朝ドラことNHK 連続テレビ小説『虎に翼』は、女性初の弁護士・三淵嘉子さんをモデルにしたオリジナルストーリー。女性が弁護士になれなかった時代、主人公の寅子(ともこ。でも愛称は、トラコ)が法律という翼を得て力強く羽ばたいていく物語。その寅子の年の離れた弟の「直明」として、三山凌輝さんが登場するよ! 今後どんな活躍をするか、楽しみだね♡

これまでのストーリーをおさらい

三山凌輝が連続テレビ小説『虎に翼』に登場の画像_1

<ストーリー>

♢♢♢女性は結婚して家庭に入るのが幸せ?「はて?」

女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は成績優秀で利発な女のコ。女性は結婚し家庭に入るのが当然とされていた時代ゆえ、親のすすめるお見合いを繰り返すも、うまくいかない。女学校の親友・花江(森田望智)は、結婚することが親孝行になると言うが、どうも納得がいかないでいた。
ある日、猪爪家の下宿人で、弁護士を目指す優三(仲野大賀)が通う大学を訪れた寅子。そこで初めて法律に触れる。そして女性が法律を学ぶ機会があると知り願書を出した。当然のごとく、普通に結婚してほしいと願う母の反対をうけるも、ひょんなきっかけでその母に勢いづけられて、名律大学女子部法科に入学をかなえた。

♢♢♢現実生活も法律も、女性には不利なことばかり?

女子部にはさまざまな背景を持つ同級生がいた。これまで自分がいかに恵まれていたかを痛感する寅子。そして授業を通し、いかに女性が法律的に不利な状況にあるかも知る。さまざまな困難や葛藤を乗り越えながら、同級生たちとの絆ができるも、女子部法科を卒業できたのは5人だけ。彼女たちは本科と呼ばれる法学部に進学。男子学生と共に学ぶことになった。

♢♢♢父が贈収賄容疑で逮捕。法律を学んできた成果を発揮!

法改正が行われ、女子も弁護士になるための試験を受けられるようになり、男子学生たちのひやかしや偏見などさまざまな憤りと葛藤を超え、花岡(岩田剛典)、轟(戸塚純貴)らとも同窓生として互いの信頼が深まった。寅子の父の直言(岡部たかし)が贈収賄容疑で逮捕された際は仲間たちが力になり、父は裁判で無罪を獲得した。

♢♢♢2度目の高等試験でついに弁護士に!

いよいよ、弁護士になるための高等試験を受けた寅子。だが女子は合格者ゼロ。大学側は来年度から女子部の募集を中止すると発表するも、学生たちの懇願で1年の猶予をもらう。そして翌年、寅子と、1年先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)が見事に合格。女性初の弁護士が誕生した。
しかし、寅子の同級生たちは、それぞれの家庭の事情で、高等試験を断念せざるを得なかった。また、つねに男装する山田よね(土居志央梨)は、筆記試験を突破したものの、二次の口述試験で試験官からの差別的な発言を受け、言い返したことで不合格となっていた。

♢♢♢社会的信用を得るために結婚⁉

寅子はめでたく弁護士にはなったものの独身女性の弁護士は信用されず、弁護を依頼されない。ならば社会的信用のために結婚をしようと、再び見合いを考えた寅子だったが今回もまたうまくいかない。そんな中、優三が「誰でもいいなら僕でどうでしょうか」とプロポーズ(?)。優三もまた社会的信用のためか、と思った寅子は「その手があったか!」と快諾。二人は結婚した。猪爪寅子から佐田寅子になった。

♢♢♢弱い女性の味方になろうと奮闘も…

結婚が決まった途端、弁護依頼が来る。ある女性依頼者の案件では、事務所にお手伝いとして働きにきている山田よね(土居志央梨)とともに、弱い女性の味方になろうと奮闘。見事に裁判に勝利する。しかし、のちに依頼者がウソをついていたと知り、自分の甘さを痛感することに。

♢♢♢妊娠。そして弁護士を辞めることに

そんな中、久保田先輩が弁護士を辞める。寅子も子供を授かった。しかし、女子部の友たちの思いを繋げられるのはもう自分しかいない。その思いから無理をしすぎ、倒れてしまう。限界を感じた寅子は弁護士を辞める決意をする。そして娘・優未を出産。家族たちとつつましくも穏やかに暮らしていた。

♢♢♢優三のもとに召集令状が届く…
戦争は激化。男たちには赤紙(召集令状)が届く日々。女子部は閉鎖、高等試験自体も実施されなくなった。そして、ついに優三のもとにも赤紙が届いた。

三山凌輝さん演じる弟の「直明」が帰ってくる!

三山凌輝が連続テレビ小説『虎に翼』に登場の画像_2

昭和20年。度重なる空襲から逃げるため、寅子と花江は子供たちを連れて疎開していた。やがて終戦。岡山にいた弟・直明(三山凌輝)と再会するも、働いて家族を助けると言う直明に納得できない寅子。
そんな中、体調を崩していた父の直言が、ある重要な知らせを隠していたことが発覚。これまでの後悔と秘密を全て打ち明けて、安らかに亡くなる。悲しむ寅子の目に飛び込んできたのは、新聞の記事の中にあった「日本国憲法」の文字。そこには「すべての国民は法の下に平等」と書かれていた。 

女子に刺さる『虎に翼』の見どころ紹介!

<勝手に『虎に翼』ガイド>

男女平等という考えなどない中、あたりまえのように発される言葉に疑問を感じる度に、「はて?」と首をかしげては物申すのが寅子のつね。その言葉に、現代の私たちもグッときたりウルっときたり。そんな中で特に女子に刺さったシーンとこれからの見どころを勝手に解説! 時代は違えど、女子のあれこれに変わりなし!って感じだよ。

●女子の友情!
寅子と共に女子部法科を卒業した、桜川涼子(桜井ユキ)、山田よね(土居志央梨)、大庭梅子(平岩紙)、崔香淑(ハ・ヨンス)の5人の絆は、見ていてうれしい気持ちになれた。でも、それぞれに困難な背景を持つだけに、高等試験を諦めて、それぞれの人生を歩み出した。よねさんが寅子と同じ弁護士事務所に働きにくることになって再登場の際には、寅子と同じくらい喜んだ視聴者もいたんじゃないかな。
でも、寅子が弁護士を辞めることで、決裂してしまった二人。それはいつか修復のチャンスがあるのか、口述試験で落ち続けるよねさんが男装のままで合格できる日は来るのか。このままじゃ悲しすぎる~!

●親友が義理の姉に!
女学校の親友の花江は、寅子の兄と結婚。猪爪家で家族として暮らすことに。仲良しの友達と家族になれるって楽しそう!と思ったけれど。寅子の母は花江のお姑さんになり、嫁という立場に気持ちを曇らせていく花江。寅子が女子部の学友たちに花江を女学校の同級生としてではなく、兄の妻と紹介したことが花江にはショックだったり。寅子の気づかないところで、いろいろため込んでいた花江。その気持ちを爆発させ言葉にすることで、本人にも周りにもいろいろと気づきや解決への道すじも見つかるのだった。

●生理痛の重い寅子!
寅子は「月のもの」こと生理期間中は学校を休まざるを得ないほどに生理症状が重い。同級生のよねさんが学校はつねに皆勤だと聞いて驚き、生理痛に効くツボを学んできて寅子に教える(これが、いつもツンケンしているよねさんが同級生に受け入れられるきっかけにもなった)。寅子は大事な2度目の高等試験でも生理が予定より早くきて大変だった。
女子には、わかる~!なリアルなシーン。

●男子の優しさって!
男子とともに学ぶことになったとき、それまでの経緯もありかなり警戒して登校した寅子たち。ところが、花岡(岩田剛典)がすごく紳士的に、女子学生を尊重してくれてひと安心。一方、轟(戸塚純貴)は男尊女卑まる出し。でも、女子だから特別に尊重してやっているという考えが根っこにあった花岡と、ともに学ぶうちに女子たちを尊敬できる仲間と認識していた轟。実は轟こそが女子の本質的な理解者だった。そして、その差がとあるアクシデントで露呈。花岡のいちばんの理解者でもある轟は、そんな花岡の鎧を解いて本来の花岡らしさを引き出してくれた。でかした轟! 最初は、岩ちゃんが悪役⁉と一瞬ショックを受けたファンもいたんじゃないかな。寅子の恋の相手にはならなかったけれど、今後の花岡のことが気になるね。

●恋におちる瞬間♡
書生としてずっと一つ屋根の下に住んでいた優三と結婚した寅子。社会的信頼を獲得するための結婚、だと思ってたけれど、優三に「ずっとトラちゃんのこと好きだったよ」と言われて驚く。驚くけれど、それで優三をこれまでの絶対的な信頼の対象、とは別の感情の芽生えにはならなかった感じ。でも、結婚後に優三との語らいの中で、すとんと恋におちる寅子♡ おめでとう優三! 誠意と正直さと愛情が実った瞬間かな。赤紙が来て離れ離れの暮らしだけれど、二人と娘さんとの今後はどうなるのか見届けていきたい!

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●優秀な弟の直明!
さて、いよいよ三山凌輝さんが『虎に翼』に登場! 三山さんが演じる直明は、寅子の歳の離れた弟で小さい時から気の利くいいコ! とても優秀だったので、岡山の学校に入学して猪爪家から遠く離れて暮らしていたけれど、終戦で実家に帰ってくる。成長した直明くんを演じる三山さんも気になるけれど、直明くんがこれから猪爪家でどんな活躍をするのかも注目だね。

※三山凌輝さんのインタビューも今後ご紹介できる予定! お楽しみにね!


*タイトルになっている「虎に翼」とは、中国の書物「韓非子/かんぴし」の言葉。もともと強い者に一層の強さが加わるという意味。「鬼に金棒」と同じ。

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連続テレビ小説『虎に翼』

出演:伊藤沙莉/石田ゆり子 岡部たかし 仲野大賀 森田望智 上川周作/土居志央梨 桜井ユキ 平岩紙 ハ・ヨンス 岩田剛典 戸塚純貴/松山ケンイチ 小林薫 ほか

作:吉田恵里香
音楽:森優太
主題歌:「さよーならまたいつか!」米津玄師
語り:尾野真千子

・放送
NHK総合 毎週月曜〜土曜 午前8:00〜8:15(土曜日は1週間を振り返ります)
NHKBS 毎週月曜〜金曜 午前7:30〜7:45
BSP4K 毎週月曜~金曜 午前7:30~7:45

・再放送
NHK総合 毎週月曜~土曜 午後0:45~1:00(土曜日は1週間を振り返ります)
NHK総合 翌・月曜 午前4:45~5:00(土曜版の再放送です)
NHKBS  毎週土曜 午前8:15~9:30(月曜〜金曜分を一挙放送)
BSP4K   毎週土曜 午前10:15~11:30(月曜~金曜分を一挙放送)

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構成/鹿住恭子