現実にはありえないことが起こるファンタジーやミステリー作品もおもしろいけど、作者さんがリアルに体験したことが描かれた作品は感情移入もしやすくて、ぐいぐい引き込まれちゃう。自分じゃない人生をのぞくような小説・マンガ・エッセイをpick up!!

超人気YouTuber! リーダーによる自伝的小説

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中学同級生ならではのワチャワチャ感が楽しいフィッシャーズ。そのリーダー・シルクロードさんが書く自伝的青春ユーモア小説が誕生! キャラ強めな家族の中で育ったシルクロードさんの小学生、中学生、高校生時代。そしてフィッシャーズとしての活動が描かれてるよ。もちろんフィッシャーズのメンバーとの出会いや結成についてのエピソードも。
『全力少年ドモラ』シルクロード ¥1430/KADOKAWA

困る?楽しい?わが道を行くお父さん

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『大家さんと僕』を描いた矢部太郎さんが実のお父さんについて描く家族マンガ。絵本作家のお父さんは、気になったもの、感動したものはなんでも絵に描く! 早く食べたい夕飯のおかずも、転んで泣いてる息子も…。そしてあったら便利なものも「買えない」んじゃなくて「あえて買わない」ことを選んでるとか。こんなお父さんだったら大変かもしれないけど(笑)、じーんとくることもいっぱいあるかも!?
『ぼくのお父さん』矢部太郎 ¥1265/新潮社

大切な友人を失ったとき、心はどうなるのか

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声優のあさのますみさんが、2019年1月に長くつきあってた友人を亡くした経験を書いたエッセイ。大切な友人であり、はじめてつきあった恋人でもある人が、自分で「死」を選んだと知って、あさのさんはどんなふうに気持ちを整理して、友人がもういないことを受け止めていったのか。同じ経験がなくても、感じるものがあるはず。
『逝ってしまった君へ』あさのますみ ¥1650/小学館
構成/古川はる香