俳優として、「M!LK」のメンバーとして、活躍する佐野勇斗さんが、かつての留学先でもあるニュージーランドへ旅して撮影した写真集「Here, Now!」。ドラマやライブで見せるカッコよさや美しさを切り取ったショットはもちろん、大自然の中でのアクティビティにチャレンジする姿、街中や部屋でのリラックスしたひとときなど、本人も認める”素”の表情がいくつも見られる1冊だよ♡
 

かつて留学で訪れた国、ニュージーランドで撮影

佐野勇斗さんの6年ぶりの写真集「Hereの画像_1

©SDP

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「ニュージーランドには高校生の時に留学していたんですが、今回の写真集の撮影で行ったのはクィーンズタウンという、湖とか山とか自然豊かなところで、初めての地。僕は高校1年の5月に事務所に入ったんですが、ニュージーランドに行ったのがその年の7月。芸能界のデビューとほぼ同時に行った国なんです。
それまでは親に頼り切っていた人生だったので、親元から離れて何から何まで自分やるというニュージーランドでの3週間は、初めての経験ばかりで。正直、初めの2日間はマジ泣きしてました(笑)。でも、これじゃダメだなと、自分のできないことにもトライして。そうしたら、なんとかなるもんだな人生は、って思えて。そのニュージーランドでの経験が、自分の中では大きな自信になりましたね」

タイトルは「Here, Now!」

佐野勇斗さんの6年ぶりの写真集「Hereの画像_2

「タイトルには、今から、という意味合いを込めました。二十代前半が終わって、芸能界に入って10年。佐野勇斗の第一章が終わって、第二章に入ったという思いを込めています。いま現時点での自分自身を、ありのままに撮ってほしいという気持ちでした。

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中にワンちゃんと一緒の写真があるんですが、泊まっていた宿にたまたま修繕作業に来ていた人が連れていたワンちゃんなんですよ。実は写真を撮られているのに気づいてなくて(笑)。撮られてると気づいていたらできない表情をしています。今回、カメラマンさんは一緒に旅行している感覚で撮ってくれていたので、”素”の顔が多いんです。

普段は撮られ慣れているから、撮るよと言われたらどうしても自分のいい角度とかクセとか出ちゃうんですよ。今回はそれがない。普段の僕だったらしない、自然体な姿とかが写ってる。いい意味で肩の力が抜けていて、そこがすごくいいなと。

写真集の撮影ではあったんですが、純粋に旅行が楽しかったという感覚ですね。普段はつねに一個先のことを考えていたり、何かしら覚えなきゃいけないことがあったりする。でも今回の撮影では何一つ負荷がなくて、とにかく楽しかった(笑)」

「野望は大きすぎるぐらいに持っている」

佐野勇斗さんの6年ぶりの写真集「Hereの画像_3

「いま思えば、第一章は大変でしたね。甘くないなというのを肌で感じたというか。ありがたいことに毎年何本も作品に出させてもらえて、M!LKとしてもライブのキャパシティが上がって行って、周りからは順調に見えているかもしれないですが。でも、僕の中にはずっと目標があって、どんだけ頑張ってもそこには1歩どころか半歩くらいしか近づけてなくて。

M!LKとしての目標は、ドームツアーですね。役者としては、アカデミー賞もそうですし、地上波で主役を務めて、そこでM!LKの主題歌入れることだったり。でもやっぱり、芸能界の第一線で仕事している人は、みんなすごい人ばっかりで。共演させてもらうと、毎回、自分は全然まだまだだなと実感させられます。自分の中ではがむしゃらにやってるつもりなんですけどね、結果が出せないでいるのは苦しいですよね。

昔から、野望は大きすぎるぐらいに持ってましたね。言う分にはタダだし自由なので。言わないとそれよりもっと低いところでとまっちゃう気がしていて、より大きな目標を言うようにしているんです。そのために頑張るのはあたりまえだし、頑張らないやつがドームツアーなんかできるわけない!頑張るのは大前提。

20代のうちに頑張っておきたいんですよね。若いうちに頑張れなかったらもったいないと思うし、自分がどこまでできるんだろうって、試したい気持ちもある。もうちょいできるけどやめておこうって、やらなくて達成できなかった時ほど悔しいことってないんですよ。同じ失敗するとしても、マックスやって失敗したい」
 

自筆の日記も掲載。「言語化することって絶対大事なんですよ」

佐野勇斗さんの6年ぶりの写真集「Hereの画像_4

「日記は大学受験の時に、スケジュールを立てないとサボっちゃうなと思ってつけ始めたのがきっかけですね。上京してやめちゃってたんですけどね。でも、結果が出ないなと悩んでた時に、これまで自分が一番頑張って成果を上げたのはいつだろうと思い返したら、受験の時だなと。あの頃は日記をつけてたなと。それで、日記をもう一回やろうと再び始めたんです。

オリジナルの表を作って、一日の目標、人生の目標、毎日のタスクとスケジュール、英語日記と日本語日記とか書いてて、、真面目ですよね(笑)。もう5年ぐらい続けてます。言語化することって絶対大事なんですよ。ドームツアーする、っていま言ってても、人間どうしても忘れちゃうんですよ。でもそれを日記で毎日文字にすることで、その思いを維持できる。ドームツアーをしたいと思っている人間としての行動が今日はできたか?って自分自身に確認ができる。まぁできてないこともあって、反省が多いんですけどね(笑)。でもそれも、気づけることが大事なことだなと思っていて。

ここ最近の自分のテーマが、佐野勇斗というオリジナルで行きたいなということなんです。インスタライブをやっているのもその一つ。いろいろと僕にしかできないことをやっていきたいですね。そう思えたのも今回のニュージーランドでです。それが第一章という区切りで見つけたことかもしれないですね」
 

NHK連続テレビ小説『おむすび』で朝ドラ初出演!

佐野勇斗さんの6年ぶりの写真集「Hereの画像_5

「朝ドラに出るのは夢の一つだったんです。というのも、じいちゃんとばあちゃんを喜ばせたくて。そこが一番大きかったので、出演できるのはうれしいです。これまで一つの役を最長で演じたのが半年だったんですが、今回はその倍になるので、どうなるのかわからないですね。

物語の舞台は平成から現在ですね。僕は平成10年生まれなので、平成の想い出って、あんまりないんですけどね。ドラマの中でガラケー使うんですよ!スライドさせて開けるやつとか。そういうとこに平成っぽさを感じますね。僕自身はガラケーはギリギリ使ったことはあるんですよ。中学3年生の時、受験受かったら携帯買ってあげるって言われて。それが、ガチャっと開けるタイプのガラケーでした。高校生の頃にはスマホが普及し出してましたね。

ST読者は10代ですよね。若いなぁ〜(笑)。朝ドラぜひ観てほしいですね。野球部員なんで、いつもと違う雰囲気になると思います。すごくいいお話で、毎回台本を読むのが楽しみなんです。心温まる中にも、すごく面白さがあるので、毎日楽しみに観てもらえたらうれしいです。夢だった朝ドラに出させていただいて、役と一年間向き合うことで自分がどう変わるのか僕自身も楽しみです」

 

Profile/さのはやと●1998年3月23日生まれ、愛知県出身。A型。俳優、「M!LK」メンバー。2015年映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー以降、数々の話題作に出演。本年度後期放送予定のNHK連続テレビ小説『おむすび』に出演決定、映画『六人の嘘つきな大学生』(11月22日公開予定)に出演のほか、昨年放送されたドラマ『トリリオンゲーム』の映画化も決定。「M!LK」は今年結成10周年。昨年初のアリーナ公演を成功させた。

 

佐野勇斗さんの6年ぶりの写真集「Hereの画像_6

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佐野勇斗写真集「Here, Now!」

7月30日(火)発売
撮影:尾身沙紀
価格:3,300円(本体3,000円+税)
発行:SDP

 

©SDP スタイリスト/伊藤省吾(sitor) ヘアメイク/望月 光(ONTASTE) 撮影/髙橋明宏 構成/鹿住恭子