青春の代名詞『アオハライド』がついに連ドラに！　双葉は出口夏希ちゃん、洸は櫻井海音くん。これはもう期待しかないでしょ♡

累計発行部数1300万部突破の大ヒット漫画『アオハライド』が、WOWOWの連続ドラマで放送・配信！　これまで映画やアニメでも人気を博してきた原作が、初めての連続ドラマに！　WOWOWとしても初の本格青春ラブストーリーは、名場面も名セリフも余すとこなく実写化。原作キャラクターの再現性が高い登場人物たちが、こだわりの映像美でみずみずしく描かれるので、原作ファンならなおさらグッとくるはず！　主演の二人にはそんな人気原作ドラマゆえの、楽しさも難しさもあったみたいだよ。

Q.　最初に出演を知った時の気持ちは？

出口夏希（以下、出口）「もともと『アオハライド』の原作を読んでいたので、すごくうれしかったです。双葉ができるのか！って叫びました（笑）」

櫻井海音（以下、櫻井）「『アオハライド』は中学校ぐらいの時にすごく流行っていて、もちろん知っていました。洸という役をいただけてうれしかったです。それと同時にプレッシャーもありました。でも、それ以上に、同世代のキャストとどうアオハライドを作り上げていけるかなという、そっちの楽しみのほうが強かったかなと思います」

出口「私はワクワクできたのは最初に聞いたその日だけで（笑）。あとは、自分がやることになったという焦りと、漫画から、アニメ、映画にもなった作品なので、私にできるのかなっていう不安が大きかったですね。原作ファンの方たちがすごく多いので、そこのプレッシャーでした」

櫻井「僕も、いかに原作に忠実に再現できるかというところはものすごく意識しましたね。衣装合わせの段階から入念に話をして、撮影中も共演者みんなで、原作のシーンを読み合いながら、ここはこうだよねと話をしたり」

Q.　役づくりは大変でしたか？

出口「漫画もアニメも映画も見て、小説も読んでいたので、私の中で双葉に対してのイメージが結構固まっちゃってるとこがあって。すごく好きだった作品をいざ自分がやるとなった時に、漫画を読んでるから気持ちはわかるのに、自分がやるとなぜかしっくりこない。漫画だとわかるのに、自分でやるとわかんない。自分でやるってこんなに違うもんなんだなって思いました」

櫻井「僕は原作にすごく助けてもらいました。スマホにダウンロードして、撮影の合間合間でシーンを見てました。洸がどういう立ち姿をしているのか、ポッケに手を入れてるのかいないのか、どっちを向いているのか、それらをすり合わせて。そこを忠実に、洸という人を描けたらいいなと思ってたので。難しさはありましたけど、そういうことを考えることがものすごく楽しい。そういう作業はすごくやりがいがあって、有意義なことだったなぁと思います」

Q.　中学時代と高校時代を演じていますね。

出口「私はいつも演じている役が実年齢より下が多くて、、中学生役も多かったので、高校生を演じられるのはうれしかったです。中学校の双葉はおとなしくって、周りの目をすごく気にするコ。でも友達といろいろあってはあえてガサツな女のコにふるまっていたり、中学よりも明るくなって少し変わっていたというところで性格の違いもあったし、切り替えは大丈夫でした。制服の違いもあったので」

櫻井「僕は学生時代に一回も制服を着たことがなくて。制服を着るというのが作品の中だけでしかないので、だからあんまり似合わないと思います（笑）。洸は中学と高校で本質的な部分は変わってないと思うのですが、見え方としては違うものにしないといけない。洸は高校生になるとポッケに手を入れることが多いんですけど、中学生の時はないんです。だから立ってる姿が可愛らしく見えて、中学生っぽさが出てるんじゃないかな。髪型も、高校時代の洸の役づくりでパーマをかけたのですが、中学時代はストレートアイロンで可愛くしてくださっていて。そういうビジュアルの違いにも助けられました」

出口「いまも実際に使われている本当の学校での撮影だったので、給食を出してくださって。みんなで机をくっつけて本当に学校みたいだったよね」

櫻井「僕は給食も初めてで、美味しかった。初めての制服、初めての給食、なんか不思議な感じでした」

原作から飛び出てきたような登場人物たち！

Q.　再現性、演じる上で大変そうですが、お二人の表情のアップは、漫画のコマが飛び出たかのように見えました

櫻井「それはうれしいです！」

出口「うん、雨宿りのシーンでの洸の笑顔は印象的だったなぁ」

櫻井「うれしい。あそこは現場では洸スマイルと言われててね」

出口「そうそう」

櫻井「中学時代の洸スマイルと、高校生になっての笑顔と使い分けていて、その塩梅がほんと難しかった。もうちょい抑え気味で、とか、もうちょっと笑顔で、とか、そういうやりとりしてましたね」

出口「双葉には、つねに素敵な笑顔というイメージがありました。だから、心から笑えたらそういう笑顔になれるんじゃないかなって思いながら演じていました」

櫻井「再現性、共演者のみんなを見ていると本当に漫画から飛び出てきたようなビジュアルで、そこは自信を持てるね」

出口「田中先生（兼近大樹／EXIT）の服も原作と同じだったりね（笑）」

Q.　思い出に残るシーンを教えてください

出口「リーダース研修で、みんなで朝日を見るシーンが好きです。本物の朝日だったので、みんなの顔もすごく柔らかくて、一人一人の笑顔がステキだなぁって。大変だったシーンは、土手から転がり落ちた後のシーン。双葉が自分の気持ちをバーッと言うんですけど、難しくて大変でした」

櫻井「あぁ、普段明るい出口さんが、めずらしくくらってるなぁって思った」

出口「できなさすぎて涙が止まらなかった。苦戦しましたね」

櫻井「僕はお兄ちゃんとの食事をするシーンがものすごく大好きで。台本読んでる段階から号泣。お前のお母さんはそんな心の狭い人じゃなかったよとお兄ちゃんが言うセリフで、洸がこれまで抱えてきた思いがフラッシュバックしてきて泣きましたね。でもシーンの中で洸は泣かないので、我慢しました。結構やばかったです。普通は何回もやってるうちに慣れてきちゃうんだけど、あのシーンだけは何カット撮ってもずっと泣いてましたね」

Q.　あらためて『アオハライド』の原作の魅力はどんなとこでしょう

出口「恋だけじゃなく友情もある青春。いろいろな漫画がありますけど、青春という言葉が一番似合うのが『アオハライド』だと思います」

櫻井「いろんなキャラクターがいて、それぞれの感情があって。時にはぶつかったりするけれど、それはそれぞれにいろいろな背景を抱えるからこその表現だったりする。そういうのは普段の生活でもよくあることだなと思ってて。でも、恋愛や人間関係の中で徐々に打ち解けていくというのがすごく人間味があっていいなと思う。そして、そういう人間を演じられたことが嬉しかったです」

「櫻井さんは、無邪気で少年っぽいところのある方（笑）」by出口

Q.　お二人は初共演ですが、最初の印象と撮影に入ってからの印象を教えてください

出口「最初に会ったときは、結構無口な方だなと思った印象がありますね。声のトーンも落ち着いてて、口数も多いほうではなくて……」

櫻井「なんかにごしてます？（笑）」

出口「いえいえ（笑）。何ヶ月か撮影していて、無邪気で少年っぽいところのある方なんだなって思いました」

櫻井「ありがとうございます（笑）。僕は、共演する前にインスタとかで写真を見ていて。なんかとがってそうだなって。本人にも言ったんですけど」

出口「あははははは！　言われた！」

櫻井「顔立ちがキリッとしてすごくキレイだから、どういう感じなんだろう、とがってる女優さんなのかなって。でもいざ会ってみたら、柔らかくて、明るくて、元気で、すごく双葉だなって」

出口「とがってそう、って言われましたね（笑）。双葉を演じるにあたって前髪を切ったんですけど、それ以前はセンター分けピシーッとして、赤リップつけたりした写真がのってて」

櫻井「それ見て、とがってるなぁって（笑）」

「休みの日に夢に出てきちゃうくらい、恋しくて大好きな現場でした」by櫻井

Q.　同世代が揃った現場ですが、どんな雰囲気でしたか？

出口「私たち二人が周りを引っ張っていくというより、莉子ちゃん（槙田悠里役）が、みんなで仲よくしようって雰囲気を作ってくれた感じかな」

櫻井「そうだね、人見知りしてなくて、みんなに分け隔てなく接して繋いでくれた感じ」

出口「ニックネームも決めてくれて。私はみんながナッちゃんって呼んでくれて」

櫻井「僕はデグっちゃんって」

出口「で、カイちゃん、でしたね」

櫻井「でも、デグっちゃんだけは全然呼んでくれなかったね（笑）」

出口「最初は櫻井さんって呼んでたら、なんでカイちゃんって呼んでくれないのってなって（笑）。その後も慣れなくて、名前呼ぶのもうやめました（笑）」

櫻井「悲しかったです（笑）。みんなで語尾にポニってつけて話すのもやってたね」

出口「それも莉子ちゃんの提案だったね」

櫻井「SNSも莉子ちゃんがみんなで入ろうって言って、でもそんなのやんないからぁ～とか言いながら」

出口「毎日上げてたよね（笑）」

櫻井「キャスト５人だけがメンバーで、現場の状況を報告しあうみたいに使ってた。僕はこの撮影が本当に楽しくて、撮休（撮影のない日）の日に寝てると、現場のスタッフさんの夢をみちゃう（笑）。それくらい恋しくて、大好きな現場でした」

出口「現場が好きすぎて、昼入りなのに朝７時に来て、お手伝いをしてましたから（笑）」

櫻井「本当にいろいろなことやらせてもらいました。何か現場のためにお芝居以外のとこで手伝えることがあるんじゃないかって。自分が休みの時とか現場に行って、荷物運ぶの手伝ったり」

出口「マネージャーみたいなこともやってましたよ、楽しそう～に（笑）」

櫻井「すみません、いまイス持っていきます！」

出口「ちょっと寒いです～」

櫻井「はい、いまコート持ってきます！」

出口「って感じのことを現場でやってました（笑）」

櫻井「スタッフさんたちがすごく素敵でした。一体感がある現場というか。みんな笑って楽しみながら、やるときはやるでメリハリつけて、本当に楽しくてやりがいのある現場でしたね」

出口「演じる上で、話しやすい現場でしたね」

Q.　洸が双葉のかわりにリーダース合宿で言うセリフが、撮影現場でも起こってた感じですね

櫻井「あぁ！ “いつか思い出した時、それを経験したみんなにとって、同じ温度の楽しい思い出になるように ” ですね。まさにそんな感じでしたねぇ」

出口「すごい、覚えてるんだ！いま私、あのシーンの双葉と同じ表情で驚いてました（笑）」

「撮影しながら、また青春できてるなって思えました」by出口

Q.　『アオハライド』と二人の学生時代と、似てるところはありますか？

出口「私も同じくらい高校生活を楽しんできたので、撮影しながら当時に戻ったような感覚になりました。また青春できてるなって、懐かしかったです。中学も高校も、同じようなグループがあったりとか、修学旅行も行ったし、体育祭とかでもガチのタイプだったので（笑）。懐かしかった」

櫻井「自分も学生時代にバンドやってて、文化祭とかステージずっと出ずっぱりだったんですよ。僕はドラムなんですけど、同年代にドラムがいなかったんで、僕が全バンドのドラムを兼任。30～40曲やったりしてたので、文化祭のシーン見てたら懐かしく思い出したりしましたね」

出口「手伝ってましたよね」

櫻井「文化祭の演奏シーンを撮るというので、セッティング手伝ったりね。音楽やってる自分だからこそ手伝えることがあるんじゃないかなって。モニターの返しとかでボーカルの歌いやすさが変わったりするし、クリックというのをつけたほうがのちのち同期しやすいから、つけてもらったほうがいいかもしれないと話したり」

出口「カタカナ多いし、専門的すぎてよくわからない（笑）」

櫻井「そして、８話のクレジット表記をよく見てください（笑）」

出口「え～!?　見直してみる！」

Q.　アオハル、青春、と聞いてすぐ浮かぶことは？

出口「友達！　中学高校では友達との思い出ばかりで、楽しいことはもちろん、ケンカもしたし一緒に泣いたりもしたし。本当にザ・青春を歩んできたので、青春といえば友達です！」

櫻井「こういう場合、別の答えを言ったほうがいいかのかもしれないですけど……一緒ですね（笑）」

出口「そうなんだ！」

櫻井「中学の時、友達とケンカになって、すごく仲悪くなっちゃったんですよ。でも、そのまま一緒に高校に進学して。高１の体育祭でサッカーをやったんですけど、みんなで放課後に練習してた時、そいつもいて。でも一言もしゃべらなかったんですよ。でも、一人でシュートの練習をしてたら、俺がキーパーやるよって言ってくれて」

出口「わぁ、１つのシーンになりそう！」

櫻井「それで、お互い無言のまま、まるでキャッチボールみたいに、蹴って、止めてって、やって。それが終わった後で、あの時はごめんね、みたいなやりとりをしたんです。そこからいまでもずっと会うくらいの唯一無二の友達になってますね」

出口「青春ですね～！」

「原作ファンの皆さんにも認めてもらえるよう、リスペクトを込めて作りました！」by櫻井

Q.　ではST読者のみんなにメッセージを！

櫻井「チーム一同が自信を持っておすすめできる『アオハライド』ができたと思っています。原作ファンの皆さんにも認めてもらえるよう、リスペクトを込めて作りました！　ドラマを観て、恋愛だったり友情だったりで、勇気を出せる気持ちになってもらえたら嬉しいな」

出口「セブンティーン読者のみんな～！　みんなの好きなキュンキュン、青春、友情の物語が、令和を舞台に新しく描かれているので、ぜひ観てキュンキュンしてください♡」

PROFILE／でぐちなつき●2001年10月4日生まれ。Nerflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』（’23年１月２３日より配信中）に主演しているほか、この夏は『１８／４０～ふたりなら夢も恋も～』（TBS系）に出演。映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が12月8日公開予定。言わずと知れたわれらが元STモデル！現在は「non-no」モデルとして活躍中！

PROFILE／さくらいかいと●2001年4月13日生まれ、東京都出身。1Nerflixシリーズ『君に届け』が10月11日よりテレビ東京で放送決定。10月21日スタート土曜ナイトドラマ『泥濘の食卓』（テレビ朝日）に出演。

出口夏希さん：ヘアメイク／イワタユイナ　スタイリスト／道端亜未 / Ami Michihata ニットワンピース　¥86900（AKANE UTSUNOMIYA）／シューズ参考商品（ph7＋）／イヤカフ ¥9900（PLUS VENDOME）／リング（左手中指） ¥12100（plus RECORD）／リング（左手人差し指） ¥7150　リング（右手中指） ¥10450（ココシュニックオンキッチュ）櫻井海音さん：ヘアメイク／草木剛（VANITÉS）　スタイリスト／藤井晶子

恋も友情も家族も、青春の全てが詰まった物語

＜ストーリー＞

吉岡双葉（出口夏希）と田中洸（櫻井海音）は中学の同級生。ある雨の日を境に二人は互いの距離を縮め、一緒にお祭りに行く約束を交わす。ところが、洸は待ち合わせ場所に現われず、双葉に何も告げぬまま転校してしまう。高校生になり、友達から嫌われないように自身を偽り“ガサツな女子”を演じる双葉は、クラスで孤立する槙田悠里（莉子）のことが中学時代の自分と重なり、気になり始める。そんな双葉の前に突然、洸に似た男の子が現われる。しかし、彼は“馬渕”と呼ばれていて――。 恋、友情、仲間、家族――　蒼く切なく美しい“青春のすべて”が詰まった本格青春ラブストーリー。

上段左から、
村尾修子（志田彩良）　つねに一人で行動する凛とした美人。田中先生に想いを寄せている。
吉岡双葉（出口夏希）　中学時代のある出来事が原因で友達に嫌われないように自分を偽っている。
馬渕洸（櫻井海音）　中学時代は双葉に好意を寄せていたものの、突然転校してしまう。
田中陽一（兼近大樹／EXIT）　英語教師で、洸の兄。心を閉ざす洸を気にかけている。

下段左から、
内宮晴彦（宮里ソル／円神）　冬馬の親友でバンド仲間。友達思いの優しい男子。
槙田悠里（莉子）　可愛らしい見た目が原因で女子生徒から距離を置かれて孤立していた。
小湊亜耶（新原泰佑）　明るいムードメーカー。修子に片想いしている。
菊池冬馬（曽田陵介）　人懐っこく物腰柔らかい男子。双葉に積極的にアプローチする。