舞台『鬼滅の刃』で炭治郎&煉獄を演じる2人にST㋲美乃理がインタビュー!
多くの人に愛されているマンガ『鬼滅の刃』の舞台シリーズの3作目が、9月10日より東京・TOKYO DOME CITY HALLより開幕! 原作マンガの大ファンなST㋲平美乃理が、竈門炭治郎役の小林亮太さん&煉獄杏寿郎役の矢崎広さんにインタビューしてきたよ♪
舞台『鬼滅の刃』って……!?
コミック累計発行部数1億5000万部を突破しているマンガ『鬼滅の刃』の世界観を最新舞台技術や音楽、殺陣を使ったアクションで再現した舞台。 2020年にシリーズ1作目、2021年8月に2作目を上演。3作目となる『舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車』は、炭治郎が炎柱・煉獄と共に“無限列車”での任務に挑む、人気エピソード!
炭治郎役・小林亮太さんは炭治郎にそっくり!?
平美乃理「“無限列車編”を舞台化ということで、今の気持ちを教えてください!」
矢崎広「やっぱりプレッシャーはありますね。個人的にも期待値の高いエピソードですし、“無限列車編”を舞台でどう表現するかっていうことも楽しみです」
小林亮太「1作目から炭治郎役として出演させていただく中で、この“無限列車編”はいつか演じたいと思っていたエピソードでもあるので、うれしい反面、“列車の上でどうやって戦うんだろう”って疑問もあります(笑)」
矢崎「そうなんだよね(笑)」
美乃理「小林さんは炭治郎を演じられていますが、矢崎さんから見て小林さんと炭治郎が似ている部分はありますか?」
矢崎「小林くんは炭治郎そのものですよ。そのまんま!」
小林「いやいやいや(笑)」
矢崎「ストイックだし、自分に厳しいし、炭治郎じゃんって思っています」
美乃理「ストイックさはどんなときに出るんですか?」
矢崎「やっぱり稽古中ですかね。自分の役に対してのハードルが高いので、そこを越えるための向き合い方が素晴らしい」
小林「うれしいです。『鬼滅の刃』は、本当に小さいコから大人の方まで読んでいる方がいて、キャラクターのイメージも持っている作品。その役を演じるというのは見た目を寄せるだけじゃないものにしたいと思っていたので、今の矢崎さんの言葉はすごくうれしかったです」
煉獄さん役・矢崎広さんは責任感の強い人!
美乃理「小林さんから見て、矢崎さんと煉獄さんが似ている部分はありますか?」
小林「矢崎さんとは事務所の先輩ではあるんですが、一緒にお仕事をしたのは前回の『舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆』のときが初めてで。そのときに思ったのは、背負っている責任感が強いということ。煉獄を演じているからだけではなく、矢崎さん自身の役者としての歩んできた人生の中で、得られたものなのかなと思ったんです。その人生経験から得た責任感は、矢崎さんと煉獄さんの共通点かなと思います」
美乃理「おふたりは、鬼殺隊の柱の継子になるとしたらどの柱がいいですか?」
矢崎「うーん、本当に選べない。命にかかわるし、どこも厳しそうじゃないですか。でも唯一、恋柱の蜜璃のところかなぁ。やさしそうだし、なんかうまくサボれそうな気がする(笑)」
小林「分かる気がします(笑)。僕はしんどいとわかってはいるけど、炎柱の煉獄さんかもしれない」
矢崎「すごいよ。煉獄を選びたいと思えるのは」
小林「ですよね(笑)。でも、僕自身弱音を吐きたくない性格なので、煉獄さんのあの姿勢は尊敬するし、学べることがたくさんありそうです」
2.5次元舞台のヘアメイク事情が気になる!
美乃理「2.5次元と言われている舞台は、衣裳もヘアメイクも原作そのものと言うイメージがあるんですが、準備にはどれくらい時間がかかっているんでしょうか?」
矢崎「おもしろい質問!」
小林「ですね。質問されて色々思い出してみたけど、作品によって全然ちがうかも」
美乃理「そうなんですか!」
矢崎「メイク、ウィッグ、衣裳の順で準備していくんだけど、すぐできるときもあれば、1時間以上かかるときもあるし。でも『鬼滅の刃』は衣裳が学ランに近いから意外と準備しやすいんですよ」
小林「それはありますね。あと、準備もそうだけど帰りの支度もけっこう時間かかる(笑)」
矢崎「そうだね。メイクを落としたり、ウィッグをとって髪をなおしたりしてると、いつの間にか(劇場の)閉館時間になっていたりもする(笑)」
小林「“もうそんな時間!?”ってなるのはあるあるですね(笑)」
完璧すぎる主人公・炭治郎に短所ってあるの!?
美乃理「『鬼滅の刃』を読んでいて、炭治郎はすごく優しくて努力家で、かっこよさもかわいさも持っている完璧なイメージがあるんです。小林さんは炭治郎を演じていて、炭治郎に短所ってあると思いますか?」
小林「まっすぐすぎるところなのかなぁ。“その発言、やばくないか?”っていうようなことも真正面から言えちゃうタイプなので(笑)。でもその真っ直ぐさが彼自身の原動力のひとつにもなってると思うんだよね」
矢崎「でも令和の時代には合わなさそうだよね(笑)」
小林「ですよね(笑)」
矢崎「もし現代に先輩として炭治郎タイプの人がいたら“がんばればなんとかなる! がんばれ!”って言う気がするから、大変そう(笑)。でも、自分の中の何かを変えてくれそうですよね」
小林「僕もそう思います。正しくないことは正しくないってハッキリ言ってくれるので」
『鬼滅の刃』の世界に生きるキャラクターたちの幸せとは…?
美乃理「『鬼滅の刃』には死や絶望といったイメージも私の中にはあるんです。矢崎さんや小林さんにとって、そんな物語の中で、炭治郎や煉獄さんの“幸せ”ってどこにあると思われますか?」
矢崎「すごいむずかしい質問だ……! でもきっと、幸せの基準が現代とはちょっとちがうのかもというのは前提にあるかもしれない」
小林「大正時代ですもんね」
矢崎「うん。大正時代に、しかも鬼がはびこっている物語の中で、彼らは幸せというものを切り捨てているのかなって思う部分はちょっとある。だからこそやっぱり、人をひとり救うとか、鬼を斬ることで、自分の命を落としたとしても代わりに残された人たちがラクになるというところに幸せに近い思いがある気がしていますね。特に煉獄はそういう人なんだろうなと僕個人は思います」
小林「そうですね。炭治郎の幸せは……僕自身とちょっとリンクするんですが、人と話すこと、人との出会いにあるのかも。舞台『鬼滅の刃』の1作目では鬼にされた妹・禰豆子とふたりで舞台上に立つシーンも多くて。鬼にされているから言葉も発せられなくてアイコンタクトしか取れなかったんです。そんな中で善逸や伊之助、柱の人たちと出会う中で“ひとりじゃ生きていけない”ということを炭治郎を通して、僕自身も実感した部分があります」
小林さん&矢崎さん的舞台の注目ポイント!
美乃理「お二人は炭治郎と煉獄を演じる上で、私生活でも影響をうけた部分はありますか?」
矢崎「“煉獄さんならこういうときどうするだろう?”ということはよく考えるようになりました。“心を燃やせ”や“責務をまっとうする”だったり、生きづらい世の中でも生きる糧になるような言葉を煉獄さんはたくさんのこしているので」
小林「僕は“長男だからガマンできる”っていう部分ですかね。僕自身はひとりっ子なので、きょうだいはいないけれど長男ではあって。何かしんどいことがあっても“長男だからできる”って(笑)。それは1作目のときからずっと自分に言い聞かせながら過ごしていましたね」
美乃理「おふたりが思う、2.5次元舞台の良さやより注目してみるとおもしろい部分を教えてください!」
矢崎「“舞台を観る”ということを好きになるキッカケにしやすい舞台が2.5次元だなと思います」
小林「うん、そうですね」
矢崎「すごくいろんな仕掛けを使って原作の物語を再現しようとしているし、そういう面においては2.5次元舞台の技術はすごく進んでいると思います。ほかの舞台では見ることが出来ない舞台装置もたくさんあるので、そこもおもしろい部分ですね」
小林「やっぱり舞台を生で観ることで得られる気づきや感動はたくさんあると思います。チケット代や住んでいる場所、いろんな事情もあるとは思うのですが、少しでも気になったらまず観てほしい。マンガやアニメだけで知っていたキャラクターのちがう一面を知ることができるかもしれないし、想像力を豊かにしてもらえるのが舞台の良さです!」
矢崎「『鬼滅の刃』は物語がすでに頭の中に入っているコも多いと思うので、すごく楽しく観てもらえる舞台になっていると思います!」
『舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車』は9月10日(土)開演!
【公演期間・劇場】
東京:2022年9月10日(土)〜9月11日(日)TOKYO DOME CITY HALL
京都:2022年9月16日(金)〜9月25日(日)京都劇場
東京凱旋:2022年10月15日(土)〜10月23日(日)TOKYO DOME CITY HALL
【チケット料金(全席指定/税込)】
東京公演・東京凱旋公演:S席10800円 A席(第3バルコニー)8800円
京都公演:全席10800円
チケットの一般発売日は2022年8月20日(土)10:00からスタート!
くわしくはHPをチェックしてね!