自分の好きなこと、気になることが出てくる小説ってグイグイ世界に引き込まれるよね。音楽好きなコは音楽や音について書かれた小説がおすすめ。最近発売された小説にも「音・音楽」つながりの人気作品が!

この世界でリアルに生きてる「三歩」が想像できる♪

音楽好きもハマりそう!【「音」が聞こえての画像_1
図書館で働く20代女子・麦本三歩が主役の日常小説シリーズ。仕事の先輩や後輩、友達、家族と三歩のやりとりにほっこり心が温まるよ。本の表紙で麦本三歩役を演じてるの「楽器を持たないパンクバンド」BiSHメンバーのモモコグミカンパニーさん。麦本三歩がふだん聴いてる曲をCDにした『麦本三歩の好きな音』も発売中。小説の登場人物の三歩がリアルにイメージできてくる!
『麦本三歩の好きなもの 第二集』住野よる ¥1650/幻冬舎

大相撲を盛り上げるのは力士だけじゃない

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高校を中退した17歳の篤は、相撲ファンの叔父さんにすすめられて相撲部屋に「呼出見習い」として入門することに!「呼出」は、大相撲の取組前に力士の名前を読み上げる「呼び上げ」が代表的なお仕事だけど、ほかにも土俵の整備をしたり、興行の前や後に太鼓を叩いたりといろんなお仕事が。力士と同じように相撲部屋に入門して、少しずつ格が上がっていくのだけど、篤が入門した朝霧部屋は関取もいなくて弟子も少ない弱小部屋。やさしい先輩もいれば意地悪な先輩もいて、兄弟子力士の悩みも間近で見て、篤は自分の在り方を見つめ直すことに。
『櫓太鼓がきこえる』鈴村ふみ(著)、おとないちあき(装画) ¥1760/集英社

「音楽の神様」は思いがけないところにいるもの?

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ミュージシャンの夢が捨てられず、29歳だけど定職につかずふらふらしてる宮路。ある日、ボランティア音楽を演奏しに行った老人ホーム『そよかぜ荘』で、神レベルのサックスの音を聴くことに! 演奏してたのは介護士をしてる渡部。渡部のサックスが聴きたくて『そよかぜ荘』に通うようになった宮路は、入居者とも親しくなり、自分のこれからも考えるように。読み終わると温かい気持ちでいっぱいに。
『その扉をたたく音』瀬尾まいこ ¥1540/集英社
構成/古川はる香