音楽担当のネコ田と弟子の田吾作が毎週音楽ニュースを紹介するコーナー。「結成20周年をむかえるロックバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATION。04年リリースのヒットアルバムを再レコーディングした新アルバムについてや出会いについて、後藤さんと喜多さんを突撃ニャ!」(ネコ田)<写真左から:喜多建介(Gt/Vo)、後藤正文(Vo/Gt)、山田貴洋(Ba/Vo)、伊地知潔(Dr)

Q.お互いの第一印象は覚えていますか?

後藤「大学の軽音サークルで知り合ったんですけど、声高いな〜って(笑)。声変わり前みたいな。洋楽の話で盛り上がって最初から意気投合したよね」 喜多「当時はビジュアル系ブームだったけど、僕とゴッチ(後藤)はオアシスやブラー、いわゆるブリットポップと言われる音楽が好きで。ゴッチは、着ている服も古着系だったから、"好きな音楽や趣味が同じ気がする"って俺はビビッときたよ」

Q.どんな高校生でしたか?

後藤「出来はよくなかったですね(苦笑)。進学校に通ってたんですけど、高校に入ってヤル気がなくなって、成績は学年ビリだったんですよ。学校に行けば机にタオルをしいて寝てました(笑)」 喜多「それでも大学には進学したんだ」 後藤「高校卒業して即戦力として働くのかって思うとちょっとブルーになっちゃって。かと言って大学も志望してたところではなくて。友達に"さみしいから、受験会場についてきてくれ"って言われて受けた大学なんですよ(笑)」 喜多「まさかのつきそい受験(笑)」 後藤「でも、その誘いがなかったら、バンドメンバーとも出会えてなかったわけなので、そういう感じで進路を選ぶのもありなのかなって思いますね。たくさん悩むのももちろん大事だけど、直感も意外と大事だなって感じます」

Q.NEWアルバム『ソルファ』はどんな1枚?

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後藤「04年にリリースした2ndアルバム『ソルファ』を、再レコーディングした1枚。アルバムを何枚も作ってきたけど、これだけは、唯一録り直したいな〜っていう気持ちがずっとあったんです」 喜多「前作のレコーディング作業中に、ゴッチが"このアルバムの制作が終わったら、『ソルファ』を再レコーディングしたい"って言い出して。最初は何言ってるんだろうって、ぽかんとしてた感じだったんですけど(笑)。ゴッチが"今の技術、機材でいい音を録ればいいんだよ"って引っ張ってくれて、いい1枚になったなって思います」 後藤「どれも"録り直してよかった!"って思えるものに仕上がりました。とくに『マイワールド』は、メロディーの作りがむずかしくて、当時はあんまりうまく歌えなかったっていう悔いがあったんですよ。自分で思いついたはいいけど、再現できるところまで技術が追いついてない感じで。今は長年音楽をやってきて、当時思い描いていたように歌えてよかったです。悔いなし!」
<11/30発売・ALBUM>再レコーディング盤・初回限定盤¥3700/キューンミュージック

PROFILE&INFORMATION

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あじあんかんふーじぇねれーしょん●96年結成、03年にメジャーデビュー。00年代から邦ロックシーンを引っ張る4人組バンド。20周年ツアーが、12/17(土)幕張メッセよりスタートするよ!【公式HP】http://www.asiankung-fu.com/
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もっとアジカンのことが知りたい人は、Seventeen12月号をチェックしてニャー!!! 【ネコ田とは…】アーティストインタビューをお届けする、音楽にくわしいネコ。【田吾作とは…】ネコ田の弟子で、日々音楽について勉強中。レビューを紹介。鳴き声は「ぴえ」。
文/上村祐子 (Seventeen12月号)