海道のライブから帰ってきて、そのまま埼玉の方の『MASSARA』の稽古場へ行って、ずっと移動も一緒で…。(となりの嶺亜にくっつきながら)しかもこのキョリで! 俺らマジで一緒にいすぎじゃね、ってなりました。

嶺亜 ホテルも相部屋なんで。

大光 ホテルの部屋が全員一緒だったら喧嘩してましたね。

嶺亜 生活リズムの合う人同士のふたりずつなので、なんとか(笑)。

 

部屋割りは、以下の通り!

【寝るのが早いコンビ】嶺亜くん&琳寧くん

【実質大光ひとり部屋コンビ】今野くん&大光くん

【あまったふたりコンビ】矢花くん&本髙くん

今野くん&大光くんの部屋は、今野くんがいつも矢花くん&本髙くんの部屋に遊びに行っているため、大光くんは部屋をひとり占めできるそう!

 

今野 なんで俺、矢花と本髙の部屋に行くんだろう…。

矢花 分からず来てたの…?

嶺亜 でも矢花と本髙、この前カーテン開ける開けない問題で朝喧嘩してたよね?

矢花 そう。ここだけあまった者同士だから、生活リズムが合わなくて。

本髙 僕は朝カーテンを開けて朝日を浴びたくない人なんです。

矢花 僕はカーテンを開けて朝日を浴びたいんですよ。あと、出発30分前には起きて準備したいのに、本髙は10分前とかにしか起きないから、毎朝すごいことになってます(笑)。

 

 

何者にもなれるまっさらな少年たちが、仲間との関係性の中で自分だけの色を見つけていく物語は、いまこの瞬間の7 MEN 侍にしか生み出せない青春が詰まりまくり! 大人になっても忘れたくない大切な思い出を、この6人が等身大の姿でお届けします。7 MEN 侍にとって初めての単独主演作品でもある今作は、9月29日まで新橋演舞場にて公演中だよ! 

 

<公演情報>

『MASSARA』

 

 

会場: 新橋演舞場

日程:2024年9月4日(水)~29日(日)

構成・演出・振付:Sota(GANMI)

脚本:福田響志

 

キャスト

7 MEN 侍:中村嶺亜 佐々木大光 本髙克樹 菅田琳寧 今野大輝 矢花黎

阿達慶 石渡大和 大澤龍太郎 岸蒼太 小山龍之介 末永光 関翔馬 髙橋曽良 竹村実悟 田仲陽成 千井野空翔 寺澤小十侑 鍋田大成 羽村仁成 平田光寛 堀口由翔 松浦銀志 三村航輝 山越源斗 渡邉心 

※阿達慶、千井野空翔は9/4(水)〜9/17(火)に出演

撮影/立松尚積