EXITの兼近大樹さんが、連続ドラマに本格初出演! 俳優・かねちーの表情にドキッ♡
24時間テレビでチャリテーマラソンに自ら立候補し、そして見事に100キロを走り切ったEXITのかねちーが、今度はAmazon Originalドラマで本格俳優に挑戦したよ! 出演したドラマ『モアザンワーズ/more than words』は、タイトルの「言葉よりも、言葉以上の」という意味が沁みてくる物語。いつもとは違う顔を見せる俳優・かねちーは必見だよ。そしてファッションもいつもとは全然違って超地味!でもドラマ内で着た服が気に入って、買い取って普段着にしてるんだって。実は、これまでの人生でドラマを最初から最後まで通してみたことがないらしい。これが人生初の全話見るドラマになるのかも!? そんなかねちーに、今回挑戦した演技のことや、新しいことに挑むときの不安や恐怖との向き合い方、いろんな悩みの乗り越え方などを聞いてきたよ!
愛し合う男たちと、見守る女性の特別な関係を描く青春物語
<ストーリー>
同じ高校に通う美枝子(藤野涼子)と槙雄(青木柚)。ひょんなことから仲良くなった二人は、一緒にバイトを始めた。そのバイト先で大学生の永慈(中川大輔)と出会い、3人でつるむようになる。ある日、永慈が槙雄を好きだと美枝子に告白する。やがて2人は結ばれる。しかし、周囲は二人の交際に反対し引き裂こうとする。美枝子は、永慈の父が望んでいる孫を自分が産むことで、愛し合う二人の関係を守ろうと考える。しかし、3人の関係は徐々に変化していく。そんな中、槙雄は、元同級生の朝人(兼近大樹)と偶然に再会し…。
大丈夫? 芸人のチャラ男にやらせていいの!?って思った(笑)
Q. 最初にドラマのお話をもらった時のお気持ちは?
「大丈夫かな?と不安と心配しかなかったですよ。たくさん俳優さんいるのに、芸人のチャラ男にやらせるんだ〜、別の人の方がいいんじゃない?と。原作読んだら、全然違うんですよ、明るくないし、チャラ男じゃないし。でも、苦手なことはどんどんやっていこうというスタンスなので、皆さんがそんなに言ってくださるなら、じゃやりますよ(笑)」
Q. セリフは京都弁でしたね。難しかったですか?
「そもそもドラマを撮ること自体が難しかったので、京都弁だったことでかえってよかったですね。自分の言葉じゃないから、しゃべる時に自信なさげというか、不安になりながら覚えてやってたので、それが演じる朝人というキャラクターらしくていいかなと。これ逆にアリじゃん!ラッキー!と思いました(笑)。朝人は美容師なんですけど、その演技も特に練習することなく、ほぼありのまま、妄想でやりましたね。カリスマ美容師じゃなかったので、練習してるシーンとかで本当に練習できたので、そこもまたラッキー(笑)。
Q. 朝人はどんな人だと思いますか?
「素朴で、いろんなことに流されながらも、いろんなものを学びながら、ただあたりまえに日々を過ごしているって感じ。普通の人だと思います。世の中にあふれる”あたりまえ”をギュッとしたような人。それがすごいし、ナチュラルなんですよ。家を出たくて美容師になったり、上司には野心がないと言われたりするんでえすけど、それってみんなそうじゃないですか? 野心がめちゃくちゃある人の方が少ないと思うんですよね。朝人はめっちゃ普通な感じがする。そこは俺とは違いすぎる人生なので、若者のど真ん中の人なんだろうなって感じました。まぁ誰でもみんな、ど真ん中なんですけどね」
自分の出したい”面白さ”を全部排除するのが難しかった!
Q. 監督からの演じる上での指示とかは?
「こういう風にやって、みたいなことはなかったので、適当に楽しんでやらせていただいて。朝人を演じる手がかりにしたのは原作。それと(青木)柚くんと2人のシーンがほとんどだったので、柚くんのテンション感とか、間の取り方、会話の作り方とかを学ばせてもらながら演じました。柚くんとはあまり話せない時間の方が多かったですね。役に入っている時が多かったので、邪魔できないなと思って。たまにイジったりもしたけどね、あんまり茶化すと次のシーンに影響が出るんじゃないかなと、ちょっとガマンした部分もいっぱいありました(笑)。
普段テレビの中でタレントとしているときも、ここはこう言った方が面白いんじゃないかとか、自分の中にあるもので、演じている。でもこのドラマでは朝人という人を演じるので、自分の出したい面白さとかは全部排除しなくちゃいけなかった。そこが難しいというか、どうしたらいいかわからなくて、ただやるしかなかった。朝人という人間をやる、という感じでしたね」
Q. 兼近さんは『THE 突破ファイル』(NTV)の突破交番での演技力の高さは実証済みです!
「突破交番のドラマは、リハーサルもなくて、その場で自分で考えての演技だから、何も考えなくてもいいんですよ。しかも役名が兼近巡査ですからね(笑)。今回は1シーン1カットみたいな、笑いが取れればいいというより、自然体の演技が求められて。セリフのある演技が終わっても監督からカットの声がかかるまでが長いんですよ。余韻の演技みたいな?思わず、どこまでやんの? ここで終わってるんですけど〜!?
ってツッコミたいけどツッコメない(笑)。余韻でカップ持ってみたり、口寂しくて酒いっちゃう、みたいな感じでしたね」
みんなの”学校あるある”についていけなかったショック
Q. 兼近さんは若い頃から新しい挑戦に意欲的だったんですか?
「若い頃は、ずっとなんとなく生きてたと思います。ただ、社会に出てみたら、そのなんとなくが全然普通じゃなかったと気づきました。自分が当然だと思ってたことや、なんとなく過ごしてた日々が、他の人からみたらあたりまえじゃなかった。それで、普通になろうとした時期があった。歳をとるとともに、普通に高校に行って、恋愛したり、先生に怒られたり、人気の先生のモノマネをしたり、そういうのがあたりまえだったんだと気づいたのが20歳過ぎなんですよ。NSC(吉本総合芸能学院)に入って、みんなが学校あるあるで盛り上がってる時に、え!?って思いました(笑)。何にもついていけないので地獄でした。漫才で、テニサーかお前は!ってツッコんでるのを見て、テニサー?(笑)。わからないんで調べてましたよ。みんなには普通のことでも、違う環境にいたものには普通じゃないんですよ」
Q. 今が青春、という感じですか?
「何を青春とするかというのもあるけれど、そうですね、今かもしれないです。ドラマの中にいるような気がしてます。青春って多分、ドラマとかアニメとか映画とかの、切り取った1シーンのことだと思うんですよ。誰がみてもうらやましいとか、こういう時代があったなと懐かしむような、そういう瞬間を”青春”と呼んでいる。その青春を目指してるんですよね、若者は。当時それはできてなかった。今は青春の1ページなのかなと思いますけど、でもドラマで描かれるような”青春”はいまだに経験してないです。でも、よくよく考えてみれば、子供の頃から青春ってあったと思うんですけどね」
世の中に悩んでない人はいない! 悩みは解決するより、乗りこなす!
Q. 新しいものに挑む時の不安や怖さとはどう向き合ってますか?
「ゴールってみんなにあって、全員が死ぬ。それまでに何かしてた方が楽なんですよね。何もしない日々の方がキツい。ただただ1日を消費する日々は、未来への恐怖がいっぱい芽生えてくるんですよ。それよりは、明日死んでもいいって気持ちで生きた方が怖くないんじゃないかな? 生まれ落ちてきて、いろんな不安抱えながら、何もしないよりは良くね?って感覚ですね。モットーは”適当に楽しく”。楽しんだ方がいいよね」
Q. いま悩みを抱えている読者にアドバイスを
「個人個人で違うと思うんですよ。人からみれば簡単な悩みに思える悩みも自分本人にはすごく重く感じてたり、他の人の悩みにはそんなの大丈夫だよと思うこともある。自分がこういうことで悩んでる、ということすら恥ずかしい。もっとツラい人がいるってわかっていながらも、ささいなことで悩んでたりすると思うんですよ。でも、悩んでない人はいない。悩んでなさそうに見える人でも、みんな一緒。
抱えた一つ一つの悩みは、解決するんじゃなくて、乗りこなすみたいな感覚がいいんじゃないかな。
いろんな人に悩みはを話していくことや、身近な人を頼っていくのが大事だと思う。自分には頼れる人がいないと思うのは、そう思い込んでるだけ。行政であったりとか、手を差し伸べてくれる人は必ずいる。僕はそういう人に救われて生きてきたので」
Q. 近い人ほど、悩みを打ち明けにくかったりします。
「でもあなたのことを知らない遠くの人は適当なことしか言わない(笑)。近くには、無条件に愛してくれる人がいる。そういう人を自分も大事にしていくことが大事。自分は誰からも求められてない、って言うのもそう思い込んじゃってるだけ。一歩踏み出せば誰かがあなたを必要としてて、そこに行けばあなた自身を必要としてくれる人がいる。そういう持ちつ持たれるなことが人間関係を作っていく。だから、何もしないよりは、一歩踏み出して何かしてみるのが大事だと思う」
ワクワクドキドキの演技を楽しんで!キスシーン♡もあるよ
Q. ではドラマの見どころを読者に!
「原作を読んだ時に、自分自身は登場人物の誰とも違うなと思った。でも、自分のすぐそばにいるな、と。昔の僕と同じく、自分が当然だと思ってたことや、なんとなく過ごしてた日々が、他の人からみたらあたりまえじゃないのかもしれない。自分のいる環境があたりまえになっていて、そこから抜け出すのが一番難しい。お互いが自分達のあたりまえをぶつけ合ってると絶対にうまくいかない。理解し合うことは難しくても、歩み寄ることがすごく大切。一歩ずつ歩み寄って、近くにいればいいだけ。どっちかの意見に染めようとしてたら、うまくいくわけないよなと日々感じていて。
このドラマを見て、わかるなぁと思ってもいいし、違うなぁと感じてもいい。ただ、こういう世界もある、というとこを見せてくれてるドラマだと思います。
そして、僕のワクワクドキドキのスペシャル演技をお楽しみください(笑)。ドキドキすると思いますよ、僕のキスシーンもあるしね!」
『モアザンワーズ/More Than Words』
Amazon prime videoで
9月16日(金)より 10話一挙配信
出演:藤野涼子、青木柚、中川大輔、兼近大樹(EXIT)
山崎紘菜、見上愛、関智一
大森南朋(特別出演)、上白石萌歌(特別出演)、斎藤工(特別出演)
ともさかりえ/佐々木蔵之介
原作:絵津鼓「モアザンワーズ」(幻冬舎コミックス)、「IN THE APARTMENT」(大洋図書)
監督:橋爪駿輝
脚本:浅野妙子
音楽:小西遼
主題歌:STUTS「タイミングでしょ (feat. Awich) 」、iri「染」、
宗藤竜太「ライムライト」、くるり「八月は僕の名前」
Amazon作品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0B8QLHYPW