映画『きみの色』で声優初挑戦! 注目俳優・髙石あかりさんにST㋲じゅったん&みのちゃんがドキドキのインタビュー!
たくさん相談して、なんでも話せる、まさに憧れの先輩!
美乃理 今日は私たちの事務所の先輩のあかりさんにインタビューしにきました!
髙石 もうびっくりしたよ〜!
樹里 私たちが取材することはあかりさんにはサプライズだったんですよね。
髙石 全然知らなかった! 取材場所に入ったら「あれ、知ってる顔がいるぞ⁉」って理解が追いつかなかった(笑)。
美乃理 私たちもドキドキでした(笑)。
樹里 STであかりさんと会うこと自体が初めてでしたし……!
髙石 確かにそうだね! ふたりとも今回の映画『きみの色』で私が声を演じた“きみ”のイメージカラーの青を着てくれてうれしいよ〜! ふたりは私にとって初めてできた事務所の後輩だから、本当にいつ会ってもかわいくて仕方ない! それにふたりとも‘お芝居について教えてください’って学びの姿勢が素晴らしくて。ありえないぐらいいいコなふたり!
樹里 いやいや、恐れ多いです。
美乃理 あかりさんが素敵なアドバイスをたくさんしてくださるので、いろいろ聞きたくなっちゃうんです。
髙石 それこそみのりちゃんは初めて会ったときに「お芝居について学ばせてください」って言ってくれたよね。なんてまっすぐなコなんだって思ったからよく覚えてる。
美乃理 その日にあかりさんが「このあとお茶行こう」って言ってくださいました。
樹里 私にとってあかりさんは唯一、なんでも話せる先輩です。
髙石 あらぁ〜うれしい!
樹里 お仕事のことももちろんですけど、プライベートのことでもあかりさんはちゃんと私の気持ちを受け入れた上での言葉をくれるので。先輩だけどお姉さんみたいなお母さんのような存在です。
髙石 ふふふ♡ うれしい!
声優は初めてのことだらけでした!
美乃理 映画『きみの色』、私と樹里ちゃんも拝見しました!
髙石 えぇ、みてくれたんだ! 嬉しすぎる! どうだった?
美乃理 色彩が本当に美しくて、メインキャラクターの三人の関係性がすごくいいなと思いました!
髙石 わかる!
美乃理 作品を通してあかりさん自身が思う作品の魅力を聞いてみたいです!
髙石 山田尚子監督もおっしゃっていたのですが、作品の中にすごく激しい波があるわけではない中で、最後のシーンまでひとりひとりの感情の流れをすごく細かく映像化しているなと思っていて。感情の流れや映像の色彩に至るまで全てがラストのライブシーンに重なっているからこそ、完成をみたときに私はライブシーンで泣いちゃったんです。その感情の流れの繊細さは見どころであり、作品の魅力かなと思います。
美乃理 ありがとうございます!
樹里 今回、声優はあかりさんにとって初挑戦だと思いますが、声の表現で苦労したことや逆に新しい発見になったことはありますか?
髙石 もう本当にすごく難しかった! ふたりは声優、挑戦したことある?
樹里&美乃理 ないです。
髙石 すごいよ(笑)。ブースにマイクが置いてあるところに、アニメの映像も流れてくるんだけど、その映像はまだ完成していない線画の状態のものもあれば、どんな絵が描いてあるのかわからないものもあったりして。セリフの時間が秒単位で決まっているから、そこに合わせて秒数だけでセリフを言っていくという感じ。だから感情優先ではないんだよね。例えば「え?」という本当に短い言葉ひとつでも、私だったらもうちょっと溜めて言うけど、このキャラクターは違うんだなっていう発見もあったりする。だからまずやらなきゃいけないことというか、技術を学んでから、その後に感情をのせていくという作業。そこに面白さは感じつつも、難しいなと思った部分かな。
樹里 普段の映像のお芝居とはやっぱりまったく違うものなんですね。
髙石 違いました。この作品で‘声’の繊細さをすごく学んだので、これからのお仕事にも繋げられそうだなって思いました。ふたりは声優に挑戦してみたいなとかは思ったりする?
美乃理 私はすごく思います。アニメをみるのが好きだからこそ、憧れがあります。
樹里 私ももちろん挑戦してみたい気持ちはあるんですけど、どんなものがまったく分からくて。だからこそ今あかりさんのお話を聞いて、より興味が出ました。
美乃理 未完成の状態でアフレコをしたということは、完成して初めてみるシーンもいっぱいありましたか?
髙石 ありました! 本当に色彩がきれいでキラキラしていて感動しました。
樹里 アフレコ本番までに共演者の方と練習したり、映像でいう本読みみたいな時間はあったんですか?
髙石 なかった!
樹里 へぇー!
髙石 スタジオに入って、マイクの前に立ってすぐ本番。何度か取り直すということはあったけど、全員で事前にやってみるっていうことはなかったかな。
3人はそれぞれがまとっている「色」
美乃理 あかりさんが演じた‘きみ’との共通する部分はありましたか?
髙石 あります! きみが抱える悩みには特に共感できた部分。周りからみた自分と自分からみた自分とが食い違っているという悩みがきみにはあって。私もずっと前から似たようなことを感じていたんですよね。でも、‘自分’っていう存在は決して1個である必要はなくて。家族と友達とで全然違う自分っていうのも“自分自身”なんだなっていうことに私は最近ようやく気づくことができました。
美乃理 なるほど……! 違うなと思う部分はありますか?
髙石 違うというかきみに憧れる部分になるけど、きみが一緒にバンドを組むことになるトツ子やルイのように、自分の悩みを打ち明けられる人に出会えていること。そういう存在がまわりにいることは当たり前じゃないなとこの作品を通しても感じることができるので、そこはきみに対して憧れる部分です。
樹里 トツ子は人が「色」でみえますが、あかりさん自身は何色にみえると思いますか?
髙石 青! って多分、衣装の色にだいぶ引っ張られている気がする(笑)。え、どう思う?
美乃理 でもあかりさんはいろいろな色を持っている気がします。青もわかるし、黄色っぽい要素もある。
髙石 あ、黄色ってめっちゃ言われる!
美乃理 本当ですか? 明るさもあるし、太陽みたいなイメージが強いです。
髙石 うれしい。私からみて美乃理ちゃんは不思議さも感じるから…青! って、やっぱり衣装に引っ張られてる(笑)。樹里ちゃんはね青もありつつ、若干のピンクって感じ!
樹里 ピンクですか?
髙石 そう。かわいらしいピンクがあって欲しいというただの願い(笑)。
登場人物たちの悩みに共感できる青春映画
美乃理 作品の中でいくつか楽器が出てきましたが、あかりさんは得意な楽器や挑戦してみたい楽器はありますか?
髙石 昔、撮影でフルートを1〜2ヶ月挑戦させてもらったときはありました! でもすごく難しかった……。挑戦してみたいのは、ベースとかドラム。
美乃理 わ、いい!
樹里 めちゃくちゃ似合いそうです!
髙石 かっこつけられそうなので、やってみたい(笑)。美乃理ちゃんは楽器やってる?
美乃理 中学と高校のとき吹奏楽部で少しだけ。
髙石 なんの楽器やってたの?
美乃理 サックスでした!
髙石 めっちゃ素敵!
美乃理 この作品の中で出てきた“テルミン”という楽器が私はすごく気になりました。初めて聞いた楽器だったので、観たあとにいろいろ調べて弾いてみたいなと思ったほど。
樹里 音楽の素敵さもこの作品を通してたくさん感じました! 最後にこの『きみの色』という作品をどんな人にみて欲しいかを教えてください!
髙石 この作品はすごくキラキラ光っている青春もの。登場人物たちはさまざまな悩みを抱えていて、きっと同じ悩みを抱えている方はもちろん、昔そういうことを経験したなと思う方や、いろいろな方がみて楽しめる作品になっているなと思います。観終わったときに気持ちに寄り添ってくれるような作品になっていたらなと思うので、ぜひ多くの方に劇場で観ていただけたらうれしいです。
樹里&美乃理 ありがとうございます!
ST編集部 ふたりのインタビュー、いかがでしたか?
髙石 最高ですね! ちょっと緊張してたよね?
美乃理 はい……!
樹里 手汗がすごいです(笑)。
髙石 なんでなんで! ふたりのまたかわいい一面をみることができてうれしいです、私は。この機会をあたえてくださってありがとうございます!
映画『きみの色』大ヒット公開中!
ミッションスクールに通うトツ子(声:鈴川紗由)には、人が「色」でみえる。周りの色を暗くしないため気を遣い、ときには取り繕うウソをついてしまうことも。そんなある日、同じ高校に通っていた美しい色をはなつ少女・きみ(声:髙石あかり)と古書店で出会った音楽好きの少年・ルイ(声:木戸大聖)と3人でバンドを組むことに。音楽を通し心の距離を近づける3人。そこには友情とほのかな恋心が芽生えていき…。
Profile●たかいし あかり 2002年12月19日生まれ、宮崎県出身。2019年より俳優活動を本格的に開始。主演ドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』が9月5日よりテレビ東京に放送スタート。