さくっと読めてするっとハマる!【ちょっと不思議な短編集】
「長い文章読むとか無理み…」ってコも短編小説なら読みやすい! しかも今回はただの小説じゃなく「しかけ」アリな、ちょっと不思議テイストの短編集を紹介していくね。「小説」のイメージが変わるかも!?
BKB(びっくり!感動!爆笑も?)なストーリーぎっしり
芸人のバイク川崎バイクさんがネットで公開してたショートショート(=短編作品)が話題を呼んで、ついに本になっちゃった。シンプルで読みやすいだけじゃなく、読み進めていくと「そうだったんだ!」となるオチがあるのが楽しくて、読書が苦手なコもついつい読んじゃうはず。恋愛もあれば、SFっぽいのやゾワッとする話もあったり、一冊でいろいろ楽しめるお得さも!
『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』バイク川崎バイク ¥1200/ヨシモトブックス
秒で読んだ後じわるコワさがクセになるぅ
Twitterでも話題になった54字の超短編ストーリー。たった54字だからさーっと読めるんだけど、読んだあとにじわじわ意味がわかってゾッとするっていう新感覚。意味がわからなくても次のページに「解説」が載ってる親切ぶり♡『54字の物語』シリーズ6冊目のテーマは「怪談」。応募された作品の中から選ばれた妖怪や幽霊、ホラーな54字の物語を味わって。
『54字の百物語』氏田雄介(編著)、武田侑大(絵) ¥1100/PHP研究所
結末がわかっててもおもしろいものはおもしろい!
2014年に芥川賞経験もある柴崎友香さんの今までにない挑戦が感じられる短編集。新しいのは短編のタイトルが『一年一組一番と二組一番は、長雨の夏に渡り廊下のそばの植え込みできのこを発見し、卒業して二年後に再会したあと、十年経って、二十年経って、まだ会えていない話』って、そのまんまあらすじになってるところ。「こういうことだったんだ!」って答え合わせするみたいに読み進めるのが新鮮。ストーリーの深さにもぐっときちゃう。
『百年と一日』柴崎友香 ¥1400/筑摩書房
構成/古川はる香